生き方・人生

地球は誰のもの?-チェルノブイリのその後に学ぶ人間と自然の関係

この2か月ほど、庭の手入れを怠っていた結果、6月7月に草も木々も生い茂り、手入れするのが大変な状態になりました。

この状態を見て思い出したことがあります。

数年前、チェルノブイリ原発事故のその後のウクライナを取材したドキュメンタリーを観ました。

人間が突然住めなくなって数十年。その間に、サッカースタジアムは森になっていたんです。

人間がいなくなった世界、イメージできますか?

チェルノブイリの遊園地放棄されたpripyatの遊園地 Wendelin JacoberによるPixabayからの画像

そのドキュメンタリーを観た時に、原子力災害の恐ろしさを知るとともに、もう一つ、自然の持つ力と植物の生命力というものに驚きました。

人間がもし突然地球上にいなくなったらどうなるのか

そして、人間がもし突然地球上にいなくなったらどうなるのか、ということに興味が湧きました。
ある日突然地球上から人間が消えてしまったら?

それをイメージするために、2つの動画を紹介します。

What Would Happen If Humans Disappeared?

全編英語ですが、映像だけでも十分伝わる人間が消えた後の世界です。
4:28の動画です。

What would happen if every human suddenly disappeared? – Dan Kwartler

全編英語ですが、日本語字幕がつけられているアニメーション動画です。
5:21の動画です。

自然の力に消えていく人間の痕跡

ラシュモア山の大統領たちラシュモア山の大統領たち Jürgen BöhmによるPixabayからの画像

動画で人間がいない世界をイメージができましたか?

人間の建造物は、鉄もコンクリートもどんどん朽ちていき、数十万年後、残っているのは岩に刻まれたモニュメントとブロンズ像。

驚くばかりです。

文明の痕跡は、あっさりと消えてしまうということを知りました。

植物の生命力はパワフル

人間がいなくなると、地球上には植物が繁茂します。

たった2か月放置しただけで、植物がどれだけ伸びてしまうか。

特に6月の成長ぶりはエネルギーのほとばしりを感じるばかり。

数十年で、サッカースタジアムが森になってしまうほど。

私がかつてドキュメンタリーで観た光景に近い写真が、kagshun/EMANON@精神科医さんのブログに掲載されていました。

ウクライナに行かれた時に撮影された写真です。
このサイトで「サッカースタジアム」で検索してください。

kagshun/EMANON@精神科医さんのブログより

【ウクライナ】最後のものたちの国で〜チェルノブイリ原発事故を写真で振り返る〜【後編】

動物は人間がいなければしたたか

また、チェルノブイリのその後を調査したナショナルジオグラフィックは、地域が「動物の楽園」になっているとレポートしています。

もちろん、放射能には汚染されているのでぜんぜん「楽園」ではないでしょうが、人間の影響がないということが動物たちに大きく影響しているということです。

地球は誰のもの?

人間が住まなくなった地域(今の地球では放射能汚染などの強制的な理由で)が、植物や動物にとっては、見えない放射能の影響はありますが、見た目上、本来の生態系に近い環境になることがわかりました。

ここ数年の世界中の異常気象も含めて、人間の生活が地球に与えれている影響の大きさは計り知れないものだと改めて感じます。

恐竜以来の生物の大量絶滅が今まさに起こっているといわれています。

「現在は6度目の大量絶滅期」 英誌に衝撃の論文…環境破壊で「第4次」酷似
によると、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズで以下のように発表されたそう。

人類の活動による自然環境の破壊が進む現在の地球の状況は、過去の大量絶滅の原因となった気候の激変と類似していると分析。

私たちひとりひとりができることは小さいですが、せめて地球への悪影響は少しでも小さい生活をしたいと思います。


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