プレバト!!の『俳句才能査定ランキング』で、Kis-My-Ft2北山宏光さんは、18回の挑戦で特待生になった努力家。特待生になってもからも1ランク昇格を目指して頑張っています。
タイトル戦に毎回出場の北山さんです。
冬麗戦では予選を突破!決勝戦にも出場!
キスマイ北山さんの2019年特待生昇格からのプレバト俳句を、鑑賞して応援しましょう!
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Contents
Kis-My-Ft2北山宏光さんの最近の俳句一覧
五指跳ねる 英雄ポロネーズ 弾く秋
金秋戦予選Aブロック3位
お題「ピアノ」
五指跳ねる 英雄ポロネーズ 弾く秋
ごしはねる えいゆうぽろねーず ひくあき
添削後:
五指跳ねる秋や 英雄ポロネーズ
ショパンの英雄ポロネーズを小さい頃に練習していて、練習が楽しく感じていたという句。コンクールに出たことがあったのでその思い出を詠んだと北山さん。
夏井先生は、「英雄ポロネーズ」を果敢に読み込んだ視点を褒めたい。「五指跳ねる」で曲の勇ましい感じも出ていると解説。
横尾さんが「弾く」はいらないと指摘しましたが、先生もそのそのとおりと、夏井先生は、語順を変えて1位を狙える句に劇的添削しました。
ペン止めて FMさがみ 聴く秋夜
お題「文房具」
ペン止めて FMさがみ 聴く秋夜
ぺんとめて えふえむさがみ きくしゅうや
学生時代のテスト勉強を思い出した。実際に地元で流れていたFMさがみ。
勉強をしたくないという思いが「ペン止めて」と、ラジオは聴くものだがあえて自発的に「聴く」と書くところで勉強したくないという意志を入れた、という句です。
夏井先生は、さりげない句だけれど確かな句。ペン止めてでアップが出てくる。FMさがみという具体的な地名を持ってきたのが効果的。深夜に勉強しながら聴いているのかなと思ったそうです。
「聴く」というのは書かなくてもというのが定石。「聴く」は捨て石のような働きをもって、季語「秋夜」に導いていく捨て石の動詞としてあったほうがいいと、高く評価しました。
氷菓美美し アンディウォーフォルの色彩
炎帝戦予選Dブロック3位
お題「アイスクリーム売り場」
氷菓美美し アンディウォーフォルの色彩
ひょうかびびし あんでぃうぉーふぉるのしきさい
添削後:
氷菓ぎっしり アンディウォーフォルの色彩
氷菓百円 アンディウォーフォルの色彩
古語と現代美術の組み合わせが楽しいなと思ったのと、氷菓のきれいな色がアンディウォーフォルの色彩に似ていたので詠んだという北山さん。
アンディウォーフォルとは、20世紀のポップアートの創始者で、アイスクリームのパッケージから派手な色彩を連想した一句でした。
何が面白いかというと、アンディウォーフォルの色彩に気づいた時点で、俳句が一句になるものをつかんでいる。古語と現代美術を狙ってしまったので殺しあってしまい損したという夏井先生。
出前機の揺れと鼻歌交じる初夏
お題「デリバリー」
出前機の揺れと鼻歌交じる初夏
でまえきのゆれとはなうた まじるしょか
添削なし
バイクの後ろで、揺れる出前機、初夏という気分がいい時期、出前機の揺れと鼻歌が混じる、という句です。
松山の伊月庵からリモート査定の夏井先生による査定は、1年半ぶりの1ランク昇格!
北山さんが特待生4級に昇格した句です。
「言葉の選択が的確」でなるほどなぁと思ったという夏井先生。
鰆食ふ蓋にいつかの醤油跡
おうちで俳句
お題「おうちの冷凍庫」
鰆食ふ 蓋にいつかの醤油跡
さわらくう ふたにいつかの しょうゆあと
添削後:
皿に鰆 蓋こびりつく醤油瓶
醤油瓶に醤油がたれて蓋が固まっていてあけずらいという句。
夏井先生は、醤油をつける前に鰆を食べていると解説。
中七下五の描写が雑。蓋に跡というのが乾いて開きにくくなっているということを言いたいなら、「こびりつく醤油瓶」、と添削してくれました。
入学式 絆創膏に母のがんばれ
春光戦予選Bブロック5位
お題「絆創膏」
入学式 絆創膏に母のがんばれ
にゅうがくしき ばんそうこうに ははのがんばれ
添削後:
絆創膏に「がんばれ」の文字 入学式
右肩上がりで、自覚はないが俳句を掴んでいる可能性があるな、と自信をのぞかせていた北山さん。
残念ながら今回は5位で決勝進出はなりませんでした。
入学式とか泣いてしまう子がいる、その子の絆創膏にはお母さんのメッセージが書いてある。という句。
夏井先生は「エピソードがいい」と高評価。
絆創膏は子どもが貼るものだが、書いた人を「母」と限定することが俳句では少し残念。誰が書いたか読み手が想像を膨らませるほうがいいのだそうです。
湯豆腐やくるりくるりと昆布回る

お題「お鍋」
湯豆腐やくるりくるりと昆布回る
ゆどうふやくるりくるりと 昆布回る
添削後:
湯豆腐の昆布 ほのほのと回り出す
鍋の蓋を開けたところを詠もうとした句。
夏井先生は素直に観察をするところがとても良いと評価しました。
今まさに昆布が回りだしたというところがわかるよう添削となりました。
初旅や 頬にぷくりと ボンタンアメ

お題「年末年始の駅弁売り場」
初旅や 頬にぷくりと ボンタンアメ
はつたびや ほほにぷくりと ぼんたんあめ
添削なし
旅のお供にボンタンアメを口に頬張って楽しそうに列車にのっている子どもの様子が目に浮かびます。
子どもの頃の思い出を北山さんが詠んだ句です。
秋の夜や母の怒号とピアスホール
お題「冷蔵庫」
秋の夜や母の怒号とピアスホール
あきのよや ははのどごうと ぴあすほーる
添削なし
冷蔵庫の食材から家庭感を感じ、反抗期を思い出した。ピアスを開けて母さんにおこられたことを思い出して詠んだ句。
一見、兼題写真の「冷蔵庫」から離れているように見えるが、冷蔵庫→母→母との思い出という発想の広げ方で詠まれた句です。
夏井先生から、助詞「と」で並べるだけで人、状況などがすべてわかる。言葉のメカニズムがわかって句を作っている人だと思ったら作者をみて、「えー!」と驚き。
北山さんはよく勉強した、ピアスホールの字余りも緊迫感があって良いと褒められました。
揚花火 揺らす扇の 三葵

お題「打ち上げ花火」
揚花火 揺らす扇の 三葵
あげはなび ゆらすおうぎの みつあおい
添削後:
花火あっぱれ かざす扇の 三葵
打ち上げ花火を始めてみたのは8代将軍の徳川吉宗だったということから、吉宗公が三葵のついた扇をふりながら花火を観ているという情景を想像して詠んだ句。
三葵を使いたかった北山さんの気持ちを汲み、花火を吉宗が誉めている様子だとわかるように夏井先生に添削されました。
自分の経験を詠むか、想像で詠むか、がポイントでした。
梅雨晴間 踊る長ぐつ ルラルララ

お題「梅雨の花屋さん」
梅雨晴間 踊る長ぐつ ルラルララ
つゆはれま おどるながぐつ るらるらら
添削後:
梅雨晴を 跳ねる長ぐつ ルラルララ
季語は「梅雨晴間」。梅雨の晴れ間に長靴を履きスキップしている子どもを詠んだ句。
ルラルララというオノマトペを先生が絶賛しました。が、これはキスマイの曲の歌詞だったと判明。作詞家さんが偉かったということに落ち着きました。
上五中七がつながるように添削されて、より時間や空間が感じられる句になりました。
新社員 号外閉じて 指黒く
お題「春の号外」
新社員 号外閉じて 指黒く
しんしゃいん ごうがいとじて ゆびくろく
添削後:
指黒く 号外を閉ず 新社員
号外を読む新社員の指に黒いインクが付くことにフォーカスを当てて表現した句。
着目した点は良いが語順が散文的になってしまっているため、もっと効果的にと、夏井先生に添削されました。
春光や 富士の淡緑 目に優し

お題「東京から見る富士山」
春光や 富士の淡緑 目に優し
しゅんこうや ふじのたんりょく めにやさし
添削後:
目に優しきは淡緑の 春の富士
季語の「春光」と「目に優し」が同じように春の光景が目に優しく感じる様子を表すため、あえて「目に」を入れるなら春の富士は中でも特に、と強調した意味になるよう添削されました。
息白く 独身寂し 空へ嗚呼
お題「冬のバス停」
息白く 独身寂し 空へ嗚呼
いきしろく どくしんさびし そらにああく
添削後:
空に嗚呼 われ独身の息白し
夏に夏井先生の添削で使われた「嗚呼」を引用して詠んだ句。
兼題写真の雪のバス停の写真から感じた寂しさが独身の寂しさを連想させたとの説明に、夏井先生から「寂し」と言わずに、それが表されるように添削されました。
キスマイ北山さんの俳句のまとめ
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2019年1月からの北山さんが特待生に昇格してからの句を掲載しましたが、この句も載せてというご希望があれば、どうぞコメントでお寄せください。
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キスマイ北山さんの過去の全俳句はこちらのプロキオンさんのサイトから!
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