秋の俳句タイトル戦「金秋戦」2021の決勝進出者が出揃います。
今回の予選会はABCの3組で争われます。
各ブロックの1位通過者と全ブロックの2位の中から優秀者2名の、計5名が決勝に進出できるルール。
2021年9月16日はCブロックの予選。敗者復活の2名も決定します。
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金秋戦の決勝進出を決めているのは?
こちらの5名が決勝へのシード権を獲得しています。
決勝進出を決めているのは?
梅沢富美男さん
村上健志さん
東国原英夫さん
千原ジュニアさん
Kis-My-Ft2 横尾渉さん
予選Cブロックの観覧ゲストには、キスマイから名人7段の横尾渉さんと、Aブロック2位の森口瑤子さん。Bブロック2位の立川志らくさんが見届け人として参加します。
秋のタイトル戦予選のお題
名人特待生の発想力が試されるお題。
今回は金秋戦予選ブロックごとに、お題が異なるという企画。
Aブロックは「スポーツの秋」。
Bブロックは「食欲の秋」。
そしてCブロックへの夏井先生からのお題は「読書の秋」です。
Cブロックではどんな句が詠まれたでしょうか。
金秋戦予選Cブロックの出場者は?
予選Cブロックで決勝進出確定の1位を競うみなさんは、この5名の方々です。
まず名人からはこちら。
名人4段 千賀健永さん
タイトル戦の予選に強い千賀さんは、これまで6回も予選通過しています。
名人2段 ミッツ・マングローブさん
炎帝戦では「白靴」の句がとても印象的だったミッツさん。秋も上位に食い込めるでしょうか。
次に特待生からはこちらの3名。
特待生2級 松岡充さん
春の大会では決勝進出した松岡さん。秋の決勝に進めるでしょうか。
特待生3級 北山宏光さん
書店の平積みの本の兼題写真から、自分にしか書けない俳句はなんだろう、と発想を飛ばしたという北山さんです。
特待生4級 馬場典子さん
一斉にドン、と順位を開けてほしいという馬場さん。今回こそは決勝進出なるでしょうか。
見どころは、キスマイ対決、千賀さんと北山さん2人の闘い。どのような結果になるでしょう。
放送での発表順に順位と俳句の発表です
決勝でも浜田さんの発表順に、順位と俳句をみていきましょう。
金秋戦予選Cブロックの結果は?
流星や 馴染みの書肆も”閉店す”
松岡充さん
流星や 馴染みの書肆も”閉店す”
りゅうせいや なじみのしょしも へいてんす
添削後:
馴染みなる 書肆の閉店 星流る
コロナの時期で、自分の馴染みの本屋さんが「閉店」してしまっていた。 流星が燃え尽きながら流れていく。流星を見ながら願い事をするので希望も少しある。また頑張ってほしいなと思って詠んだという句。
「流星」という季語がよい、良い季語を選んだと夏井先生。
「も」は散文的になってしまう。また、閉店すの「す」があるのでカギカッコ” ”が必要なのか、わかりにくい、と解説。
見上げた空に星が流れていく、そこに希望が見えてくるという句に添削されました。
虚栗 書架の威を借る ウェブ会議
馬場典子さん
虚栗 書架の威を借る ウェブ会議
みなしぐり しょかのいをかる うぇぶかいぎ
添削後:
書架を背に 虚栗めくWEB会議
季語は「虚栗」。殻ばかりで中身のない栗のこと。
リモート会議で後ろに本が並んでいる方がいて、知っていたけれど頭の良い人は本をたくさん読んでいるのだな、と実感したという句だそうです。
虚栗とウェブ会議の取り合わせは良い。ただ中七の慣用句がそれを邪魔してしまっていると夏井先生。
「虚栗」は江戸の前期のころに、松尾芭蕉の弟子たちが作った俳諧集の名前でもある。
虚栗とウェブ会議の取り合わせの良さを生かした句に添削され、こうしていたら1位だったそうです。
爽籟を追う 老眼鏡の上目
ミッツ・マングローブさん
爽籟を追う 老眼鏡の上目
そうらいをおう ろうがんきょうのうわめ
添削後:
老眼鏡 上目遣いに追う爽籟
老眼鏡を使っていて集中して読んでいるときに、秋風の音がしてふっと目を上げる様子を詠んだ句。
「爽籟」という季語は秋風の吹く爽やかな響きのこと。
夏井先生が一番褒めないといけないのは「追う」という動詞だそうです。
1位になるなら、風の行方を追っていくとよいという添削例を示されました。
白鯨の 引き波はこの台風や
キスマイ 千賀健永さん
白鯨の 引き波はこの台風や
はくげいの ひきなみは このたいふうや
添削後:
台風の この引き波は 白鯨か
小説「白鯨」に発想を飛ばした一句。悪魔の意思をもつ大きな鯨がいなくなった引き波で台風が起こっている、という想像を句にしたという千賀さん。
発想はとても面白かったと夏井先生。
「白鯨」は目に見えていないもの。目に見えている「引き波」を見せておくために台風から始める句に添削されました。
秋声や 台詞をなぞる 蛍光ペン
キスマイ 北山宏光さん
秋声や 台詞をなぞる 蛍光ペン
しゅうせいや せりふをなぞる けいこうぺん
添削なし
読書から自分の体験では原作を元にお芝居をすることから台本を読むことに発想を飛ばした北山さん。
虫の声や葉のこすれる音などを聴きながら、自分の出る台詞、役を蛍光ペンをなぞるあるあるを詠んだのだそうです。
「秋声」も良い季語だと夏井先生。しみじみと秋だなぁと思う音を「や」で詠嘆し、それに中七下五を取り合わせる基本の型。
夏井先生は、蛍光ペンを持ってきたのも鮮やか。
褒めないといけないのは「なぞる」という動詞で、手の感触や蛍光ペンのかすかな音。それも秋声の一つにはいってくるのだそうです。
しみじみとした思いを蛍光ペンのようなもので表現できるが、作者は誰かとおもってらあなたでしたか、夏井先生が驚いていました。
予選Cブロックは、キスマイ対決を北山さんが制し、見事に決勝進出を決めました。
北山さん、おめでとうございます。
金秋戦予選Cブロックのまとめ
金秋戦決勝進出を射止めたのは キスマイ北山宏光さんでした。
Cブロックの補欠はミッツ・マングローブさんです。
第1位 決勝進出決定
C1位 キスマイ北山宏光さん
補欠
C2位 ミッツ・マングローブさん
金秋戦決勝の出場者が決定しました!
シード枠の5名と、予選からの進出者は次のみなさんです。
シード枠 梅沢富美男さん
シード枠 村上健志さん
シード枠 東国原英夫さん
シード枠 千原ジュニアさん
シード枠 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
A1位 中田喜子さん
B1位 FUJIWARA藤本敏史さん
C1位 キスマイ北山宏光さん
A2位 森口瑤子さん
B2位 立川志らくさん