プレバト!!もコロナの影響でふだんどおりの収録ができず、今回は異例の特集!
水彩画、消しゴムハンコ、色鉛筆、俳句のそれぞれのコーナーから、跡形もなく手直しされた作品が紹介されました。
俳句コーナーでは、「跡形もなく」手直しされながらも、作者の思いは汲んでくれる夏井先生の劇的添削の中から、視聴者からの反響が大きかった3句を紹介!
どんな劇的添削が登場したのでしょうか。
跡形もなく直されちゃった俳句特集
第3位から発表です。
第3位 佐藤二朗さんの俳句
20161201放送
お題「冬の足湯」
30で足湯の隣人 目が凍る
さんじゅうで あしゆのりんじん めがこおる
添削後:
我が大足に驚く人と足湯せり
二朗さんの説明によると、ご自身の足の大きさが30cmなのだそうです。
足湯に入ると、その大きな足をみたお隣の方の目がびっくりして固まっちゃう!を目が凍ると表現したという句。
夏井先生は二朗さんの説明を聞いて、30は歳のことだと思ったとばっさり。確かに足の大きさ30cmとはわかりませんでした。
17音に季語、足が大きく30cmだという情報、お隣の方が驚いているという情報、全部詰め込むには無理があると、大ナタを振るうようにばっさばっさと添削。
「人」と「足湯」を活かして、佐藤さんが詠みたかったこと、大きな足の持ち主で足湯で足を見た人が驚いているという光景を見事に表現してくださいました。
夏井先生の劇的添削の真骨頂ですね!
第2位 小手伸也さんの俳句
20191128放送
お題「秋のスイーツバイキング」
手末の 凝乳ほける 子栗鼠顔
たなすえの くりーむほける こりすがお
添削後:
クリームなめる 秋の小栗鼠のような吾子
クリームをなめる我が子がリスのようだと詠んだ小手さんの句。
「古語を美しいと思われたのだとおもうが何を気取るのか!」と夏井先生。「すみませんカッコつけました」と小手さん。
栗鼠は季語にはなりにくく、生き物の季語は本来、食べておいしい時期の季語となるのだそうです。そのため添削では「秋の小栗鼠」と夏井先生は「秋の」をつけました。
夏井先生の劇的添削で、「栗鼠」だけが残って、小手さんが言いたかった可愛い息子さんの様子がよくわかる句になりました。
第1位 野生爆弾 くっきー!さんの俳句
お題「ランチの看板」
第1位 野生爆弾 くっきー!さん
蝉は土 腰掛け黒汁 腹ちぎれ
せみはつち こしかけくろじる はらちぎれ
添削後:
満腹のベンチ珈琲 蝉生まる
見た人みんながびっくりする俳句ですが、「蝉は土」は、まだ春の終わりころという意味の僕なりの季語とくっきー!さん。
くっきー!さんがこの句を解説してくれました。公園で黒汁(コーヒー)をすすっている。「腹ちぎれ」は腹がやぶれるくらいご飯をお腹いっぱい食べた、という意味で、くっきー!さんが春の情景を詠んだ句なのだそうです。
夏井先生は、残酷な光景を俳句で詠む個性的な方もいるので、「蝉の腹がちぎれて黒い汁が出て・・」という句だと解釈していました。そこで、「蝉の腹 ちぎれて黒き汁は地に」と添削しようと思っていたとのこと。
ところがくっきー!さんの説明を聞き、その場で見事な添削!
夏井先生の劇的添削で「蝉」の1文字が残って、実に「普通な句」に生まれ変わり、くっきー!さんは案外常識的な方なんだと、夏井先生は安心したそうです。
今週のまとめ
今週はついにスタジオには浜田さんと、玉巻映美アナウンサーのお2人だけでの収録。
俳句コーナーは3句だけとファンとしては少し寂しかったですね。
やっぱり梅沢永世名人の俳句や名人、特待生の句をたくさん鑑賞したいです。
コロナが早くおさまって名人・特待生が大勢出演してくれるのを楽しみにしています。
最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
来週の放送も、おさらい放送になりますね。
「番組8年で放送された1719句の中からベスト50を発表!」だそうです。
8年間のベスト50句とは! とっても楽しみですね。
どうぞまた、一緒に鑑賞しましょう。
ではでは。また。