本紹介

世界人口2019年現在77億、人類は延べ1080億人!人間のルーツをたどる本

シダ

国連は2019年6月17日、「「世界人口見通し2019年」、発表。同報告書によれば、現在、世界人口は77億人と推計される。2050年までに、20億人増えて、約97億人となる見込み。」と発表しました。

世界人口2019年現在 77億人! 

ともかく、すごい速さで地球の人口が増え続けてきたのですが、
そもそも人類の最初から今までに生きた人間って、いったいどれくらいいたの?という素朴な疑問が湧いてきませんか?

世界の累計人口は?約1080億人!

累計人口

米国のNPOポピュレーション・レファレンス・ビューロー(PRB)が
2011年に出した一つの答えによると、
なんと累計の人口は約1080億人
そして2011年時点で生きている人は累計人口の6.5%と推計したそうです。
(2015/2/20付日本経済新聞 朝刊より)

そして自分はその人間の歴史の中、どういうルーツを辿ってきたのかも、知りたくなりませんか?
そんな疑問を持った方にお勧めの本、2作品を紹介します。

1080億人分の1 その自分のルーツはいったいどこにあるの?

地球上で最初の人間は、いつ、どこで生まれたのか。

母方の遺伝子がミトコンドリアによって受け継がれているので、
母系の系統はミトコンドリアDNAによってたどれるのだそうです。
人間はどこからきて、世界に広がっていったのか、

わくわくしながら読んだ本があります。

「イヴの七人の娘たち」

(ヴィレッジブックス N サ 1-1) 文庫 – 2006/11/1
ブライアン・サイクス (著), 大野 晶子 (翻訳)

人間らしい生活が始まった、人類の最初の1ページを旅する

生物としての人間のルーツは、遺伝子レベルでたどれるようになりましたが、
人間としての文化的生活の始まりはどんなだったんだろう?と
自分の生き方、人間の人間らしい生き方に興味が湧いた時期がありました。

きっかけは、偶然、図書館で手に取った1冊の本がそれを考えるきっかけをくれました。
この小説です。

「エイラ 地上の旅人(3) 野生馬の谷 上 」

単行本 – 2004/11/26
ジーン・アウル (著), 佐々田 雅子 (翻訳)

時代は紀元前3万5千年ころ、クロマニヨン人の少女エイラが主人公です。
孤児になったエイラはなんと、ネアンデルタール人の氏族に拾われ、
植物を薬として使う薬師の技を義母から教わりながら、育てられます。

現代には人間はホモ・サピエンスしかいませんが、
クロマニヨン人とネアンデルタール人が同時に地球上に存在していた時代。
おそらくそんなこともあったであろう、
異文化のぶつかり合い、混ざり合い、混血児も産まれます。

今の私たちの生活のもっとも人間的な部分の最初の芽生えは、
きっとこのような生活だったのだろうと考えさせられる、
魂の奥深いところを揺さぶられるような小説です。

3万年以上前の地球に暮らしていたことを思い出す旅へ

図書室で偶然手に取って読んだこの本「 野生馬の谷」 は、原作の第2部だったので、
先日のブログでご紹介したこの本を後から読みました。

エイラ 地上の旅人(1) ケーブ・ベアの一族」

あとは、ひたすら全6部の完結編まで、
自分が3万年以上前の地球に暮らしていたことを思い出す旅をしているかのように
読み進めてしまいました。

作者のジーン・アウルさんは、どのようにしてこの世界を書き上げたのだろうと
不思議です。
まるで3万年前の地球で過ごした記憶があるようです。
その時代を知っていたのではないかと思ってしまいます。

1080億人が築き上げてきた人間の生活の技 伝えていける?

AIやIoTなどがどんどん普及し、自分で動かなくても
場合によっては考えなくてもすむ生活が日常になっている今日。

鉄腕DASHの「DASH村」や「DASH島」の企画が根強い人気を持っているのも、
ほんの数十年前までは人間が蓄積し代々伝えてきたたくさんの技や、業があり、
自然に存在するものを上手に使って生きていく知恵が伝わっていたことへの、
賛美があるからではないでしょうか。

それらを知る世代は長寿社会とは言えどんどん少なくなり、技や知恵の継承がなされずに、
人間の生活は、細分化され機械化された技術の中に依存していっているのです。
今、すべての蓄積された電子情報が無くなったら、と思うと怖くなります。

77億人の最初の最初、地球上の人間がまだまだ少なかった旅へ

77億人の最初の最初、地球上の人間がまだまだ少なかった時代。
火を使う、道具を工夫する、動物を飼いならす、などの人間が人間であることの最初の一歩に
思いを馳せながら、エイラと一緒に3万年以上前の地上を旅してみるのはいかがでしょうか。

ではでは、また。


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