プレバト!!の『俳句才能査定ランキング』で、Kis-My-Ft2千賀健永さんは、ホームランか三振かといわれる句を詠んで、番組を盛り上げてくれる楽しいメンバーです。
名人2段から見事な2ランク昇格の飛び級で4段に昇格されました!
炎帝戦2021では、Kis-My-Ft2の出場した3人のうちでもっとも高い順位を獲得、見事な句を披露。
キスマイ千賀さんの2019年からのプレバト俳句を、鑑賞して応援しましょう!
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Kis-My-Ft2千賀健永さんの最近の俳句一覧
冬ぬくし 粘板岩に貝の跡
冬麗戦 第3位
お題「ラッキー」
冬ぬくし 粘板岩に貝の跡
ふゆぬくし ねんばんがんにかいのあと
添削なし
「冬ぬくし」というのが季語、粘板岩というのは、化石発掘体験ができる堆積岩だと千賀さん。
発掘をしているテレビを見て詠んだ句だそうです。
作品としてはきちんとできていると夏井先生。「冬ぬくし」という季語を選んだことがテーマのラッキーと重なっている。
化石を見つけることができてラッキー、という句になる。
※千賀さんの句、更新できていなくて申し訳ありません。
2022年の句を追記していく予定です。
よろしくお願いします。
地球史の 恐竜遠し 炬燵の夜
冬麗戦 第2位
お題「人生ゲーム」
地球史の 恐竜遠し 炬燵の夜
ちきゅうしのきょうりゅうとおし こたつのよ
添削なし
人の歴史から地球の歴史に 2億年前から生きていた時間の重さを詠んだ、という千賀さん。
夏井先生は、今までのあなたならこの下五を作っていなかったと思う。炬燵の夜を置けるようになっていることに、ささやかな感動を覚えたと熱いお言葉。
さらに夏井先生は、冬銀河では空想的な句に終わってしまう 炬燵の夜と知的で豊かな夜としてリアリティな時間と地球史という大きな時間の対比もできる。いやぁ上手になった、と夏井先生大絶賛でした。
凩や 人吸い人吐くターミナル
お題「秋の東京駅」
凩や 人吸い人吐くターミナル
こがらしや ひとすいひとはく たーみなる
添削後:
人吸うて 吐く凩のターミナル
東京駅の絵を描いたとき、ずっと見ていると東京駅に入っていく人や出ていく人があり、それを「人吸い人吐く」と表現した千賀さん。
夏井先生は「木枯らし」は枯れ木のイメージ、「凩」は風の方に重心があるので、「凩」という語を使った点は大変良い、と評価。
ただし駅の人の出入りの人吸い、人吐くという表現を俳句の世界ではありがちな発想だと指摘。
語順を変え、中八も解決して添削されました。
白鯨の 引き波はこの台風や
予選Cブロック 3位
お題「読書の秋」
白鯨の 引き波はこの台風や
はくげいの ひきなみは このたいふうや
添削後:
台風の この引き波は 白鯨か
小説「白鯨」に発想を飛ばした一句。悪魔の意思をもつ大きな鯨がいなくなった引き波で台風が起こっている、という想像を句にしたという千賀さん。
発想はとても面白かったと夏井先生。
「白鯨」は目に見えていないもの。目に見えている「引き波」を見せておくために台風から始める句に添削されました。
バニラの香 あさの牧場の涼しさよ
お題「ソフトクリーム」
バニラの香 あさの牧場の涼しさよ
ばにらのか あさのまきばの すずしさよ
添削後:
朝の牧場 仕込むアイスのバニラの香
朝の牧場に行ったら、アイスの仕込みをしているバニラの香がただよってきて、その香りに涼しさを感じた、と千賀さん。
夏井先生は、朝からアイスを食べているのか?と思えてしまう、語順が問題と、千賀さんが説明したアイスの仕込みを入れて添削されました。
光るシャツ ひるぎの森を行くカヌー
炎帝戦 第4位
お題「Tシャツ」
光るシャツ ひるぎの森を行くカヌー
ひかるしゃつ ひるぎのもりをいくかぬー
添削なし
季語は「カヌー」。沖縄に旅行に行った時カヌーにのった。その時にひるぎの森があって、天気も良くてTシャツに反射する光の思い出を句にした、という千賀さん。
夏井先生は、兼題写真のTシャツを気持ちよく表現してくれている、Tシャツの躍動感をカヌーという季語で表現していていいと絶賛。
入り方も良い。光るシャツとは何だろうと思うと、「ひるぎの森」が出てくる。
「光ると「ひるぎ」は陰を踏んでいる。
本当に気持ちのいい句、作者は誰だろうと楽しみにしていた句だと夏井先生の大絶賛でした。
宵宮の慈雨は屋台の人波へ
お題「ただ今のお待ち人数」
宵宮の慈雨は屋台の人波へ
よいみやの じうはやたいの ひとなみへ
添削なし
ただ今のお待ち人数から、祭りの屋台の人波へ発想を飛ばした一句。
実家の近所にある熱田神宮の夏祭りがすごく楽しみだったという千賀さん。
夏祭りの前夜祭である宵宮で、優しい雨、恵みの雨である慈雨が降ってきて癒される、という句。
「宵宮」と「慈雨」のあえての季重なりのこの句で千賀さんは名人2段から4段へ2ランク昇格。
名人4段です。おめでとうございます。
鈍色の漁船ふちどる 春北斗
春光戦予選Aブロック第5位
お題「ウニの軍艦巻き」
鈍色の漁船ふちどる 春北斗
にびいろのぎょせんふちどる はるほくと
添削後:
鈍色の漁船よ 青き春北斗
雲丹を獲っている漁船と海を連想した、という千賀さん。漁船はさびていて鈍色の漁船を春北斗が縁取っているという句。
「鈍色の漁船と春北斗の取り合わせはいいと思う」と横尾さんのコメント。
美しい光景をかこうとしている詩人の心には共感を持った、と夏井先生。
印象もとても美しいが、「ふちどる」があいまい。その分で、春北斗の描写をすると1位を狙えた、惜しい!と先生。
春北斗を「青き」としたら色の対比になる上に、季語が主役に立つ。
今回の春光戦では、季語を主役に立てることができているか、工夫が機能しているかを評価のポイントにさせてもらった、という夏井先生でした。
手にはぜる 弁当のひも 雪催
お題「輪ゴム」
手にはぜる 弁当のひも 雪催
てにはぜる べんとうのひも ゆきもよい
添削後:
手にはぜる 弁当のゴム 雪催
曇り空が雪になりそうな様子を「雪催(ゆきもよい)」という。「はぜる」は爆発の爆という字だがひらがなにしたという千賀さん。
弁当のゴムをとるときのパチンとはぜるのが、冬は痛い。それを詠んだ句だそうです。
夏井先生は、ストレートに自分の体験を探しに行くと良い材料にめぐりあうと高評価。表記をひらがなにした工夫も伝わりました。物を押さえるのも良かった。
ただし、「ひも」でなく「ゴム」と書かないとはぜると響き合わない。「ゴム」にしていたらベスト3を争っていたと、夏井先生が解説されました。
震源の時計台 無音の夜長
お題「7時過ぎの時計」
震源の時計台 無音の夜長
しんげんのとけいだい むおんのよなが
添削後:
時計台無音 震源地の夜長
Kis-My-Ft2で北海道の時計台に行った。コロナの時期に北海道の地震があって、時計台は大丈夫かなと思った。その時計台の雰囲気を詠んだという千賀さん。
「震源の」が惜しいと梅沢さん。
夏井先生は、時計台が震源のど真ん中になってしまう、噂の震源のようにも捉えられる。
無音が前半にあって、なぜと思うと答えが後半にあって、しみじみとすると解説。語順を変えて添削されました。
夏の海を描く スプレーの秋思
金秋戦予選Cブロック1位
お題「ポンプのノズル」
夏の海を描く スプレーの秋思
なつのうみをえがく すぷれーのしゅうし
添削なし
夏の海を描く、という爽やかでスカッとした風景。
スプレーで絵を描くとき、小さいアクリルの粒が出る。のっからなかったのは、空気に溶けてなくなっていく。それに合う季語は「秋思」を使わせてもらいました。と千賀さん。
破調の句。夏の海 から始まるから季語だと思って読み始める、虚の季語だと「描く」でわかる。スプレー画で大きな絵を思う。
最後の着地がいい。 「スプレーの秋思」で擬人化もしている、と夏井先生が解説。
切ない感じを出したかったと千賀さん。
「破調」で「季重なり」で、「擬人化」で「名詞止め」にするというこの句に、「本物になりつつある」、と夏井先生は大絶賛でした。
ラジオ体操 歯抜けの判や夏深し
ラジオ体操 歯抜けの判や 夏深し
らじおたいそう はぬけのはんや なつふかし
添削後:
ラジオ体操 歯抜けの判や 秋暑し
朝暑し
小学生の頃ラジオ体操に通っていたが、朝が弱くて夏休みの後半になるとハンコが歯抜けのようだったという句。
季語「夏深し」の着地の問題だけだと夏井先生。
俳句は旧暦をつかうので秋が始まるのは8月8日ころ。季語の選び方が中途半端だったというだけだと夏井先生。
かき氷 密かに崩す 銀河の夜
炎帝戦予選Cブロック1位
お題「アイスクリーム売り場」
かき氷 密かに崩す 銀河の夜
かきごおり ひそかにくずす ぎんがのよ
添削なし
誕生日に自動かき氷機をもらったことがある。1回も使っていなかったがステイホーム中に使ってみた。夜遅くにベランダで食べたときに、かき氷をシャリシャリと崩す音が響き、句にできると思ったと千賀さん。
「かき氷」と「銀河」はも季重なりになるが、作者の描こうとしている世界は丁寧に描けているといわざるを得ない。
かき氷が手元にでてくる。なぜ密かに崩す?と読み手が思うと、それは銀河の夜だとわかる。
「夜」で時間の幅と空間の幅とをあえてやっているに違いないとわかる。また、かき氷のしゃりしゃりとした冷たさに「銀」をつかったと分析できる。
夏井先生、大絶賛で見事千賀さんがCブロック1位、決勝進出を決めた句です。
ゲネプロのあとはどら焼き 夏の空
お題「100円玉」
ゲネプロのあとはどら焼き 夏の空
げねぷろのあとはどらやき なつのそら
添削なし
中学3年のころ滝沢さんの舞台のゲネプロ(最終リハーサル)の帰り道に、どら焼きを自分のご褒美に買ったという思い出を句にした。
千賀さん、1ランク昇格で名人2段になりました。
「どら焼き」の選択が良いという評価でした。
「ゲネプロ」で舞台かな?と読み手に伝わる、「あとは」で読み手が期待すると「どら焼き」で俗に落とす、そして頑張ったあとの甘いものへの共感があるのだそうです。
千賀さんおめでとうございます!
二合炊 鳴って新居の日永かな
お題「不動産屋さん」
二合炊 鳴って新居の日永かな
にごうだき なってしんきょの ひながかな
「日永」が春の季語。
1人暮らしをイメージした。木造アパートの2階に初めて住んで、大学生の休日に一人暮らしの2合炊き炊飯器の鳴ってご飯を食べる。昼がすごく永いというのを詠んだ句だと千賀さん。
作者がわかってビックリした、そつなくできていると夏井先生。
「日永」の季語で、老夫婦が退職金で家を建てたのか思っていたと夏井先生。でもここまでできたら上等!と千賀さんを称賛しました。
稽古場の 靴ずれ血豆 春の雨
お題「絆創膏」春光戦予選B 3位
稽古場の 靴ずれ血豆 春の雨
けいこばの くつずれちまめ はるのあめ
15年くらい前キスマイ結成時、初めてローラースケートを履いた時、2週間後に本番で必死にやった時の句。リズムを大切にしたそうです。
靴ずれが痛いと思いながら脱ぐと血豆ができている、窓の外の春の雨がひんやりとしていて癒すようだ。
「実体験は強い、詠み手に伝わると思った」と夏井先生、絶賛でした。
見事、決勝に進出です。
酔い買った駅弁忘れ冬の空
お題「年末年始の駅弁売り場」
酔い買った駅弁忘れ冬の空
よいかった えきべんわすれ ふゆのそら
添削後:
酔って買った駅弁 冬空の何処
名古屋からお父さんがウナギを買って、会いに来てくれたが、新幹線でお酒を飲んだらどこかに忘れてきてしまったという実話の句だそうです。
動詞の使い過ぎを避けて何処(いずこ)を使った添削となりました。
黒革の匂い 雪の滑走路
お題「洋服の試着」
黒革の匂い 雪の滑走路
くろかわのにおい ゆきのかっそうろ
添削なし
思い切った8音 8音の字足らずの句で、見事、名人初段に昇格を果たした句。
黒革の手袋を買って、旅に出る千賀さんの様子が目に浮かびます。
黒い革の手袋と白い雪の滑走路の対比と近くから遠くへの視点の誘導、革の匂いも読み手に伝わります。
千賀さん、おめでとうございます!
野菜室百リットルの香立ち秋
お題「冷蔵庫」
野菜室百リットルの香立ち秋
やさいしつ ひゃくりっとるの かたちあき
添削後:
秋の香立つ百リットルの野菜室
語順が残念だったと夏井先生。野菜室、百リットルの言葉が悪いのではない、語順によって冷蔵庫の人工的な匂いだと思われてしまう、ということで、添削されました。
発想と技術は車の両輪 両方鍛えていきましょうと夏井先生。
原爆忌 弾丸列車 光るこの空
お題「夏空と電車」
原爆忌 弾丸列車 光るこの空
げんばくき だんがんれっしゃ ひかるこのそら
添削なし
中学生の俳句名人との対戦で、同じ季語「原爆忌」を使って詠んだ句どうしの顔合わせとなりました。
「弾丸列車」は千賀さんは新幹線の意味で使われましたが、俳句の審査員の先生の解説によれば「弾丸列車」とは戦時中に日本が大陸まで通そうとしていた列車のことなのだそうです。
それによって千賀さんの句の奥行きが増して、より深く感じられる句になりました。
ギムレット 風死する夜に 鳴る淡海
お題「夏の波紋」
ギムレット 風死する夜に 鳴る淡海
ぎむれっと かぜしするよに なるおうみ
添削後:
風死する夜の湖さすギムレット
季語は「風死す」で夏に風が止んだ様子を表し、「淡海(おうみ)」とは湖のこと。千賀さんは琵琶湖を詠みました。
ギムレットという強いお酒を湖のほとりで飲んでいるイメージを詠んだ句ですが、実は千賀さん、お酒が飲めず想像で詠んだ句なのだそうです。
夏井先生からは風が止んだのに「鳴る」を使う点について指摘され、憧れで詠むと見破られると添削されました。
強い喉を指すお酒を夜の湖を見ながら、ひとり静かに飲む、という光景は、確かに憧れるものがあります。
黒き地の 正体は海 揚花火
お題「打ち上げ花火」
黒き地の 正体は海 揚花火
くろきちの しょうたいはうみ あげはなび
添削なし
ホームランか三振かといわれる千賀さんが「ホームランを打った」句。みごと炎帝戦の予選で1位となりました。
花火大会で花火が打ちあがると、今まで真っ暗で地面だとおもっていたところが、実は海だったとわかったというご自分の実体験を詠んだ句。
「地」と「海」という言葉の使い方や一句の中に明暗を詠み込んでいる点など、「見事!」という夏井先生のみならず、名人の皆さんにも絶賛されました。
「運命」の ドア叩く音 春疾風
20190418 他流試合
お題「自動ドア」
「運命」の ドア叩く音 春疾風
うんめいの どあたたくおと はるはやて
添削後:
運命の ドア叩く音 春疾風
高校生との他流試合で詠んだ一句。審査員の先生から「」を外し、曲の運命と限定しないほうが良いと添削されました。
ベートーヴェンの「運命」の冒頭の「ダダダダーン」が「運命がドアたたく音」とベートーベン自身が語ったということから発想を得た句。
夏井先生も音楽のイメージから春疾風への発想をかっていました。
ぽこぽこと 酒に口割る 蛤ら
20190404 春光戦予選3位
お題「春の鮮魚店」
ぽこぽこと 酒に口割る 蛤ら
ぽこぽこと さけにくちわる はまぐりら
添削なし
打ち上げで行ったお店で焼き蛤の口が開く様子を詠んだ句。
「ぽこぽこ」というオノマトペが可愛い印象の句です。また後半の擬人化も成功していると先生から評価されました。
「蛤ら」の「ら」によって複数あることがわかり「ぽこぽこ」とイメージで繋がりあっている句だそうです。
カフェ色の 濁流を吐く 春の山
お題「コーヒー」
カフェ色の 濁流を吐く 春の山
かふぇいろの だくりゅうをはく はるのやま
添削後:
春山が 吐く濁流の 珈琲色
嵐の後に、山の川が濁流になっていたのを詠んだ句。
カフェ色は珈琲色と先生に添削されました。春の山から始めたほうが映像として読者に届くものとなると解説がありました。
雪原や 星を指す 大樹の骸
お題「雪と青空」
雪原や 星を指す 大樹の骸
せつげんや ほしをさす たいじゅのむくろ
添削なし
第1回 冬麗戦優勝句。記憶に残っている句です。
青空の雪原の写真から夜に発想を飛ばし、星に憧れる大樹を詠んだ句。
大御所たちをおさえて初のタイトル戦優勝に、嬉し泣きしてしまった千賀さんに夏井先生までもらい泣きしてしまった感動的なタイトル戦でした。
キスマイ千賀さんの俳句のまとめ
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このサイトを千賀さんが観てくださると嬉しいな!と思います。
2019年4月までの句を掲載しましたが、この句も載せてというご希望があれば、どうぞコメントでお寄せください。
できる限り掲載していきたいと思います。
よろしくお願いします。
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キスマイ千賀さんの過去の全俳句はこちらのプロキオンさんのサイトから!
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