今回の金秋戦決勝出場者は9名!
予選A~Dブロック1位通過者4名と、2位の敗者復活を勝ち上がった1名、前回炎帝戦の上位4名が参加します。
深まりゆく秋の俳句頂上決戦、金秋戦決勝!
どんな結果になったのでしょうか!?
ファンの皆さんのお気に入りの俳句に「いいね!」がカウントされ、()内に数字が表示されるようにしています。
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金秋戦決勝の出場者
各出場者のみなさんと、予選で見事決勝進出を決めた句を再掲します。
もう一度、予選のワクワクを思い出してから決勝を鑑賞しましょう!
予選各ブロックから進出したみなさん
予選A・B お題「ピアノ」
Aブロック1位
特待生3級 森口瑤子さん
ちゑさんの被爆ピアノや 秋はきぬ
Aブロック2位 敗者復活枠
名人2段 千原ジュニアさん
鍵盤図 弾く兄の背や 秋の暮
Bブロック1位
名人6段 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
休暇明 アルトのビブラート太し
予選C・D お題「ポンプのノズル」
Cブロック1位
名人2段 千賀健永さん
夏の海を描く スプレーの秋思
Dブロック1位
名人5段 中田喜子さん
泡ポンプの英知 秋天を仰ぐ
炎帝戦上位4名のシードのみなさん
永世名人 梅沢富美男さん
永世名人、プレッシャーがかかっているという梅沢さん。2年ぶりのタイトル王者復活となるでしょうか。
名人10段 藤本敏史さん
炎帝戦を3年ぶりに制し波に乗っているフジモンさん。2連覇はなりますでしょうか。
名人3段 立川志らくさん
特に円楽さんに負けたくないという志らくさん。上位に食い込みタイトル戦常連になれるでしょうか。
特待生1級 三遊亭円楽さん
初のタイトル戦決勝進出となる円楽さん。特待生の活躍をみせてくれるでしょうか。
金秋戦決勝のお題
夏井先生からのお題は「7時過ぎの時計」
7時21分を指す時計は、朝なのか夜なのか、どんな俳句が詠まれるでしょうか。
放送での発表順に順位と俳句の発表です
決勝でも浜田さんの発表順に、順位と俳句を鑑賞していきますね。
お気に入りの句にはぜひ「いいね!」を!
月光の ひとつぶ受信 電波時計
月光の ひとつぶ受信 電波時計
げっこうのひとつぶじゅしん でんぱどけい
添削後:
月光のひとつぶ 電波時計ぴくん
電波時計は、自動で誤差を修正する。月のパワーをちょっとだけ借りて修正しているのかな?と思って詠んだという藤本さん。
「電波時計なら受信する、出直しなさい!」と梅沢さん。
発想は瑞々しくて好き!と夏井先生。 ひとつぶの月光というのは良い、「受信」がもったいない。
秒針が動く音をオノマトペで入れれば1位でもおかしくなかったという評価でした。
谷崎のエロス 潤目鰯の骨
谷崎のエロス 潤目鰯の骨
たにざきのえろす うるめいわしのほね
添削後:
谷崎のエロス 潤目の骨 柔し
ウザい
刺さる
谷崎潤一郎文学賞の正賞は時計。潤と潤一郎をかけたという志らくさん。
発想の飛ばし方は、限界(ぎり)だと思うと夏井先生。
鰯をあきらめて「潤目」にし、余った音数で骨の描写をすればいいと夏井先生。エロスと骨をつなぐ描写が欲しい。
そうしていれば上位に食い込めたとの評価でした。
震源の時計台 無音の夜長
震源の時計台 無音の夜長
しんげんのとけいだい むおんのよなが
添削後:
時計台無音 震源地の夜長
Kis-My-Ft2で北海道の時計台に行った。コロナの時期に北海道の地震があって、時計台は大丈夫かなと思った。その時計台の雰囲気を詠んだという千賀さん。
「震源の」が惜しいと梅沢さん。
夏井先生は、時計台が震源のど真ん中になってしまう、噂の震源のようにも捉えられる。
無音が前半にあって、なぜと思うと答えが後半にあって、しみじみとすると解説。語順を変えて添削されました。
弁慶が時計している 村芝居
弁慶が時計している 村芝居
べんけいが とけいしている むらしばい
添削後:
弁慶は時計したまま村芝居
「村芝居」は秋の季語。高橋英樹さんがスリッパをはいたまま、本番に出てきてNGになったのを思い出して詠んだという円楽さん。
この句のようにほのぼのとしているのが好き、だそうです。
夏井先生は、語順も良いと高評価。ただ「時計している」「が」では脚本、演出で時計をしているように読まれる可能性が残っている。
それをはっきりさせるために、添削されました。
秋てふや 夢の途中に時計鳴る
秋てふや 夢の途中に時計鳴る
あきちょうや ゆめのとちゅうに とけいなる
添削後:
秋てふや 夢の途中を 鳴る時計
ふだんの生活で実体のないものを追いかける夢を見るが、途中でアラームで目が覚めるのを詠んだという森口さん。
夏井先生は、もったいないのは着地のところが「落ち」になってしまうところだと解説。
鳴る時計にすると軸足が時計にいく。
「を」は経過していく時間をぼんやりと表現するように添削されました。
火恋し 形見の竜頭 巻く深夜
3位 梅沢富美男さん
火恋し 形見の竜頭 巻く深夜
ひこいし かたみのりゅうず まくしんや
添削なし
昨年、母親も叔母も、兄貴も亡くしたという梅沢さん。兄に生前ROLEXを贈っていたのが形見として帰ってきた。それをお兄さんの時間が止まらないように深夜に巻いたという句。
「これは良い句です!」と夏井先生。
「火恋し」が季語。竜頭で時計と言わずに時計とわかる。深夜に一人で偲びながら巻いているのがわかる。亡くなった方の時間を動かし続けたいという思いがわかる。と夏井先生大絶賛。
50句に入れてあげたいという評価でした。それなのに第3位という高レベルな決勝戦です。
流星のターミナル 三分で蕎麦
流星のターミナル 三分で蕎麦
りゅうせいのたーみなる さんぷんでそば
添削なし
次の電車・バスが来る前にお腹が減って、立ち食い蕎麦でご飯を食べて現場に向かおうという句だと横尾さん。
流星が秋の季語。夏井先生は、長距離バスかと思ったが列車やフェリーの乗り場でも良い。
ターミナルは普通のターミナルではなく銀河鉄道の夜のように微量のロマンチックが入っている。
普通ならそのままロマンチックに終わってしまうところ
三分で蕎麦という実感、慌ただしさが入ってくる。破調によって出発しそうな乗り物を横目で見ながら食べている。
ロマンチックの沼に沈むのではなく、新鮮でよい!成長した!と夏井先生大絶賛でした。
婚破れ 振子響くや 夜半の秋
婚破れ 振子響くや 夜半の秋
こんやぶれ ふりこひびくや よわのあき
添削後:
振子音響く 婚破れし秋夜
結婚が破れて、いつもは気にならない振り子の音が部屋に響いているという句だと嘆く、中田さん。
内容としては嘆くほどではないと夏井先生。
ただ時間が長すぎると解説。 結婚が破れるまでの時間、振子が響く時間、夜半の秋の時間。それを直して、添削されました。
痙攣の吾子の吐物に 林檎の香
痙攣の吾子の吐物に 林檎の香
けいれんのあこのとぶつに りんごのか
添削なし
子どもが熱性痙攣になって、時間が止まって頭が真っ白になった。どうしようと思ったその時、吐いて林檎の香で現実に戻ったという句、だそうです。
夏井先生は、「痙攣の吾子」で状況と自分の子どもであることが全部わかる。
吐物がでてきて、林檎の香に驚いてしまった。食欲のない子にすりおろしたのか、大好きな林檎なら食べれるかと親の思いの切なさが出てくる。
梅沢さんは、果物は美味しそうに詠まないといけない、と以前夏井先生か指摘されたことをあげ、納得がいかなそう。
夏井先生は、林檎の季語、美味しそうには見えないが、「美味しく」が基本ではあるが、この句の場合は無季だと思っていただいても結構と断言。
リアリティの前に、この人がまっとうな親であることを示す句を評価しました。
予選で詠んだ句で、「や」を「に」に修正され季語に比重が置かれた、その指摘を吸収してこの句で成功しているジュニアさんの句をみて、夏井先生は、このまじめな学びようをみんなのお手本と高評価です。
敗者復活から優勝したジュニアさん。
ジュニアさん、初優勝おめでとうございます!
2020金秋戦決勝のまとめ
大波乱の金秋戦決勝でしたね!
金秋戦を制したのは、予選、しかも敗者復活から勝ち上がった千原ジュニアさんでした。
なんだか信じられないという表情でしたが、パパ俳句で優勝でした。だんだん実感がわくのでしょうか。
気になる、冬のタイトル戦シード権のボーダーラインは!
1位 千原ジュニアさん
2位 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
3位 梅沢富美男さん
ここまで冬のタイトル戦シード!
4位 Kis-My-Ft2 千賀健永さん
5位 立川志らくさん
6位 FUJIWARA 藤本敏史さん
7位 三遊亭円楽さん
8位 森口瑤子さん
9位 中田喜子さん
シードが3人だけという厳しさ! 冬のタイトル戦が早くも待ち遠しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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下剋上がおこって大波乱の冬麗戦はこちらから。