パンサー向井慧さんは、プレバト!!初登場の2016年以来、徐々に実力を上げてきました。
ついに、11回目の挑戦で特待生に昇格。
いつもタイトル戦ではガヤのための派遣要員のようなので俳句で成果を出したいと言っていた向井さんは、みごと2ランク昇格を決め、勢いがついています。
向井慧さんの2018年からのプレバト俳句を、鑑賞して応援しましょう!
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パンサー向井慧さんの俳句一覧
母の余命 知る冬の日のレイトショー
お題「映画館」
母の余命 知る冬の日のレイトショー
ははのよめい しるふゆのひの れいとしょー
添削なし
母親が病気になってもう長くないかも、とお父さんから電話があった日、落ち着かず不思議な気持ちでレイトショーを見に行った実体験を詠んだ句だそうです。
向井さんのこの句は2ランク昇格!
夏井先生は、「うまいです!」と強く断言。強い強いリアリティーがあるという評価でした。
解説では、上五の「母の余命」で読み手がハッとする。「知る」という言葉で母の余命を今知った、告げられたとわかる。
後半の展開がうまい。気持ちの整理がつかない、自分の部屋に一人でいる孤独が落ち着かない、一人になれるけれど一人ではないレイトショーへ。
表情や心理が全部伝わる、うまいです!と大絶賛でした。
秋刀魚の目 勧める母の目に力
金秋戦Bブロック5位
お題「食欲の秋」
秋刀魚の目 勧める母の目に力
さんまのめ すすめるははの めにちから
添削後:
秋刀魚の目 勧める母の目の静か
子供のころ秋刀魚を焼いてもらって食べていた時に、お母さんに目を食べると頭がよくなるといわれ、食べろ食べろと勧めるお母さんの強い目を詠んだ句、だそうです。
夏井先生は、実体験だろうと思いますが、秋刀魚の目を食べろという句はたくさんあるのだといいます。
そこで、「静か」という言葉で、上品だけど怖いという微量のオリジナリティを入れた句に添削されました。
永き日のじゃんけん多き初デート
春光戦決勝 第10位
お題「じゃんけん」
永き日のじゃんけん多き初デート
ながきひの じゃんけんおおき はつでーと
添削後:
じゃんけんを何度 日永の初デート
じゃんけんをするシチュエーションから、初々しい距離感の初デートのときにいろんなことをじゃんけんで決めたなと思い出して詠んだという句。
「永き日」が春の季語。
夏井先生は、「初デート」が多少くさい感じもあるが、そこを消すと作者のいいたいことがなくなってしまうと解説。
初デートと「日永」がくっつくので、季語を上手に使って自分のいいたいことを言う句に添削されました。
花疲れ 臓腑に溶けるチョコレート
春光戦Dブロック第1位
お題「きのこの山」と「たけのこの里」
花疲れ 臓腑に溶けるチョコレート
はなづかれ ぞうふにとけるちょこれーと
添削なし
花見は楽しいけれど人混みはあまり好きではないな。花見で疲れるという季語があったので、疲れたときに甘いものを食べると沁みるよな、というのを句にした。
「花疲れ」という季語が選択として良い、花見の疲れ、花の美しさに酔いしれた疲れ。
「臓腑」ときたら酒でも飲んだと思う。「溶ける」でやっぱり酒だと思うと「チョコレート」が出てくる。
疲れたら甘いものを食べたくなる小さな意外性と小さな納得を置いた。
背伸びをしないというのはこういうことですね。自分の体験が一番!でもあなただとわかってビックリ、と夏井先生。
2020年11月の俳句
お題「オセロ」
すき焼の火弱め母とオセロかな
すきやきのひよわめ ははとおせろかな
添削後:
母さんとオセロ すき焼煮える間を
子どものころの思い出。すき焼きが大好きだった。すき焼きの仕上がりを待つ間に火を弱め大好きなお母さんとオセロをした幸せな時間を詠んだ句。
出来上がったすき焼きを思い浮かべてしまうので、語順を変更して添削されました。
こうするといいにおいがしてくる、いい音がしてくる、幸せな時間が描けるとのことでした。
2020年10月の俳句
金秋戦予選Aブロック4位
お題「ピアノ」
秋日和 猫眠るため在るピアノ
あきびより ねこねむるためあるぴあの
添削後:
猫眠るためのピアノよ 秋の日よ
特待生になって初出場のタイトル戦でした。
姉が弾くために家にあったピアノを誰も弾かなくなって、猫が飛び乗って眠るためのピアノだったなという句。
説明っぽくなる原因は「在る」だという夏井先生が解説。語順を変えて、ピアノの上に射し込む日ざしが見える句に添削されました。
お題「トランプ」
秋あわれ 手札のJ 無愛想
あきあわれ てふだのじゃっく ぶあいそう
添削なし
トランプのジャック、クィーン、キングの顔は昔から何を考えているのかわからない感じだった。 それをみると無表情で自分のことを何とも思っていないような寂しい気持ちになった、という句。
夏井先生は、この句を絶賛。学ぶ心をもった向井さんを特待生になっても大丈夫と太鼓判を押しました。
向井さんはこの句でついに特待生紹介を決めました。
向井さんおめでとうございます。
2020年1月の俳句
お題「冬の入浴」
微睡の番台起こす春隣
まどろみの ばんだいおこす はるどなり
添削後:
まどろみの番台起こす春隣
銭湯に行ったときに、年老いた番頭さんがウトウトしていたという実体験の句。
「春隣」が冬の季語で微睡との取り合わせが良く、また下五を名詞の季語にしたことで座りが良い句になっているのだそうです。
勉強してきたな!と夏井先生。
漢字が多い句なので、「まどろみ」をひらがなにしたり微睡みとしたりすると良いとのことでした。
2019年9月の俳句
お題「秋の果物屋さん」
おそなえの ちちむくなしの いびつさよ
添削後:
母に供ふ父剥く梨の歪さよ
2019年8月の俳句
お題「35℃の電光掲示板」
ソフトクリーム垂れ点々と子の歩幅
そふとくりーむたれ てんてんと このほはば
添削なし
パンサー 向井慧さんの俳句のまとめ
管理人は向井さんの句での題材の取り上げ方がとても好きです。
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このサイトを向井さんが観てくださると嬉しいな!と思います。
ご活躍を応援しています。
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