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横須賀美術館『せなけいこ展』レポート!絵本だけじゃない見どころ情報

せなけいこ展開催中

横須賀美術館、始まって以来の企画展来館者数を記録した『せなけいこ展』に行ってきました!

期待を何倍もうわまわった、素晴らしい「せなけいこ」ワールドをご紹介します。

2020年にかけて全国3か所「愛知」「大阪」「広島」で開催されます。

2019年9月21日からは愛知県の刈谷市美術館で開催中。

「愛知」「大阪」「広島」での開催に、行こうかどうしようか迷っている方、ぜひ参考にしてください。行きたくなること間違いなし!

小さなお子さんも、子育て中の方も、かつて子育て中だった方も、みんなが楽しめる企画です。

葉っぱ
葉っぱ
横須賀は大盛況でした!

愛知の刈谷、大阪梅田、広島も楽しみですね!

展覧会図録をアクアマーレでひもとく展覧会図録をアクアマーレでひもとく

「せなけいこ」さんとは

せなさんは、1931年生まれの絵本作家さん。

いやだいやだの絵本」や「あーんあんの絵本」は目にしたことがある方も多いのでは。
このおばけの絵を見たら、「知ってる!」という方もいるはずです。


子どもの頃に見た方も、子育て中に見た方もいるでしょう。

なぜって「ねないこだれだ」を含む「いやだいやだの絵本」シリーズが発行されて50年!なのですから。

この全国4か所で開催される「せなけいこ展」は、代表作「ねないこだれだ」が誕生して50周年を迎えたのを記念した展覧会なのです。

せなさんの絵本は、1歳半からの小さな子どもが楽しめる絵本。

小さなお子さんはもちろん、今、子育てまっただなか世代の方も、懐かしい気持ちになる子育て卒業世代の方も、「せなけいこ展」をみんなで楽しみましょう。

せなけいこ展の内容

1.絵本作家せなけいこ誕生

1969年出版の「いやだいやだの絵本」シリーズ。1972年出版の「あーんあんの絵本」のシリーズ。

子どもも楽しめる楽しい展示で、全作品の原画と未発表作品が観られます。

葉っぱ
葉っぱ
思わずにこにこしてしまう展示室です。

2.デビュー前夜

せなさんは銀行勤めをしながら19歳で絵の世界に入りました。

絵本作家としてデビューする前の、「イラストレーションの仕事」「紙芝居」「色影絵透視紙芝居幻燈」は、今回の展示会で発見された資料も多く、見ごたえ抜群です。

3.子どもとの生活の中から生まれた絵本

せなさんのお子さんは、男の子と女の子の2人。「おおきくなりたい」シリーズや「めがねうさぎ」シリーズの絵本に出てくるのは、このお2人がモデルです。

それから、おうちで飼っていた2匹のうさぎたちも、みーんな、絵本のモチーフです。

葉っぱ
葉っぱ
ルルちゃんってお嬢さんの名前の「かおるちゃん」の愛称なんですね。

4.おばけとゆうれい

初期のおばけ絵本として、「ねないこだれだ」のおばけからはじまり、1970年代のおばけのシリーズが展示されています。

1990年代からのおばけのシリーズも。おばけだけでなく、ゆうれいのシリーズもなんだかユーモラス

5.終わらない せなけいこの絵本世界

2000年代にはいってから、せなさんの「めがねうさぎ」シリーズの新作や、絵本作家になる前の作品の出版など、新しいせなさんの世界が動き出してきました。

その魅力が堪能できます。

行ってみてわかった、ここが見どころ

前売り券を買って、まだかまだかと待っていた「せなけいこ展」。

オープンにはいけませんでしたが、スタートから1週間たったところで観覧できました。

実際に観覧してわかった見どころ、おすすめポイントについてまとめます。

入り込める、あのシリーズ絵本の世界

会場にはいって最初の展示室。ここは、インパクト抜群!

「いやだいやだの絵本」シリーズと「あーんあんの絵本」シリーズの8冊の世界に入り込んでしまいます!

写真が撮れないのが残念で、残念で。インスタ映えするのに~と歯がみする方も多いでしょうね。

ぜひぜひ、ご自分の目で観てくださいね。

発見された、絵本デビュー前の貴重な作品

絵本作家としてデビューする前の、1950年代から1960年代の作品。CMコンテなどもあります。

デフォルメされた「いやだいやだの絵本」シリーズなどとはまた一味違う作品。

葉っぱ
葉っぱ
個人の感想ですが、「たんぽぽの み」という作品にとても惹かれました!

世界の名作の挿絵が丁寧な貼り絵で表現され、別の「せなさん」ワールドに惹きこまれます。

実体験できる、レトロで新しい『幻燈』の世界

絵本作家デビューする前のせなさんは、「イラストレーションの仕事」「紙芝居」「色影絵透視紙芝居幻燈」のお仕事もされていました。

幻燈って、宮沢賢治の「雪渡り」の作品の中に出てくる言葉でしか知りませんでした。

どんなものか?知りたいでしょう?

なんと、せなさんの1957年の作品「飛行鞄」が観られます!

幻燈を再現した作品が、展示室2で上映されています。上映時間は約10分弱です。壁に投影されるこの作品は座って観覧することができます。

アンデルセン/作 せなけいこ/絵
「飛行鞄(ひこうかばん)」
1957年 さくら・カラー・プロダクション 製作

寄り添える、子どもの世界観

子どもを育てたことがある方なら、2歳児のイヤイヤ期、悩まされた方も多いのでは?

いやだいやだの絵本、せなさんがご自分のお子さんのイヤイヤ期をもとに作った作品だそうです。

ニンジン嫌い!髪の毛とかすの、切るのも嫌い!幼稚園では泣いてばかり、、、などなど。

お子さんたちに悩まされるお母さん、お父さんは、とっても共感できるでしょう。

絵本を通して子どもの気持ちに寄り添ってあげることができる、せなさんワールドです。

湧いてくる、おばけとゆうれいへの親近感

せなさんのおばけの絵。子どもにとってはちょっとこわいけどかわくて、大人気。

うちの子どもも小さい頃にこのおばけの絵をよく真似して書いていました。

葉っぱ
葉っぱ
子どもが鏡にろうそくで描いたおばけの絵。15年くらいたちますがまだ消さずにとってあります。

せなさんは、ずっとおばけや妖怪の研究を続けているそうです。

せなさんが、ふたたび描き始めた1990年代以降のおばけやゆうれいの作品も観ることができます。

なんだか、あたたかい気持ちになれるおばけたちなんです。

写真撮影できる、せなさんの本棚や絵本、おばけ

せっかく「せなけいこ展」に来たのだから、写真も撮りたいですよね。

安心してください。最後の1室は写真撮影OK!

小さなお子さんの写真映えバッチリの可愛いコーナーや、大人も嬉しい、せなさんの愛蔵書が展示された本棚、チェアのコーナーがあります。

せなさんの本棚せなさんの本棚

欲しくなる、グッズ・ポストカード・絵本・図録

どんなグッズが作られるのかとっても期待していました。

ポストカードは、暗いところで光る「蓄光」タイプもたくさんあります。絵本と同じ正方形タイプもあります。

展覧会図録、このボリューム327ページもあって、絵本と同じ大きさで、充実したコンテンツで!なんと2160円!

買ってしまいました。宝物にします。

せなけいこ展の図録は327ページせなけいこ展の図録は327ページ

「せなけいこ展」は刈谷市、梅田、広島へ

「横須賀かぁ、遠いなぁ」と思っていた中部地方の方、愛知の刈谷市美術館で始まりましたよ。

この「せなけいこ展」は、続けて大阪、広島でも開催されます。

お近くの美術館での開催予定をチェックしておいてくださいね。

前売り券を買って楽しみにしていた『せなけいこ展』を観覧してきたので、見どころ情報をレポートしました。


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