フリーアナウンサーの馬場典子さんは、俳句以外にも水彩画や消しゴムハンコでも特待生として活躍中。
俳句では、ついに秋の特待生昇格スペシャルで特待生に昇格しました。
馬場典子さんの2019年からのプレバト俳句を、鑑賞して応援しましょう!
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馬場典子さんの最近の俳句一覧
居酒屋の定食鹹く 鰯雲
お題「弁当の店頭販売」
居酒屋の定食鹹く 鰯雲
いざかやの ていしょくからく いわしぐも
添削なし
季語は「鰯雲」。ふらっと入った居酒屋さんの定食が、塩からく、お酒に合う味。
コロナ禍でお酒の提供ができずお弁当に力を入れて頑張っている定食屋さん、外に出てみると鰯雲のとても良い天気を詠んだ句。
その味が塩からいことを「鹹く」と表現した、馬場さん。
取り合わせに工夫があるという夏井先生の高評価で、この句は見事1ランク昇格。
馬場さんは特待生3級に昇進されました。
虚栗 書架の威を借る ウェブ会議
Cブロック 5位
虚栗 書架の威を借る ウェブ会議
みなしぐり しょかのいをかる うぇぶかいぎ
添削後:
書架を背に 虚栗めくWEB会議
季語は「虚栗」。殻ばかりで中身のない栗のこと。
リモート会議で後ろに本が並んでいる方がいて、知っていたけれど頭の良い人は本をたくさん読んでいるのだな、と実感したという句だそうです。
虚栗とウェブ会議の取り合わせは良い。「虚栗」は江戸の前期のころに、松尾芭蕉の弟子たちが作った俳諧集の名前でもある。
虚栗とウェブ会議の取り合わせの良さを生かした句に添削され、こうしていたら1位だったそうです。
成田の溽暑 ただいまとカレー蕎麦
お題「夏野菜カレー」
成田の溽暑 ただいまとカレー蕎麦
なりたのじょくしょ ただいまとかれーそば
添削後:
カレー蕎麦にただいま 溽暑なる成田
海外旅行が大好きで行っていて成田で日本の蒸し暑さを感じ、帰国すると必ず食べたくなるのがカレー蕎麦だという馬場さんの句です。
「溽暑」とは蒸し暑いことを示す時候の季語。
成田、溽暑 カレー蕎麦の語順の是非が査定のポイント。物から詠んだほうが得、と夏井先生に添削されました。
一貫の海胆 縄文と令和を繋ぐ
春光戦予選Aブロック5位
お題「ウニの軍艦巻き」
一貫の海胆 縄文と令和を繋ぐ
いっかんのうに じょうもんとれいわをつなぐ
添削後:
海香る縄文の海胆 令和の海胆
馬場さんは、「ウニは美味しい」と知っていないと食べたいと思わない(見た目)。
いつから食べられ始めたのかと調べたら、縄文時代の貝塚からでてきて食べていたとわかったのでそれを詠んだそうです。
発想はダイナミックで魅力があった。調べた事実を書こうと、あがいたのがわかると夏井先生。
ただ「と」「を」「繋ぐ」が散文的だったことと、「一貫」でなくもっと大きく書いてほしかった、と添削されました。
空ボトル ノズルは律の調かな
金秋戦予選Cブロック3位
お題「ポンプのノズル」
空ボトル ノズルは律の調かな
からぼとる のずるは りちのしらべかな
添削後:
液切れのノズルは律の調かな
に律の調あり
ボトルが空に近づくとスコスコという音がするのを、調べがする秋の趣、音の調子にかけてみました、という馬場さんの句。
良いところは「律の調」という難しい季語に挑戦しているところ。ボトルの音に気付くのは俳人の耳ですね、と夏井先生。
ただ、この句の一番問題は、「空ボトル」で読者は、空の容器を頭に思い浮かべてからノズルに行くので、その音は???と考えてしまう。
夏井先生は、液が切れている感触はみんな経験があるので、音に気付いたその発見を「律の調あり」として言い切るのも良い、と添削されました。
黄身混ぜる 汝も吾も真顔 薯蕷汁
お題「たまご」
黄身混ぜる 汝も吾も真顔 薯蕷汁
きみまぜる なもあもまがお とろろじる
添削後:
黄身混ぜる 汝も吾も真顔 とろろ汁
とろろ汁の時黄身を真剣に混ぜている、のが微笑ましいなと思って詠んだという句。
馬場さんはこの句で1ランク昇格、特待生4級になりました。
馬場さんには俳人のアンテナが生まれ始めている、と夏井先生のコメント。
「黄身」のアップからはじまり、「混ぜる」で動き、「汝」も「吾」も人物、「真顔」で表情がわかる。
最後の「薯蕷汁」だけはひらがなにしたほうが良いと添削されました。
ささらめく洗い茶巾や軽井沢
炎帝戦予選Aブロック4位
お題「封筒」
ささらめく 洗い茶巾や 軽井沢
ささらめく あらいちゃきんや かるいざわ
添削後:
ささらめく 洗い茶巾や 朝清し
お月謝袋でお茶の稽古を詠んだ。夏のお点前で洗い茶巾というお点前がある。どこにいても軽井沢の避暑地のような気持になる、という馬場さん。
夏井先生は、上五中七が良い。「ささらめく」という言葉をよく見つけた。「洗い茶巾」は夏点前の傍題として入れている。
軽井沢みたいだとなぜ思ったかを入れたらいい、夏手前は朝6時ころからやるので、そこを書けばよかったと解説。
「清し」といれるとささらめくにつながる。「庭」「朝」などにするとよいと添削されました。
空き瓶で小遣い五円 夏の夕
お題「100円玉」
空き瓶で小遣い五円 夏の夕
あきびんでこづかいごえん なつのゆう
添削後:
空き瓶は1本五円 夏の夕
小学生の時、夕食前に父のお酒を買いにいっていた。前のビールの空き瓶が五円になってお小遣いになって楽しかった。
「で小遣い」が評価のポイント。
査定結果は「現状維持」
発想はいいのに誤解されるという査定。素材は良い。
空き瓶をもっていってお小遣いが若い人にはわからない。 空き瓶にお小遣いをためていると思われる。
逃げる春の鱚 残る指の傷
お題「絆創膏」
逃げる春の鱚 残る指の傷
にげるはるのきす のこるゆびのきず
添削後:
ひるがえる春の鱚 のこる針の傷
去年釣りをしたときに素人なので魚は逃げるし、指は傷だらけになるし、という体験を詠んだ句。
夏井先生は「発想を評価している」と。
「釣り」だとわかるように、春の光と魚の動きがわかるように「ひるがえる」をいれて添削されました。
「着々と学んでいる!」とほめてくれる夏井先生の言葉に、涙が出そうな馬場さんでした。
緑立つ曼陀羅のごと観覧車
お題「観覧車」
緑立つ曼陀羅のごと観覧車
みどりたつ まんだらのごと かんらんしゃ
添削後:
観覧車は曼荼羅 緑立つ空よ
気持ちが落ち込んでいても観覧車に乗って1周まわってくるとまた頑張ろうと思えている。そんなところを曼荼羅にたとえた馬場さん。
中七の曼荼羅のごとが強すぎて、季語が負けてしまうところを添削されました。
季語が主役に立つように季語を映像として描写するほうが良いとのことでした。
啓蟄の決意 辞表とショートヘア
お題「美容室」
啓蟄の決意 辞表とショートヘア
けいちつのけつい じひょうとしょーとへあ
添削なし
日本テレビを辞めようと決意したときにショートヘアにした。会社という安全なところから出てフリーアナウンサーになると決断したときの思いが詠まれた句です。
句またがりで、前半は映像ナシ、後半は映像アリの組み合わせで工夫されている句です。
馬場さんはこの句で特待生4級に昇格! おめでとうございます。
星月夜 空き瓶に 五百円ジャリン
お題「ATMの行列」
星月夜 空き瓶に 五百円ジャリン
よしづきよ あきびんに ごひゃくえんじゃりん
添削後:
五百円玉ジャリン 星飛ぶ夜の 硝子瓶
500円玉貯金のジャリンという実感と、この貯金を何に使おうかという実感を星月夜に託したという句だそうです。
夏井先生より、五百円玉なのか、100円玉5枚なのか?わかるように、また「空き瓶」とすると貯まっているのがわかりにくくなるため「硝子瓶」と添削されました。
マンションに 替わりし八百屋 秋夕焼
お題「秋の果物屋さん」
マンションに 替わりし八百屋 秋夕焼
まんしょんに かわりしやおや あきゆやけ
添削なし
大好きだった近所の八百屋さんが閉店し、数年後に訪れるとマンションに変わっていたという寂しさを詠んだ句。季語は「秋夕焼」です。
夏井先生は、「非常にきっちりできている」と高評価。今、目の前に見えているマンションの光景と、過去の八百屋の光景が一句の中で一緒に描かれ、相当勉強したということがわかる、これだけ勉強できれば特待生になっても大丈夫」と太鼓判。
馬場さんはこの句で、みごと特待生に昇格されました。
馬場さんおめでとうございます!
1000本ノック浴びし日のレモン水
お題「学校の蛇口」
1000本ノック浴びし日のレモン水
せんぼんのっく あびしひの れもんすい
添削後:
1000本ノック浴びし日のありレモン水
季語は「レモン水」。部活動の時、運動後に蜂蜜漬けレモンで疲れをいやしていたことを思い出し、読んだ句とのこと。
夏井先生は「浴びし」が過去形で、レモン水も過去の思い出にしてしまうと季語の鮮度が落ちると解説。添削では「レモン水」によって過去の部活を思い出すようには添削されました。
疲れた時のレモンの蜂蜜漬け、思い出される方も多いのではないでしょうか。
根が主役 茎葉も主役 せり鍋や
お題「春の旅行計画」
根が主役 茎葉も主役 せり鍋や
ねがしゅやく くきはもしゅやく せりなべや
添削後:
根も茎も主役みちのくなるせり鍋
季語は「芹」。春の仙台での旬の味「せり鍋」を詠み、みちのくの芹への愛が溢れる句。
初の最下位を記録してしまった句ですが、ご本人は前向きで「成長への過程」だとしました。
夏井先生は、「主役」を繰り返さず「も」をつかって添削されました。
馬場さんがそこまで美味しい!とお薦めしてくれる「せり鍋」が食べてみたくなる句です。
大槌の 風の電話や 梅一輪
お題「梅と公衆電話」
大槌の 風の電話や 梅一輪
おおつちの かぜのでんわや うめいちりん
添削なし
東日本大震災後に、岩手の大槌にある「風の電話」を取材したことへと発想を飛ばし詠んだ句。
風の電話は電話線はどこにもつながっていない電話。訪れる人たちの祈りの気持ちや設置者の気持ち、それらが全部伝わる句だと夏井先生は絶賛。
「梅一輪」との取り合わせも評価され、添削なしとなりました。
馬場典子さんの俳句のまとめ
馬場典子さんは俳句の特待生に近いと言われながらチャレンジし続け、ついに昇格した努力家。
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