秋の俳句タイトル戦「金秋戦」2020が始まりました。
夏の炎帝戦に続き今回も予選会はABCDの4組で争われます。
各ブロックの1位通過者と全ブロックの2位の中でもっとも良い句を詠んだ1名の、計5名が決勝に進出できるルール。
2020年10月29日現在、以下の表のように永世名人1名、名人9名、特待生18名は合計28名。そのうち20人の実力者が競います。
特待生第2世代の才能が開花しまくる!という今回、どんな結果になったでしょうか。
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金秋戦の決勝進出を決めているのは?
夏のタイトル戦春光戦では4名が決勝へのシード権を獲得しています。
この4名は決勝進出が決まっています。
■炎帝戦の上位4名はシード権獲得!
1位 藤本敏史さん
2位 立川志らくさん
3位 三遊亭円楽さん
4位 梅沢富美男さん
予選A・Bブロックの観覧ゲストには、永世名人の梅沢さんと10段のFUJIWARA藤本さんのお二方が、戦いの行方の見届け人として参加します。
秋のタイトル戦予選のお題
名人特待生の発想力が試されるお題。金秋戦予選A・Bブロックへの夏井先生からのお題は「ピアノ」
金秋戦予選Aブロックの出場者は?
予選Aブロックで決勝進出確定の1位を競うみなさんは、この4名の方々です。
まず名人からはこちら。
名人2段 千原ジュニアさん
過去7回の予選通過で決勝進出率がとても高いジュニアさん。今回も決勝進出なるでしょうか。
次に特待生からはこちらの3名。
特待生3級 森口瑤子さん
今回は力を入れないように頑張ったという森口さん。夏井先生の「おウチ俳句」で勉強してます。
特待生4級 Kis-My-Ft2 北山宏光さん
東大生との俳句勝負で勝利した北山さん。波に乗って決勝進出なるでしょうか。
特待生5級 パンサー 向井慧さん
特待生になったばかりの初出場向井さん。タイトル戦で下剋上なるでしょうか。
見どころは、順当にジュニアさんが決勝進出するのか。
はたまた同い年でライバル心むき出しの北山さん、向井さんがどう決勝に食い込むのか。
金秋戦予選Bブロックの出場者
予選Bブロックで決勝進出確定の1位を競う出場者は、この4名の方々です。
まず名人からは冬麗戦の覇者のこの方。
名人6段 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
今日は余裕があるという横尾さん。調子がいいと語ります。余裕の決勝進出となるでしょうか。
次に特待生からはこちらの3名。
特待生2級 皆藤愛子さん
歴代俳句ベスト5に句が入ったのが自信になっているという皆藤さん。前回の決勝進出を逃した悔しさで今回こそは!?
特待生2級 岩永徹也さん
夏のタイトル戦はシードで臨んだ岩永さん。ピアノをやっているので自分の日常にお題があってラッキーといいます。
特待生5級 篠田麻里子さん
前回初出場のタイトル戦は緊張したという篠田さん。横尾さんには負けたくないと語ります。
見どころは、余裕の横尾さんと、なんとか横尾さんを倒したいとライバル心を燃やす特待生のみなさんの戦いです。
放送での発表順に順位と俳句の発表です
決勝でも浜田さんの発表順に、順位と俳句をみていきましょう。
鍵盤図 弾く兄の背や 秋の暮
千原ジュニアさん
鍵盤図 弾く兄の背や 秋の暮
けんばんず ひくあにのせや あきのくれ
添削後:
鍵盤図 弾く兄の背に 秋の暮れ
大波乱でのスタートで「補欠嫌や!」とジュニアさん。
小さい頃、家に帰ってくると、お兄さんのせいじさんが音楽の教科書の裏表紙の鍵盤図を弾いていた。それを見て切なくなった時の句。
夏井先生は、リアルにして健気な感じ。切なさ、寂しさと季語がつながってくると解説。
「や」で詠嘆したかったというジュニアさんでしたが、「や」を使わず「に」にしたほうが良かったという夏井先生の添削は、梅沢さんが指摘したとおりでした。
五指跳ねる 英雄ポロネーズ 弾く秋
Kis-My-Ft2 北山宏光さん
五指跳ねる 英雄ポロネーズ 弾く秋
ごしはねる えいゆうぽろねーず ひくあき
添削後:
五指跳ねる秋や 英雄ポロネーズ
ショパンの英雄ポロネーズを小さい頃に練習していて、練習が楽しく感じていたという句。コンクールに出たことがあったのでその思い出を詠んだと北山さん。
夏井先生は、「英雄ポロネーズ」を果敢に読み込んだ視点を褒めたい。「五指跳ねる」で曲の勇ましい感じも出ていると解説。
横尾さんが「弾く」はいらないと指摘しましたが、先生もそのそのとおりと、夏井先生は、語順を変えて1位を狙える句に劇的添削しました。
秋日和 猫眠るため在るピアノ
パンサー 向井慧さん
秋日和 猫眠るため在るピアノ
あきびより ねこねむるためあるぴあの
添削後:
猫眠るためのピアノよ 秋の日よ
初挑戦の向井さん。番狂わせにはなりませんでした。
姉が弾くために家にあったピアノを誰も弾かなくなって、猫が飛び乗って眠るためのピアノだったなという句。
説明っぽくなる原因は「在る」だという夏井先生が解説。語順を変えて、ピアノの上に射し込む日ざしが見える句に添削されました。
ちゑさんの被爆ピアノや 秋はきぬ
森口瑤子さん
ちゑさんの被爆ピアノや 秋はきぬ
ちえさんの ひばくぴあのや あきはきぬ
添削なし
初の予選通過。
今年「お母さんの被爆ピアノ」という映画に出演させていただいて、「被爆ピアノ」というものがあるのを知った。
主のいなくなったピアノにも秋がきて冬がきて75年間、繰り返してきたんだなぁという句。
「秋はきぬ」が素晴らしいと梅沢さん。「8ステージくらい上の俳句だ」とジュニアさん。
心に染み入るような句ですね、と夏井先生。
「ゑ」が時代の手触りを見せてくれる。「被爆ピアノ」という言葉だけで語るものがものすごくたくさんある。
かつて「ちゑさん」が愛用していたピアノが原爆でということが全部入る。「や」は強調を受け止めるだけのものになっている。
必要以上のことは言わないで「秋はきぬ」という季語に全部託すという季語。
きっちりと見事に素晴らしい作品だったと思います、と夏井先生。
金秋戦予選Bブロックの結果は?
Bブロックは激戦!と夏井先生。
大本命は名人6段、横尾さん。圧倒的に横尾さん有利のはずです。
秋の夜 「黒鍵のエチュード」に挑む
篠田麻里子さん
秋の夜 「黒鍵のエチュード」に挑む
あきのよる こっけんのえちゅーどにいどむ
添削後:
黒鍵のエチュード 秋の夜を挑む
ピアノをやっていたのだが「黒鍵のエチュード」が弾きたくて頑張って練習していた。この時期に練習を頑張っている子がいるのかなと思って詠んだという句。
「秋の夜」と「黒鍵のエチュード」の取り合わせがしっとりとした響き合いを生んでいてここは良い、ただ「黒鍵のエチュード」の9音の構成が難しかったのでは、と夏井先生。
「秋の夜(よ)」として4音にし、「を」とすると時間と空間をの意味になり、秋の夜長、一生懸命練習しているという意味になると夏井先生。
色のなき風や ボカロのラブソング
岩永徹也さん
色のなき風や ボカロのラブソング
いろのなきかぜや ぼかろのらぶそんぐ
添削なし
秋の風は「色なき風」と言われていて華やかさや艶っぽさがないといわれる。
作曲をしていてボカロ(ボーカロイド)歌詞を歌ってくれるけれど、機械の声なので色っぽさや切なさが感じられなくて「色のなき風や」と取り合わせたと岩永さん。
「色なき風や」のほうが良かったと梅沢さん。
「色なき風」の殺風景なところとボカロの色とりどりな感じが面白いと藤本さん。
ボカロがなんだかわからなくて調べてみましたと夏井先生。省略の良し悪しはわかれるが、若い子は普通に使っているというので略語は許容して良いと判断した。
「色のなき風」は古い季語で和歌の時代から使っている。秋のイメージカラーは白のため「色なき風や」と言われている。
先生としては、「色なき風や ボーカロイドのラブソング」としても違和感はなかったと思う。
新しいものと古いものを合体させるところ意気込み、挑戦を認めたいと夏井先生。
秋渇き ピアノに映る二重顎
皆藤愛子さん
秋渇き ピアノに映る二重顎
あきがわき ぴあのにうつる にじゅうあご
添削後:
二重顎 映せる秋のピアノ嗚呼
食欲の秋で食欲が止まらなくて、久しぶりにピアノの前に座ったら自分の二重顎がきれいに映っていた、という句。
「秋渇き」は秋になって食欲が戻ってくるという季語だそうです。
夏井先生は、「二重顎」があれば「秋渇き」でなく「秋」だけに托したほうがいい、と食欲の秋と芸術の秋を両方表す句に添削しました。
休暇明 アルトのビブラート太し
Kis-My-Ft2 横尾渉さん
休暇明 アルトのビブラート太し
きゅうかあけ あるとのびぶらーと ふとし
添削なし
休暇明 とは夏休みが終わって二学期が始まる秋を表す季語。
夏休みが空けた後に、声変わりしてアルトになってしまって歌を練習しているという句。
合唱部の部活かなとおもっていて練習して太い豊かな声が出ているのかなと思って読んでいたと夏井先生。
最後の3音をどう使うか悩まれたのでは?と3音の着地を見事に決められたことを褒めたい、「上手になってきたなぁ」と嬉しくなったと夏井先生。
金秋戦予選A・Bブロックのまとめ
金秋戦決勝進出の2枠を射止めたのは森口瑤子さん、キスマイ横尾さんでした。
補欠であと1枠を争うのは千原ジュニアさんと岩永徹也さんでした。
第1位 決勝進出決定
A1位 森口瑤子さん
B1位 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
補欠
A2位 千原ジュニアさん
B2位 岩永徹也さん
予選C,Dブロックも決勝もとても楽しみですね!
今回も、最後までご覧いただきどうもありがとうございました。
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