5月14日のプレバト俳句は、先週の梅沢さん永世名人襲名を記念して、特別スペシャル!
梅沢富美男さんが永世名人になるまでの歴史をひも解く、特別回です。
ミスタープレバトの歴史がみられる、ファン必見の回ですが、新たな課題では衝撃の映像が!
永世名人梅沢さん、あの名曲「夢芝居」に載せて登場です。
今日もファンのみなさんのお気に入りの俳句に「いいね!」がカウントされ、()内に数字が表示されるようにしています。
こういう↓ボタンです。このボタンは練習用!
夏井先生が絶賛した2018年金秋戦優勝句です。
梅沢富美男さん
廃村の ポストに小鳥 来て夜明け
はいそんの ぽすとにことり きてよあけ
お待たせしました。ではでは、梅沢さんのプレバト俳句の歴史を鑑賞していきましょう。
今週の名人・特待生
梅沢さんの歴史を一緒に振り返る、名人・特待生のご紹介です。
段・級 お名前
ひとことポイント
の順にご紹介します。
特待生3級 皆藤愛子さん
梅沢さんを尊敬しているという皆藤さん。一緒にお祝いしてくれます。
名人初段 立川志らくさん
出演回数が断トツの志らくさんは梅沢さんへの夏井先生の劇的添削押しです。
名人初段 千原ジュニアさん
一緒に活躍する回数がやっぱり多いジュニアさん。
名人4段 中田喜子さん
唯一の女性名人、中田さんも梅沢さんをお祝い!
名人10段 村上健志さん
村上さんと梅沢さんはタイプの異なる句を詠まれますが、今日は梅沢さんが主役!
名人10段 FUJIWARA藤本敏史さん
長い間、梅沢さんと苦労を共にしていきた藤本さん。梅沢さんの人の俳句への指摘が的確!とたたえます。
永世名人 梅沢富美男さん
われらが永世名人。梅沢さん!そう呼べることが嬉しいです。
梅沢さんヒストリーは華麗なる永世名人への道
梅沢富美男さんは、2013年プレバト俳句に初登場すると、いきなり才能アリ1位を獲得!
その後9回連続才能アリを獲得し特待生に昇格!
2016年には初の名人に昇格!
6年4か月で永世名人へと昇りつめました!
常にプレバト俳句のトップを走るリーダーです。まさにMr.プレバトですね。
最高視聴率場面の順位発表
いつも「プレバト!!は俺で持っている!」と豪語する梅沢さん。
実際にそうなのかを検証する、最高視聴率場面のランキング発表です!
数多くの瞬間最高視聴率をたたき出した、梅沢さんの栄光の瞬間?をベスト5で振り返ります。
2018年2月8日
お題「梅と電車」
別珍の手触りのして梅の香よ
べっちんの てざわりのして うめのかよ
添削後:
別珍の 手触りに梅 薫りけり
名人8段の時の句です。
列車のシートは別珍。ベルベットのことですね。列車の窓から見ると高い位置に梅の花が咲いている。
別珍の手触りのような淡い梅の香りがする、という句です。
この俳句の査定結果は、「現状維持」
夏井先生とのバトルが始まります。
夏井先生は、別珍の手触りなら色濃く梅を香らせないといけない。濃い赤い梅が濃厚に香るような手触り、と添削します。
最高瞬間視聴率4位タイは、淡い香りを否定されていまった梅沢さんが「タイトル戦で優勝した千賀さんの手柄に便乗した瞬間」でした。
2015年12月10日
お題「雪景色と鉄道」
車窓にはじょんがらのこと 雪しまく
しゃそうには じょんがらのこと ゆきしまく
添削後:
じょんがらのごと 雪しまく 車窓かな
特待生4級の時の俳句です。
ゆきしまくは吹雪が吹き荒れる冬の季語。
東北の五能線のお座敷列車では、じょんがら節を弾いて聴かせてくれるのだそうです。外を見ると吹雪で雪しまく光景を詠んだ句。
この句の査定は「現状維持」
最高瞬間視聴率4位タイは、梅沢さんが「好きなのにー!(なぜ現状維持!?)」と夏井先生に告白し、あっさりと「ふられた瞬間でした。
2018年2月22日
お題「春風と女性」
春の日は練り羊羹の甘さかな
はるのひは ねりようかんの あまさかな
ぐっと寒い日が続いていたが春が来た。いろんな香りが混ざっているのがまるで練り羊羹の甘さのような感じがする、という句。
この句の査定結果は「現状維持」
梅沢さんが「現状維持で情けない姿」になってしまった瞬間が最高瞬間視聴率3位でした。
2017年2月23日放送
お題「菜の花と自転車」
菜の花や 厨に眠る あさり貝
なのはなや くりやにねむる あさりがい
名人6段の時の句。
台所にあさり貝が(砂抜きで)浸かっていて、みそ汁と作ろうとしている。窓の外には菜の花、という句。
この句の査定結果は「現状維持」
「あさり」といえば十分。2音足りないから「貝」をつけたんだ!とバッサリ切る夏井先生。
梅沢さんがしどろもどろになって「インフルエンザを言い訳にした瞬間」が最高瞬間視聴率2位でした。
2017年6月29日炎帝戦6位
お題「海」
星空の螺鈿を恋ふる夜光虫
ほしぞらの らでんをこうる やこうちゅう
添削後:
星空の螺鈿 さざめく 夜光虫
藤本さんが優勝した夏の炎帝戦での句。
夜を詠ませていただいた、螺鈿のような星空に夜光虫がまけじと光っているのを詠んだ句、と梅沢さん。
うっとりするような句ですが、夏井先生にはバッサリ「やりすぎている」との評価。
比喩や擬人化を詰め込み過ぎて下心が見えるのだそうです。
動詞「さざめく」を使って、星空の螺鈿がさざめき、呼応するかのように夜光虫がさざめくという句に添削されました。
夏井先生が「品のなさに問題あり」と結論づけた瞬間が瞬間最高視聴率第1位でした。
梅沢さんがやり込められてしまうシーンばかりが瞬間最高視聴率だという意外な結果に、「視聴者がそれを望んでいる」のだとジュニアさん。
実はこの収録の後、先週の「永世名人昇格の瞬間」は第2位にランクする「17.3%」だったそうです。
やっぱりみんな観てましたよね!
夏井先生の辛口ぴしゃり!劇的添削!
志らくさんが選ぶ梅沢さんの名場面は、夏井先生による梅沢さんの句への劇的添削シーンの数々。
志らくさんは劇的添削があったからこそ、梅沢さんが永世名人にまで昇りつめたのだと思っているそうです。
俳句史に残るガチンコ勝負!を振り返ります。
お題「鍋」
湯豆腐に すの立ちはじむ 四方の春
ゆどうふに すのたちはじむ よものはる
添削後:
湯豆腐に すの立ち 四方の春の酒
「湯豆腐」が季語。
みんなでわいわい飲んでいるうちに、豆腐にすが入る。楽しい話をして湯豆腐を楽しんでいるという句。
この時の夏井先生の添削では、梅沢さんの本音は「すの立ちはじむる」と言いたかったが中八を避けたのだろうと見抜き、梅沢さんのコメントから「酒」という言葉を使って添削しました。
「なんでそんなに上手んに直すの!」と梅沢さんが思わず本音をいってしまった添削でした。
お題「節分」
春待つや 恵方知らせる 店の声
はるまつや えほうしらせる みせのこえ
添削後:
春待つや 恵方を告ぐる 店の声
店先の売り子の声で、「恵方巻か、春が来るんだな」という深い句。
この句の査定結果は、「現状維持」
「知らせる」という動詞を指摘する夏井先生に、子どもにもわかりやすいように「知らせる」にしたのだという梅沢さん。
「知らせると告げるの違いくらい子どもでもわかる、子どもをバカにするな」と夏井先生がバッサリ。
お題「帰省のホーム」
缶ピース 線香がわり 墓洗ふ
はるまつや えほうしらせる みせのこえ
添削後:
墓洗ふ 父の愛した缶ピース
お父さんが好きだった缶ピース(タバコの銘柄。円柱状の缶に入っている)を線香がわりにお供えしたという句。
査定結果は「1ランク降格」!
語順が問題だと夏井先生。お墓を洗ってからお線香を供えるはずだと、語順を変えて添削しました。
お題「初冬の代々木公園」
えり足に冬の風あり LINE消す
えりあしに ふゆのかぜあり らいんけす
添削後:
冬の恋 終わりぬ 風に消すLINE
名人8段の時の句。
失恋したので彼のことは思い出すまいとLINEを消したという句。
なぜこの句を梅沢さんが!?と思ってしまいました。
この句の査定結果は「現状維持」からの「1ランク降格」
夏井先生のこの句への指摘に梅沢さんは文句をぶつぶつ。文句を重ねたせいで名人8段から7段に「1ランク降格」に変更されてしまった句でした。
ここまでの振り返り映像では、なかなかいいところが見せられず、「今日はオレが主役だ!」という梅沢さん。
梅沢富美男コメントヒストリー
志らくさんは夏井先生の添削押しでしたが、FUJIWARA藤本さんが印象に残る梅沢さんの名場面とは、梅沢さんの「人の俳句への指摘が的確!」だということ。
梅沢さん、さすが!という藤本さん。
梅沢さんの過去492回のゲスト俳句へのコメントの的中率は72%なのだそうです。
かなりの的中率ですね!
本郷奏多さん
晴天や 富士を飲み込む 稲の波
この句へのコメントでは「ダイナミック!素晴らしい」、けれど「晴天や」が気に入らない、と梅沢さん。
ところが、「褒めないといけないのが「晴天や」だ」と夏井先生。
紺野美沙子さん
すっぴんの 食堂デート 冷奴
「すっぴん」というのをよく出した。「食堂」「デート」「冷奴」と名詞を並べたのがいまいち!と梅沢さん。
「食堂」「デート」「冷奴」のリズムがこの句の面白さ!と夏井先生。
土屋太鳳さん
決戦の 熱冷めやらぬ 氷水
大会、試合の後に食堂にいったときの気持ちを詠んだと太鳳さん。
「素晴らしい」と梅沢さん。
瀧本美織さん
秋刀魚焼く煙をまとい 出番待ち
秋刀魚をスタッフさんが焼いている、煙をまといながら出番を待っている自分。という女優さんならではの句。
この句は、書いた人がわからないとどうとらえるのかなという点が心配ですが、なぜか梅沢さんは、
「今度梅沢さんのところに遊びにおいで」と、コメント。ちゃっかり誘っています。
梅沢さんの句へのコメントのベスト3は
1 急に言われても 23回
2 こんちくしょう 11回
3 遊びにおいで 8回←きれいな女優さんに!
だったそうです。
コメントで「70%も当ててるとは思えない」というジュニアさん。
藤本さんは、添削方法の助詞の変更を「に」「で」とさらっとあてるのがすごい!と梅沢さんではなく浜田さんを褒めまくり、浜田さんは「俳句を詠まない名人」とほめたたえます。
確かに浜田さんの成長ぶりは、夏井先生から賛同得たコメントの棒グラフの伸びでわかりました。
夏井先生が選んだ梅沢富美男の傑作選
ここでまた、「オレが主役なんだ!」と梅沢さん!
やっと主役らしく、夏井先生も認めた梅沢さんの傑作が2句が紹介されました。どの句が選ばれているのでしょうか。
お題「横浜のスケートリンク」
銀盤の弧の凍りゆく 明けの星
ぎんばんのこのこおりゆく あけのほし
この句は、村上さんが絶賛し、17音でこんなに表現できるということに確かに感動されていました。
「銀盤の弧」でスケート場の賑わい、たくさんの人が滑った跡が見え、時間が夜に変わって夜の寒々しさ、また夜の星の美しさまでが詠まれています。
本当に素敵な句ですね。
金秋戦決勝 優勝句
お題「郵便ポスト」
はいそんの ぽすとにことり きてよあけ
2018年の秋のタイトル戦で優勝した時に、梅沢さんが詠んだこの句。
廃村のポストには手紙を入れる人はだれもいない、小鳥がきて夜明けがくる。という句です。
夏井先生の解説では、さらに深いこの句の意味が解き明かされました。
季語は「小鳥」秋の季語。晩秋に渡ってくる鳥を「小鳥来る」という。大陸の向こうから季節を忘れずにこの村にちゃんと来てくれる。
夜明けの冷たい空気の中で朝の目覚めの小鳥。さびれてしまったこの村を忘れない小鳥たちなんだなぁ、という作者の感動がある。
1時間の梅沢さんの襲名披露放送の中で、貴重なほめたたえられる一瞬でした。
梅沢永世名人に課せられた新たな試練「俳句本の出版」
いよいよ次は梅沢さんが本当の主役の「永世名人」の次なる課題のコーナー!
永世名人になった梅沢さんの次なる目標は
「傑作を集めた俳句の本を出版することが決定!」
おめでとうございます!
ただし、俳句本にするには50句が必要。
永世名人までに詠んだ94句のうち、夏井先生が精査したら、本に載せられるレベルは18句!
残りの32句をこれから作ってもらうという課題です。
ここで梅沢さんは、6年半かけて18句。
「32句だと12年半かかる。82歳だわ!」とさささと計算。
「実力が上がっているから、いい俳句を生み出すペースが上がっている」と励ます藤本さん。
これを聞いて梅沢さんは「2年以内には出す!印税がっぽがっぽ!」と満面の笑み。
梅沢永世名人としての初の俳句査定は?
19作目の掲載句に向けて、今回の梅沢さんへの俳句のお題は「めがね」です。
永世名人としての1句目はこちらでした。
お題「めがね」
道中を終えて眼鏡の禿かな
どうちゅうを おえてめがねの かむろかな
添削後:
道中終え 禿の役の子の眼鏡
「道中」は花魁道中のことで春の季語。
禿(かむろ)とは花魁の見習いの幼い子供。
花魁道中をやってきて、それが終わった禿役の子どもがお疲れ様と言って眼鏡をかけたのが可愛いという句。
女形をやっている梅沢さんらしい句です。
これからの梅沢永世名人の査定は「掲載決定」か「ボツ」かになります。
この句の査定結果は「ボツ!」
その瞬間、ボツの句が書かれた巨大掛け軸が、大型シュレッダーに飲み込まれ、紙吹雪になってスタジオを舞いました!
衝撃の映像です!
永世名人の句は粉々の紙吹雪になってしまいました!
「俳句シュレッダー!」
夏井先生の解説では、「花魁道中」は春の季語なので京都の島原道中のことかな?古い光景を描いているのかな?とみせて、「めがね」が出てきて現代でした!とわかる。
この句では、どういう状況なのかが脳の中に入ってこないので、語順を直せばよいと添削されました。
そうすれば、「現代の花魁道中なんだ。梅沢富美男かもしれないな」と思ってくれると夏井先生。
「自己顕示欲に負けた句」という手厳しい夏井先生のコメントでした。
「俳句本には直されてよくなった句をのせたらどう?」「シュレッダー富美男の句」と口々に梅沢さんをいじるジュニアさんや藤本さん。
「12年付き合ってあげる」と夏井先生。
梅沢さんはもとより、夏井先生も、他のメンバーのみなさんも、温かくて厳しくて本当に面白いみなさんですよね。
最近の梅沢富美男さんの俳句一覧
2019年以降の、梅沢さんの俳句をこちらにまとめています。
永世名人梅沢さんファンの方は、ぜひこちらもどうぞ!
今週のまとめ
梅沢永世名人をお祝いする回だと信じていましたが、ほとんどいじられ通しの梅沢さんでした!
ヒストリーでわかったことは、梅沢さんはどんな苦境?にあっても番組を盛り上げてくれる本当にMr.プレバトだったんだなぁということです。
振り返ってみると、梅沢さんが積み重ねてきた6年以上のプレバトでの歩みは、そのままプレバトの歴史なんですね。
新たな試練「俳句本出版への道」でこれからも梅沢さんのご活躍が観られます!嬉しいですね。
それにしても、あの大きな俳句シュレッダーはすごい!あそこまで大きくする必要があったんでしょうか。
バンクシーのシュレッダー絵画がヒントだったのかな?
応援に参加してくださったみなさん、最後まで読んでいただいた皆さんも
ありがとうございました。
どうぞまた、一緒に鑑賞しましょう。
ではでは。また。
永世名人・名人・特待生の段位は2020年5月14日現在、先週と変わりなく、このようになっています。
最新の段位表はこちらの記事に掲載しています。
【プレバト俳句の段位表】名人・特待生の最新段位の情報はこちら!