プレバトの2021年4月1日の放送はお休み!
プレバト俳句ファンにとっては放送がお休みで寂しい木曜日なので、本日は独自特別企画!
桜の季節にあわせて特待生の春の名句を鑑賞する企画です。
プレバトの特待生は、2021年4月1日現在19名。
特待生はそれぞれ次の級に属しています。
この19名の特待生の句の中から、春にふさわしい名句を集めてみました。
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プレバト俳句の特待生とは?
プレバトの俳句才能査定ランキングで才能アリをコンスタントに取れるようになり夏井先生に認められると特待生に昇格します。
最近の放送では1度の放送に永世名人の梅沢さんと、他に1名の名人・特待生の出演のため、なかなか出演の機会がない特待生は、昇格するのも難しくなっています。
プレバト俳句2021年4月1日現在の特待生19名とは?
プレバトの俳句特待生19人のみなさんとは、どんな方でしょうか。
お一人ずつご紹介します。
特待生1級 ノンスタ石田明さん
NON STYLEの石田明さんは、歴代50句に2句も選ばれている実力派です。
特待生1級 三遊亭円楽さん
落語の大御所 円楽さんは思わずくすっと笑ってしまうような落語家らしい俳句を詠まれます。
特待生1級 松岡充さん
ミュージシャンでもある松岡さんは、独特の着眼点の句を詠まれます。
特待生1級 林修さん
通常の昇格とは違うたった1日、3句の特別俳句査定で特待生1級の称号を手にした林先生です。
特待生2級 岩永徹也さん
JAXAも認める頭脳の持ち主岩永徹也さんは、プレバトの特待生の常連。俳句でも実力発揮中です。
特待生2級 皆藤愛子さん
プレバト歴代ベスト3に選ばれた句を詠んでいる皆藤さん。2人目の女性名人になる日も近い?
特待生2級 パックンさん
ハーバード大学卒業の秀才パックンさんの句は、ワールドワイドな句も飛び出します。
特待生3級 柴田理恵さん
柴田理恵さんは地域色豊かな句を詠まれることが多く、深い地元愛を感じます。
特待生3級 鈴木光さん
東大をこの春卒業した鈴木光さんはメディア活動を終了されたそうです。弁護士さんとして頑張ってください!
特待生3級 森口瑤子さん
冬麗戦では、大下剋上で初優勝した森口さん。常勝目指して頑張っています。
特待生3級 篠田麻里子さん
産休を経て復帰した篠田さん。ママ目線の句も増えてきてますますご活躍中です。
特待生4級 北山宏光さん
努力家の北山さんは夏井先生の指摘事項をきっちり句に活かして詠んできます。
特待生4級 河合郁人さん
A.B.C-Zでは唯一のプレバト俳句特待生の河合さん。お人柄だけでなく句までも明るいイメージ。
特待生4級 馬場典子さん
俳句だけでなく芸術面でも特待生として活躍中のフリーアナウンサーの馬場さんです。
特待生4級 筒井真理子さん
プレバト歴代50句にも選ばれている、折り紙付きの筒井さんです。
特待生5級 大和田獏さん
初出場から3回連続の才能アリで特待生に昇格している大和田さんです。
特待生5級 春風亭昇吉さん
彗星のごとく現れた大型新人。落語会の大御所たちに果敢に立ち向かっています。
特待生5級 向井慧さん
自称プレバトの噛ませ犬と言いながらも、タイトル戦では予選1位通過の実力派です。
特待生5級 武田鉄矢さん
プレバト歴代50句にも選ばれている武田さん。特待生入りでこれからのご活躍が楽しみです。
特待生の春の名句10句を鑑賞!
特待生のみなさんがプレバト俳句で詠まれた、2019年以降の春の句の中から、好きな句を選ばせていただきました。
お題「春の号外」
NON STYLE 石田明さん
春疾風 号外の紐 ほどきたる
はるはやて ごうがいのひも ほどきたる
添削なし
号外の紐をまさに今ほどいて配る瞬間を詠んだ句。「ほどきたる」がほどいた瞬間を表現し、勢いを想像させると夏井先生の高評価!
石田さんはこの句で特待生1級になりました。
銭湯で 花見の日取り 決まりけり
お題「桜と富士山」
三遊亭円楽さん
銭湯で 花見の日取り 決まりけり
せんとうで はなみのひどり きまりけり
添削後:
銭湯で決まる花見の日取りかな
銭湯は下町の社交場。お風呂に入ってワイワイとにぎやかにおしゃべりしている町内の顔なじみさんたちが、花見の日取りを決めたよという句。
添削では「決まりけり」を「日取りかな」と締めるように添削されました。
朧夜や 一人キャンプのホットチョコ
春光戦予選Cブロック第2位 補欠
お題「きのこの山」と「たけのこの里」
松岡充さん
朧夜や 一人キャンプのホットチョコ
おぼろよや ひとりきゃんぷの ほっとちょこ
添削なし
兼題写真からホットチョコに発想を飛ばした一句。
季語は「朧夜」と「キャンプ」という夏の季語。「や」で「朧夜」を季語だと強調。
「キャンプ」はわいわい楽しいが、「一人キャンプ」として寂しさを出し、自由と孤独の間を埋めるのが「ホットチョコ」という句と松岡さんが説明されました。
「朧夜や」のあとに「一人キャンプ」が出てくる意外性が一つ。一人キャンプが流行り始めている。この言葉で、夏のキャンプの賑やかさとは違う、静けさ、穏やかさ、寂しさが入ってきている。
また、朧の湿度のある感じと、ホットチョコの寒い時に飲みたくなる感じ、意図しているな「朧夜」のこの季語を認めないといけない、評価が揺れ動きながら作者はそういうことが言いたいのなら認めるしかない、と結論に至ったそうです。
直すと作者の意図が崩れるので、このまま味わうタイプの句です、と夏井先生、大絶賛でした。
枳殻の棘や 引き篭りの寝癖
お題「不動産やさん」
岩永徹也さん
枳殻の棘や 引き篭りの寝癖
からたちのとげや ひきこもりのねぐせ
昨年の春光戦決勝で第4位に入ったこの句。
この句では家に発想を飛ばし引きこもりを詠んだ。棘の様子がひきこもりの大事なものを守ってあらゆるものに尖って守っている様子を整っていない髪で表現して詠んだという句です。
「枳殻の花」は春の季語。木に対しては季語と言わない。花が咲いた時と実がなった時が季語となるのが俳句の一般的な考え方。
「枳殻の実」は秋の季語。「枳殻の棘」では、無季の句と読む人が多いと思うと夏井先生。
「棘」を「や」で強調している。引き篭っている方が人を拒絶する棘だったり、自分自身を責める棘だったり、「枳殻の棘」と「引き篭り」をくっつけて詠むと奥行きが広くなる、こういう意欲的なことをやってくれるのが嬉しいと夏井先生、絶賛でした。
ハイパーインフレ ボリバル札の 紙雛
お題「ひな祭り」
パックンさん
ハイパーインフレ ボリバル札の 紙雛
はいぱーいんふれ ぼりばるさつの かみびいな
添削なし
ベネズエラのハイパーインフレでボリバル札の価値がなくなり、紙雛を折るのに折り紙も買えない、お札で折る方が良いという句。
夏井先生はまさかお札で紙雛を折るという発想に驚いていました。
社会情勢は刻々と変化するので、「ハイパーインフレ」の語があることで後々にも意味が通じる句になるとのことです。
「犯人逮捕」干鱈を毟る母の黙
お題「春の号外」
柴田理恵さん
「犯人逮捕」干鱈を毟る母の黙
はんにんたいほ ひだらをむしる ははのもだ
添削なし
北陸の郷土料理に使われる干した鱈はカチカチになるため、食べる時には金づちで叩いて毟って食べるのだそうです。
黙々と干鱈を毟る母から、子どもを事件で失ったのであろう深い悲しみや悔しさが伝わってくる句。
夏井先生は、この句を絶賛。特待生5級から3級に2ランク昇格!という高い評価を付けました。
この句は2019年3月月間MVH受賞句にも選ばれました。
昼網や明石メバルのピチカート
お題「春の鮮魚店」
鈴木光さん
昼網や明石メバルのピチカート
ひるあみや あかしめばるの ぴちかーと
添削なし
鮮魚店にいったことがないという光さんが詠んだ句。
明石の魚の棚は、明石港で上がった新鮮な魚が並ぶ鮮魚店ばかりが集まった通り。上がったばかりの生きたタコが逃げたしていたりするとても活気のあるところです。
メバルの新鮮さや動きまでを、ピチカートという一言で映像化してしまう光さん。
「昼網」という言葉も「明石」という地名がヒントになり明石港で上がった魚の昼市だと調べるために読者を助けていると夏井先生。
2019年の春光戦の予選を1位通過するという見事な成績を修めました。
真っ白な 手縫い雑巾 チューリップ
お題「春のベランダ」
河合郁人さん
真っ白な 手縫い雑巾 チューリップ
まっしろな てぬいぞうきん ちゅーりっぷ
添削なし
手縫いの真っ白い雑巾とチューリップの色の対比が夏井先生に評価されていました。
新学期になると雑巾をひとり1~2枚持っていくルールだったなぁと懐かしく思い出されます。
新学期のわくわくする気持ちが、新しい雑巾と校庭の花壇のチューリップから伝わってくる句だと感じました。
風信子 数にあまれる 失意あり
お題「春の花屋さん」
春風亭昇吉さん
風信子 数にあまれる 失意あり
ひやしんす かずにあまれる しついあり
添削なし
春風亭昇吉さんのプレバト初出場の句。
ヒヤシンスの花の数、これくらいでは許してもらえないだろうという、後悔とか懺悔。大人の世界を象徴するという句。
査定の結果は72点で才能アリ!
「数にあまれる」とはある基準の数を超えてさらにあるという意味。ヒヤシンスの花の数を超えるほどの失意を抱えております、という句になるのだそうです。
「風進子」と「失意」という2つの意味の異なるものを中七がつないでいる、と夏井先生はとても高評価でした。
花疲れ 臓腑に溶けるチョコレート
春光戦予選Dブロック第1位
パンサー向井慧さん
花疲れ 臓腑に溶けるチョコレート
はなづかれ ぞうふにとけるちょこれーと
添削なし
花見は楽しいけれど人混みはあまり好きではないな。花見で疲れるという季語があったので、疲れたときに甘いものを食べると沁みるよな、というのを句にした。
「花疲れ」という季語が選択として良い、花見の疲れ、花の美しさに酔いしれた疲れ。
「臓腑」ときたら酒でも飲んだと思う。「溶ける」でやっぱり酒だと思うと「チョコレート」が出てくる。
疲れたら甘いものを食べたくなる小さな意外性と小さな納得を置いた。
背伸びをしないというのはこういうことですね。自分の体験が一番!でもあなただとわかってビックリ、と夏井先生。
プレバトの放送がお休みの週はファンの企画で!
ファンとしては毎週プレバトを観たいですね。
今回は3月の名人10人に続いて、10人の特待生の皆さんの春の名句を掲載させていただきました。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
先週の春光戦決勝はこちら。
予選A・Bブロックの結果はこちら。
予選C・Dブロックの結果はこちら。
名人10名の春の名句はこちらから。