プレバトの2020年3月19日の放送はお休み!
プレバト俳句ファンにとって寂しい木曜日なので、本日は独自特別企画!
昨年11月千原ジュニアさん、12月千賀健永さんが名人初段に昇格して、9人になった名人のみなさん。
2020年3月19日の名人9人は、それぞれこの図のような段位と★の獲得状況です。
9人の名人の句の中から、当サイトでまだご紹介していなかった名句を一句ずつ集めてみました。
名人の好きな俳句に「いいね!」して名人を応援しましょう!
こういうボタンです。↓これは練習用。
ファンの皆さんの「いいね!」がカウントされてボタンに表示されていきます。
プレバト俳句の名人とは?
プレバトの俳句才能査定ランキングで才能アリをコンスタントに採れるようになると特待生に昇格。5級から1級まで昇格を続けて特待生1級からさらに昇格するとついに、名人初段に昇格できます。
名人は初段から10段まで。さらに10段になると、査定で一歩前進すると★が1つずつ増えていきます。
5つの★★★★★を獲得するとついに永世名人の称号が得られます。
3月19日現在、梅沢さんが★4つで永世名人目前!
初の永世名人昇格をみられる日も近いと、プレバトファンはワクワクしています。
名人10段の4名はプレバト四天王と呼ばれるこの方々。
梅沢富美男さん
東国原英夫さん
村上健志さん(フルーツポンチ)
藤本敏史さん(FUJIWARA)
さらに冬麗戦で初優勝した名人4段の
キスマイ横尾渉さん
名人紅一点は名人4段の女優の
中田喜子さん
名人初段は現在3名
立川志らくさん
千原ジュニアさん
キスマイ千賀健永さん
です。
名人9人の名句を鑑賞!
それではさっそく名人の皆さんの名句を一句ずつ鑑賞していきましょう。
選考基準は、
当サイトに未掲載の句
番組で評価の高かった句
から、管理人の好きな句を選ばせていただきました。
(個人の趣味ですみません。)
この句を載せて!というご要望はコメントで受付中です。
各名人の俳句一覧記事に、ご要望の句を随時追加中です!
名人10段 梅沢富美男さんの句
まずは、「プレバトは俺で持ってるんだ!」と豪語するミスタープレバト、梅沢さんの名句から一句。
お題「冬の自動販売機」
梅沢富美男さん
牢名主のごと 自販機のおでん缶
ろうなぬしのごと じはんきのおでんかん
添削なし
広島に仕事に行った時に、小学生の男の子から声を掛けられた梅沢さん。
そのあと新幹線ホームで自販機に「おでん」を売っていたのを見て印象に残ったそう。おでん缶が自販機にデーンと中央に並んでいる姿が、まるで牢名主のようだったという句です。
夏井先生は直喩の「落差」を絶賛しました。
老若男女、梅沢さんファンが多いですね。梅沢さんを見かけたら声をかけると、名句が生まれるきっかけができるかもしれません。
梅沢富美男さんの最近の俳句一覧
こちらの記事に2019年4月以降の梅沢さんの俳句を中心にまとめました。
永世名人目前の梅沢さんの俳句はこちらもどうぞ!
東国原英夫さんの句
東国原さんの句は、独特の発想力でサスペンス要素が入る句が多いような。
ご紹介したい句がたくさんあって迷いますが、季節柄、東国原さんがタイトル戦を初制覇した名句から一句。
お題「満開の桜」
野良犬の吠える沼尻 花筏
のらいぬの ほえるぬまじり はないかだ
添削なし
第1回春のタイトル戦「俳桜戦」で優勝を飾った句。
季語は「花筏(はないかだ)」。桜吹雪が水面に固まってまるで花の筏のようになっている様子です。
ただしこの句の水面は沼の端。花筏の水面の下は濁って見えません。そこに吠えかける野良犬。
花筏の下に何があるのか、不穏な空気と緊張感が漂う句になっています。
東国原さんの詠むこの空気感。2時間サスペンスドラマが17音で表現されているかのよう。
この句は、2017年4月月間MVH受賞句にも選ばれています。
東国原英夫さんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年4月以降の東国原英夫さんの俳句を中心にまとめました。
サスペンス&時事ネタ俳句をお楽しみください!
藤本敏史(FUJIWARA)さんの句
最近、復調してきたフジモンさんが、数年前の夏に詠んだみんなが覚えている名句から一句。
お題「海」
セイウチの麻酔の効き目 夏の空
せいうちのますいのききめ なつのそら
添削なし
第1回炎帝戦の優勝を勝ち取った句です。
お題の水平線の写真から、水族館の「セイウチ」に発想を飛ばした藤本さん。夏井先生に絶賛されていました。
管理人は「セイウチ」という言葉から、昔、新江ノ島水族館にいた大きな大きなミナミゾウアザラシの「みなぞう」を想像してしまったので、頭の中に大きな海獣が横たわっている姿を思い浮かべていました。
2017年の夏はフジモンさんの俳句に魅了された夏でした。このセイウチの句を始め、「マンモスの滅んだ理由 ソーダ水」も大好きな句です。
藤本敏史さんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年4月以降のFUJIWARA 藤本さんの俳句を中心にまとめました。
フジモンさんのポップで明るい印象の句は記憶に残りやすい句ではないでしょうか。
覚えている句はありますか?
村上健志(フルーツポンチ)さんの句
当サイトでの「いいね!」人気はダントツの村上さんですが、村上さんは俳句を始めてまだ3年半ほどなんですね。
プレバト初登場で才能アリを獲得した句がこちらです。
お題「コスモス畑」
コスモスや 女子を名字でよぶ男子
こすもすや じょしをみょうじで よぶだんし
添削なし
「女子」「男子」と異性を呼ぶ年頃、ローティーンくらいの子どもたち。その関係性が「コスモス畑」とよく合っています。
ちょっと照れくささが入ってきたような時期、男子は女子を「夏井さん」と読んだりしますね。
初登場の村上さんが詠んだ、なんだか甘酸っぱさを感じさせるようなこの句に、気持ちがもぞもぞしたのを覚えています。
夏井先生から「この人はまだまだ化けるかもしれない」という評価でしたが、いまや見事名人10段、プレバト四天王ですものね!
夏井先生の読み通りでした。
フルポン村上さんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年4月以降のフルポン村上さんの俳句を中心にまとめました。
村上さんの半径50cmに繊細なアンテナを張って詠まれた句はこちらです。
キスマイ 横尾渉さんの句
冬麗戦で初のタイトル戦優勝を飾った横尾さん。若手のプレバト俳句の第一人者です。
横尾さんの句は紹介したい句がたくさんありますが、季節柄、こちらの句を選びました。
お題「満開の桜」
夜に入りて雨となりにし花万朶
よるにいりて あめとなりにし はんばんだ
添削後:
夜に入りて雨となるたる花万朶
第1回俳桜戦で見事2位となった句です。
季語の「花万朶」とは垂れ下がった多くの花の枝のこと。食事をしていると降り出した雨。さっき見た桜は散っていないかなと心配する想いを詠んだ句です。
「夜に入る」が時間のゆっくりとした経過を感じさせるという夏井先生の評価。
この句を読んだときに感じる、ゆったりした時間の流れや雨に濡れる桜を想う気持ちを詠んでいることから受ける印象が、なんだか昨年の春光戦の優勝句、村上さんの「サイフォンに潰れる炎 花の雨」と似ているなぁと感じました。
どちらの句もとても素敵ですよね。
キスマイ横尾さんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年4月以降のキスマイ横尾さんの俳句を中心にまとめました。
横尾さんの句はみずみずしさを感じる句が多い気がします。
中田喜子さんの一句
女優の中田喜子さんは、プレバト俳句ではいつも夏井先生の評価に一喜一憂する無邪気な様子を見せてくれます。
最近昇格を続け、ついに横尾さんと並んで4段に!
唯一の女性名人中田さんの、先生絶賛の名句を一句。
お題「新緑の鎌倉」
段葛 きやらぶき弁当 かかへゆく
だんかずら きゃらぶきべんとう かかえゆく
添削なし
段葛(だんかずら)とは鎌倉の鶴岡八幡宮に向かって伸びる参道で、周りの道路から一段高く上がって続いています。
手作りのお弁当をもってお参りにいく様子がとても楽しそうです。
一番美味しい季節が季語になるため、「きゃらぶき」は初夏の季語。
鎌倉に「きゃらぶき」を合わせたところと、鎌倉の初夏の野山を感じさせる点が夏井先生の高評価を得た句です。
段葛をお弁当を抱えてお着物姿でウキウキと歩く中田さんが想像できました。そして、甘辛く煮たきゃらぶきの噛んだ時にジュワッと出てくるお汁と、少し苦い山菜のうまみまで思い起こされました。
中田喜子さんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年以降の中田さんの俳句を中心にまとめました。
中田さんの思いを込めた一句一句はこちらから。
立川志らくさんの一句
立て続けの出演で名人に昇格した志らくさん。
ジョンレノンやモジリアーニなど予想外の登場人物を詠み込む句が楽しみですが、この名句も予想外の人物が詠まれた一句です。
お題「砂浜」
立川志らくさん
ガンジーのような 足が出る 砂日傘
がんじーのようなあしがでる すなひがさ
添削なし
「砂日傘」=ビーチパラソルのことですね。ビーチパラソル下から、骨ばった足がにゅっと出ているという句。
なんだかとてもおかしみを感じさせる光景です。
志らくさんの句は、俳句とは縁のなさそうな人の名前が出てくるところが楽しくて好きです。
立川志らくさんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年4月以降の志らくさんの俳句を中心にまとめました。
志らくワールドを堪能できる句がたくさんあります。
千原ジュニアさんの一句
ナナハンからほっこりパパ目線の句まで、いろいろな句を読む千原ジュニアさん。
先日の春光戦Bブロックでは、ひさびさのバイクに関連した句で見事予選を1位通過しました。
ナナハン俳句ファンは多いですよね。ナナハン俳句が初登場した句を!
お題「冬の帰り道」
千原ジュニアさん
750ccのタンクにしがみつく寒夜
ななはんの たんくにしがみつく かんや
添削なし
俳句に「ナナハン」が登場し、みんなをびっくりさせた句です。
真冬にバイクに乗る人たちは寒くないのかなと思いますが、やっぱり寒いのですね。
信号待ちの時に温かいガソリンタンクにしがみついている、そういう句でした。
夏井先生は映像がしっかりできていることを称賛し、ついに千原さんが特待生に昇格を決めた句です。
この句は、2017年12月月間MVH受賞句を受賞しました。
千原ジュニアさんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年4月以降のジュニアさんの俳句を中心にまとめました。
ジュニアさん句がほっこりパパ目線の句になっているのがわかります。
キスマイ千賀健永さんの一句
ホームランか三振かと言われながら、冬麗戦優勝を飾ったこともある千賀さん。
最近タイトル戦は不調でしたが、先日の春光戦予選Bブロックでは見事決勝進出を決めました。
お題「雪と青空」
雪原や 星を指す 大樹の骸
せつげんや ほしをさす たいじゅのむくろ
添削なし
第1回 冬麗戦優勝句。記憶に残っている句です。
青空の雪原の写真から夜に発想を飛ばし、星に憧れる大樹を詠んだ句。
大御所たちをおさえて初のタイトル戦優勝に、嬉し泣きしてしまった千賀さんに夏井先生までもらい泣きしてしまった感動的なタイトル戦でした。
キスマイ千賀健永さんの最近の俳句を鑑賞
こちらの記事に2019年4月以降の千賀さんの俳句を中心にまとめました。
千賀さんファンの皆さんはこちらの記事もどうぞ!
プレバトの放送がお休みの週はファンの企画で!
ファンとしては毎週プレバトを観たいですね。
今回は、昨年11月の名人7人時代に続いて、9人の名人の皆さんで十人十色ならぬ、九人九色の句を集めてみました。
春の句をそろえたいなと思ったのですが、季節がバラバラになってしまって申し訳ありません。
また放送がお休みの週には、企画を考えますので、どうぞ覗きにきてくださいね。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。