松岡充さんといえば、ロックバンドのボーカル・歌手・俳優と幅広い活動をされています、プレバトでは陶芸でも先生が一目置かれる才能を見せてくれます。
プレバト俳句ではミュージシャン独特の感性で、才能アリを連続4回も獲得、かけあがるように特待生になりました。
その後も毎回昇格という偉業の裏には、100句のも句をつくりプレバトに臨む、努力家としての松岡さんの姿があります。
松岡充さんの特待生昇格以降のプレバト俳句を、鑑賞して応援しましょう!
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松岡充さんの俳句一覧
流星や 馴染みの書肆も”閉店す”
Cブロック 3位
お題「読書の秋」
流星や 馴染みの書肆も”閉店す”
りゅうせいや なじみのしょしも へいてんす
添削後:
馴染みなる 書肆の閉店 星流る
コロナの時期で、自分の馴染みの本屋さんが「閉店」してしまっていた。 流星が燃え尽きながら流れていく。流星を見ながら願い事をするので希望も少しある。また頑張ってほしいなと思って詠んだという句。
「流星」という季語がよい、良い季語を選んだと夏井先生。
見上げた空に星が流れていく、そこに希望が見えてくるという句に添削されました。
大煙火 五臓六腑を鷲掴む
お題「打ち上げ花火」
大煙火 五臓六腑を鷲掴む
だいえんか ごぞうろっぷを わしづかむ
添削後:
花火大会に子どもの頃行くのがすごく楽しかった。ただ、地球上でこんなに大きな音があるのかというドーンという音が怖いなと感じたことがあった。その音を17音で表現したかったという松岡さん。
この句の評価のポイントは、「煙火」にこだわった是非。
「花火」とかくべきという夏井先生の評価で松岡さんは1ランク降格、特待生2級に。
「煙火」という表現では、煮炊きの煙やのろしの意味と花火の意味が3つくらいあるため、狼煙なのかと読み手は迷い始める。
また、俳句の世界で五臓六腑を花火の表現に使った句はかなりある、という点も指摘されました。
8月12日は松岡さんのお誕生日だそうです。
松岡さん、おめでとうございます!
助手席のシートに温み 鳥曇
春光戦決勝 第9位
お題「じゃんけん」
助手席のシートに温み 鳥曇
じょしゅせきのしーとにぬくみ とりぐもり
添削後:
助手席に君のぬくもり 鳥曇
別れのシーンで、助手席にいた人は今はいなくなっているのを詠んだ句。
外には鳥の飛ぶ曇り、別れとともに新しい旅立ちも表しているそうです。
兼題写真からなぜここにきたかが解明しにくいところがあったと夏井先生。
別れの場面なのだったら、助手席、シートの念押しよりも誰がいなくなっているかを書いたほうが良いと、
「り」の韻を踏んで、彼女が去っていった様子がわかる句に添削されました。
朧夜や 一人キャンプのホットチョコ
春光戦Cブロック第2位
お題「きのこの山」と「たけのこの里」
朧夜や 一人キャンプのホットチョコ
おぼろよや ひとりきゃんぷの ほっとちょこ
添削なし
兼題写真からホットチョコに発想を飛ばした一句。
季語は「朧夜」と「キャンプ」という夏の季語。「や」で「朧夜」を季語だと強調。
「キャンプ」はわいわい楽しいが、「一人キャンプ」として寂しさを出し、自由と孤独の間を埋めるのが「ホットチョコ」という句と松岡さんが説明されました。
「見事だ!見事です」と梅沢さん。
「朧夜や」のあとに「一人キャンプ」が出てくる意外性が一つ。一人キャンプが流行り始めている。この言葉で、夏のキャンプの賑やかさとは違う、静けさ、穏やかさ、寂しさが入ってきている。
また、朧の湿度のある感じと、ホットチョコの寒い時に飲みたくなる感じ、意図しているな「朧夜」のこの季語を認めないといけない、評価が揺れ動きながら作者はそういうことが言いたいのなら認めるしかない、と結論に至ったそうです。
直すと作者の意図が崩れるので、このまま味わうタイプの句です、と夏井先生、大絶賛でした。
夏暁や封蝋も今固まりぬ
炎帝戦予選Bブロック3位
お題「封筒」
夏暁や 封蝋も今 固まりぬ
なつあけや ふうろうもいま かたまりぬ
添削後:
夏暁や 封蝋のいま 固まりぬ
夜通しかけて大切な人に、お手紙を書き、やっとかけて封蝋を固まるころ夜が明けてきたという句。
「夏暁や」と強調したあとに封蝋が出てくると知的、静かな書斎、インクの匂い、手紙を書き終えた静けさが出てくる。
時間経過を含んだ季語のあとに、「今」「ぬ」と時間経過を添えてくるあたりお上手になられたと夏井先生。
「も」の一音が言い過ぎている、「の」にして今をひらがなにすると、完璧だったと夏井先生。
春の星 ギターケースに絆創膏
春光戦予選Bブロック4位
お題「絆創膏」
春の星 ギターケースに絆創膏
はるのほし ぎたーけーすにばんそうこう
添削なし
春の夜に路上ライブをしている男の子の前にギターケースがあって、それには絆創膏がたくさん貼られている。
アマチュアミュージシャンの夢を春の星につなげて詠んでみましたという松岡さん。
「これはいい句!」と夏井先生。
「春の星」で青春を感じさせる。あとはギターケースも絆創膏も「物」だけだが、絆創膏で若者の挫折や立ち上がる力を象徴していると解説。
今回4位以上はどれでも決勝にいける句だったという夏井先生でした。
松岡さんの句は添削なし!それでも決勝に行けない、とてもハイレベルな予選です。
山笑う 赤ちゃん象に哺乳瓶
お題「観覧車」
山笑う 赤ちゃん象に哺乳瓶
やまわらう あかちゃんぞうに ほにゅうびん
添削なし
春の季語「山笑う」。松岡さんは観覧車はサファリパークにもあるな、と発想を飛ばしたそうです。
この句で松岡さんは 「1ランク昇格!」 特待生1級に!
とても愉快!本当に楽しいいい句だ、お見事!と夏井先生は大絶賛でした。
松岡さんおめでとうございます!
弁当あり水屋に三つ冬の朝
お題「年末年始の駅弁売り場」
弁当あり水屋に三つ冬の朝
べんとうあり みずやにみっつ ふゆのあさ
添削後:
冬の朝 水屋に弁当の三つ
水屋とは台所のこと。朝早く起きて子どもや夫のお弁当を作ってくれたお母さんが思い浮かぶ句です。
とても自信作だという松岡さん。お母さんのことを労ってくれる気持ちが嬉しい句でした。
駆け抜けた残暑の泡のハイボール
お題「冷蔵庫」
駆け抜けた残暑の泡のハイボール
かけぬけた ざんしょのあわの はいぼーる
添削なし
夏の間、映画の撮影をしていた松岡さんが打ち上げで飲んだハイボールの泡に、駆け抜けた夏を感じたという句です。
夏井先生は、「残暑の泡」をなんだろう?と思わせておいて、ハイボールで映像がでる語順が良い、達成感、爽快な思いが書けていて、泡のような心身の疲れが、ハイボールの冷たさで吹き飛ぶ句だ、と絶賛しました。
ハイボールの美味しさがわかる方には、共感する方も多いのでは?
交差点 律の調べか 通りゃんせ
お題「歩行者信号」
交差点 律の調べか 通りゃんせ
こうさてん りちのしらべか とうりゃんせ
添削後:
通りゃんせ 律の調べの交差点
交差点を人の人生に例えて、人生の曲がり角を進むのか曲がるのかと詠んだ句と松岡さん。
夏井先生は、マニアックな季語をもってくるのはだれかと思ったとのこと。
「律(りち)の調べ」とは短調の調べを表す秋の時候の季語です。
涼風や火薬のにほい流れ髪
お題「打ち上げ花火」
涼風や火薬のにほい流れ髪
すずかぜや かやくのにおい ながれがみ
添削後:
涼風や火薬の匂ふ夜の髪
涼風が、花火大会の火薬と彼女の髪の匂いを運んでくるという恋の句を詠んだという松岡さん。
花火大会の兼題写真を見ていないひとには「花火」と「夜」という語がないためにそれが伝わらない場合があるということから、先生の添削となりました。
確かにこうすると花火の火薬と隣にいる彼女の髪の香りが感じられる句になりました。
号外を放つ手取る手春疾風
お題「春の号外」
号外を放つ手取る手春疾風
ごうがいを はなつてとるて はるはやて
添削なし
号外を配る手に焦点をあて、「放つ手」「取る手」と矢継ぎ早に号外が配られていく様子を表現。
さらに、季語の「春疾風(はるはやて)」を合わせ「は」や「て」の音で韻を踏んでミュージシャンらしい句になっています。
この句が番組内で詠まれたとき、感嘆してしまいました。
松岡さんはこの句で「1ランク昇格」。連続で昇格を果たし特待生2級になりました。
松岡さん、おめでとうございます。
飲み干す光 雪晴れの缶ジュース
お題「冬の自動販売機」
飲み干す光 雪晴れの缶ジュース
のみほすひかり ゆきばれのかんじゅーす
添削後:
ひかり飲み干す 雪晴れの缶ジュース
雪晴れの日の銀世界の光をすべて飲み干したいという感性のみずみずしさを夏井先生が絶賛した句。
破調の句が、光で落ち着いてしまわないように先生が添削しました。
冷たい缶ジュースで雪晴れの光を飲み干すという松岡さんの発想が印象深く感じられました。
地下鉄を這い出吸いたる冬銀河
お題「年末の満員電車」
地下鉄を這い出吸いたる冬銀河
ちかてつを はいですいたる ふゆぎんが
添削後:
地下鉄を這い出て 冬銀河吸い込む
息苦しい満員の地下鉄を降り地上にはい出て、冬銀河をいっぱいに吸い込んだというイメージの句。
発想は良いが「這い出吸いたる」の意味が分かりにくいので、先生の添削となりました。
息苦しさから解放されて、夜空に向かって思いっきり冷たい空気を星座ごと吸い込むとは、すがすがしさと肺に入ってくる冷たい空気まで想像できる句だと感じました。
議事堂の壁 齧り付く 空蝉よ
お題「夏の太陽」
議事堂の壁 齧り付く 空蝉よ
ぎじどうのかべ かじりつく うつせみよ
添削後:
議事堂の壁 空蝉の齧り付く
夏の日差しが国会議事堂にふりそそいでいる様子を発想し、蝉の抜け殻と議員とを結びつけたという句。
そこまでの内容は句からは読みとりにくいが、議事堂の大きさと空蝉の小ささの大小の対比は良くできていると夏井先生は評価。
難しい句ですが、擬人化を描写する映像にして齧り付くで終わるとより読者にすっと入るとの添削となりました。
石段を 帰る石竜子や 星一つ
お題「新緑の高尾山」
石段を 帰る石竜子や 星一つ
いしだんを かえるとかげや ほしひとつ
添削後:
石段を 走る石竜子や 星一つ
トカゲを持ってきた発想とさらに一般によく使われる蜥蜴ではなく石竜子の文字も良いと夏井先生が絶賛。
一番良かった点は「星一つ」。これによって時間の広がりができる。「帰る」の擬人化をやめて「走る」とし描写にするほうが良いという先生の添削でした。
高尾山の石段を走るトカゲと一番星、どこからこの発想が出てくるのだろうと不思議です。
松岡さんはこの句で1ランク昇格。
さらに2018年5月のMVP句も受賞しました。
啓蟄や花びらも食べ空も食べ
お題「桜と富士山」
啓蟄や花びらも食べ空も食べ
けいちつや はなびらもたべ そらもたべ
添削後:
花びらを食べ 空を食べ 未来へと
特待生として初めて臨んだタイトル戦での句。
若い世代を「啓蟄」に例えたとのことだったが、「啓蟄」は時候の季語のため、具体的な映像を合わせるのが基本とのことでした。
「啓蟄」をあきらめて、読み手に想像させる句にし、若者を想像させる言葉を入れる添削となりました。
松岡充さんの俳句のまとめ
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松岡さんは感性が素敵で、人には真似できない発想の句を詠まれます。
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