今回の俳句の査定ランキングは、小さいころからたくさんお買い物に連れて行ってもらっていそうな芸能人のみなさんが、そろって登場。どんな俳句がでそろったでしょう!?
ファンの皆さんのお気に入りの俳句に「いいね!」がカウントされ、()内に数字が表示されるようにしています。
こういう↓ボタンです。このボタンは練習用!
名人10段 梅沢富美男さん
春近し 鳩居堂二階 句帳買ふ
はるちかし きゅうきょどうにかい くちょうかう
お待たせしました。ではでは、芸能人の皆さんの俳句を鑑賞していきましょう。
今週のゲスト
まずは今週のゲストのご紹介です。
肩書き お名前
ひとことポイント
の順にご紹介します。
女優 すみれさん
石田純一さんと松原千明さんのお嬢さんの、女優のすみれさんはハワイ育ちの帰国子女。どんな俳句を詠まれるでしょう。
俳優 小園凌央さん
ヒロミさんと松本伊代さんの息子さんで、俳優をしている小園さん。大学では文芸学部だったから、と自信を覗かせます。
女優 山本 未來さん
山本未來さんは、山本寛斎さんのお嬢さん。小さいころからハイセンスに触れてきたのが俳句にも活かせるでしょうか。
市川猿之助さん
歌舞伎役者の家系に生まれ育った猿之助さんにとって、銀座はまるで庭。普通に詠めば1位!と余裕の表情です。
タレント 髙田万由子さん
ご主人の葉加瀬太郎さんも銀座の句を披露したことがありますが、才能アリを何度もとっている髙田さんの句は?
今週の名人・特待生
次は今週の名人・特待生のご紹介です。
段・級 お名前
ひとことポイント
の順にご紹介します。
特待生5級 森口瑤子さん
特待生までトントントンと昇格してきた森口さん。初の特待生査定にチャレンジです。
名人10段 梅沢富美男さん
常にプレバト俳句の皆さんのトップを走ってきた梅沢さん。今回はタブ―に挑むと豪語します。
今週のお題
今週の夏井先生からのお題は、銀座でたくさんの買い物袋を持つ人を写した1枚。
「銀座での買い物」をテーマにどんな俳句が生まれるでしょうか。
今週のゲストさんたちの俳句を鑑賞
MCの浜田さんが、放送で発表した順番にご紹介します!
山本未來さんの俳句を鑑賞!
第3位 山本未來さん
歩行者天国を ルブタンの赤 冬日和
ほこてんを るぶたんのあか ふゆびより
添削後:
ルブタンの赤 冬晴の歩行者天国を
ルブタンの靴底が赤いハイヒールを履いて、歩行者天国を闊歩するかっこいい女性を詠んだ句。
夏井先生は、季語の活かし方がもったいない。冬日和はお日さまに比重がいくので、赤と対比させるために青い空を活かして冬晴にし鮮やかにしたほうが良い、そうしていたら間違いなく才能アリだった、とのことでした。
すみれさんの俳句を鑑賞!
第2位 すみれさん
冬の空 ママの手離し 冒険す
ふゆのそら ままのてはなし ぼうけんす
添削後:
ママの手を離し冒険 冬の空
すみれさんが、幼いころデパートで迷子になった実体験を詠んだ一句。わくわく興味津々で冒険したくて迷子になったとのこと。
夏井先生は、子どもの動作、表情、心情を中七下五で言えているが、語順がもったいないと添削。
ママの手のアップから始まり、主役の「冬の空」が広がる光景で終わると、この句が1位だったかもしれないとのことでした。
小園凌央さんの俳句を鑑賞!
第5位 小園凌央さん
雪時計 母と買初 息白し
ゆきどけい ははとかいぞめ いきしろし
添削後:
母と来て銀座の雪の時計台
買初の母と銀座の時計台
息白し母と銀座の時計台
「季語っていっぱい入れたほうがいいじゃないんですか?」と、季語を3つも入れてしまった小園さん。
おとぼけのところがキュートですが、梅沢さんから「もう1回俳句を勉強してこい!」と叱られてしまいました。
夏井先生は「母」から始め銀座と書いたほうが良い、と3つの添削を示してくれました。
市川猿之助さんの俳句を鑑賞!
第4位 市川猿之助さん
青柳や 背広仕立てて 祖父の真似
あおやぎや せびろしたてて そふのまね
添削後:
祖父を真似 仕立てる背広 柳の芽
「柳」だけでも春の季語になるとのこと。
夏井先生は、語順を祖父からにして、「祖父はダンディで背広を着こなしていた、自分はまだまだ柳の芽のように若い俺だけども」という句に添削してみました。
猿之助さんは「自分を柳の芽に例える謙虚さはないなぁ」とちょっと苦笑い。
髙田万由子さんの俳句を鑑賞!
第1位 髙田万由子さん
寒晴れの雑踏に溶けるモーツァルト
かんばれの ざっとうにとける もーつぁると
添削後:
寒晴れの雑踏 モーツァルト溶けゆく
晴れた日に人が大勢買い物をしている中に、お店からBGMのモーツァルトが聞こえてくる、という句。
寒晴れとモーツァルトの取り合わせが良い、と夏井先生。
光景が立ち上がってくるところがいい。「雑踏に溶ける」を中七にすることが1つの定石。句またがりにすることで知的な感じもアップするという添削例を見せてくれました。
今週の名人・特待生さんの俳句に「いいね!」
次は、今週の名人・特待生の俳句を鑑賞していきましょう。
森口瑤子さんの俳句を鑑賞!
特待生5級 森口瑤子さん
道草は 砂町銀座 おでん食ふ
みちくさは すなまちぎんざ おでんくう
添削なし
森口さんの高校生の頃の道草を詠んだ句です。
道草という言葉は馬が道端の草を食べるところから。食べているのが草ではなく「おでん」であるいうところがウィットに富んでいるという夏井先生。
森口さん初めての特待生査定は、「1ランク昇格!」
森口さんおめでとうございます。早くも特待生4級ですね。
夏井先生は、背伸びをしない形で俳句を書くスタンスは絶対変えないほうが良い!と森口スタイルを高く評価しました。
最近の森口瑤子さんの俳句一覧
2019年8月初登場以降の、森口瑤子さんの俳句をこちらにまとめています。
森口さんファンの方は、ぜひこちらもどうぞ!
梅沢富美男さんの俳句を鑑賞!
春近し 鳩居堂二階 句帳買ふ
はるちかし きゅうきょどうにかい くちょうかう
添削なし
いつもは行かない銀座で買い物をしてみるために、句帳を鳩居堂で買い、中七をあえての中八にしたタブーにチャンレンジしたという梅沢さん。
夏井先生の評価は、「星1つ前進!」 ついに☆4つです!
梅沢さんおめでとうございます!
「なっちゃん愛してる」と喜ぶ梅沢さん。
夏井先生は、あえての2つの選択をした点を評価しました。
1つめの選択は、中八になってしまうのをどうするかという点。
2つめの選択は、春ではなくあえて「春近し」という冬の季語が必要なのか、という点。
読み手は、春が近づいてくる明るい気分を詠んでいるのに違いないから、「春近し」が必要なのだろうと読み解かなければならない。
また「買う」という動詞も、春が来たら春の句を書き始めようという心の喜びが現れるところなので省けないと判断したに違いない。
そうすると情報をいれるためにあえて中八を許容しているのだろう、と読み解くのだそうです。
この句には拗音「きゅ」「きょ」などがたくさん入っていることで音の響きが良く、言葉にリズムがうまれ中八が気にならなくなる、という点もあり、夏井先生の評価は、梅沢さんの2つの選択が、1つ前進!の評価となりました。
深いですねぇ。勉強になりました。
最近の梅沢富美男さんの俳句一覧
2019年4月以降の、梅沢さんの俳句をこちらにまとめています。
梅沢さんファンの方は、ぜひこちらもどうぞ!
今週のまとめ
トントントントーンと昇格を続ける森口さんの俳句の才能、すごいですね!
さらに、梅沢さんは前人未踏の星4つ!
プレバト俳句のトップを走るリーダーであるところを見せつけてくれました。
梅沢さんの有言実行は、本当にかっこいいです。
応援に参加してくださったみなさん、最後まで読んでいただいた皆さんも
ありがとうございました。
どうぞまた、一緒に鑑賞しましょう。
ではでは。また。
【プレバト俳句の段位表】名人・特待生の最新段位の情報はこちらから!