12月3日のプレバト俳句は、武田鉄矢さんが登場。
今日もファンのみなさんのお気に入りの俳句に「いいね!」がカウントされ、()内に数字が表示されるようにしています。
こういう↓ボタンです。このボタンは練習用!
今日のイチオシはこちらの句です。
ラランド サーヤさん
小銭鳴る 父の太もも 酉の市
こぜになる ちちのふともも とりのいち
ではでは、芸能人の皆さんの俳句を鑑賞していきましょう。
今週のゲスト
まずは今週のゲストのご紹介です。
肩書き お名前
ひとことポイント
の順にご紹介します。
武田鉄矢さん
歴代50句に選ばれてからプレバトを毎週見て勉強している武田さん。今回はどんな句を詠むのでしょうか。
マキシマムザホルモン・ナヲさん
「三度の飯より飯が好き!」と笑いを取るのはマキシマムザホルモンのドラマーのナヲさん。自信満々で臨みます。
俳優 山田純大さん
お風呂中も運転中も五七五のビートが頭にめぐっているという純大さん。とっても頑張っているのだそう。その結果は?
ラランド サーヤさん
俳句初挑戦のサーヤさん。上智大学卒業で広告代理店で働いているお笑い芸人センスを活かせるのか?
JO1 河野純喜さん
今までJO1から参戦した二人のリベンジができるのか。俳句初挑戦の河野さんが挑みます。
今週の名人・特待生
次は今週の名人・特待生のご紹介です。
段・級 お名前
ひとことポイント
の順にご紹介します。
特待生5級 篠田麻里子さん
今回は自信があるという篠田さん。親戚の応援も受けて昇格に挑みます。
永世名人 梅沢富美男さん
俳句集50句が選ばれるのは待てないというファンの声に、梅沢さんはプライドが許さない!と張りきります。
今週のお題
今週の夏井先生からのお題は「ジーンズ」
誰もが実感を込められるお題だけに、オリジナリティーを入れられるかがポイント。
今回はどのような俳句が生まれるでしょうか。
今週のゲストさんたちの俳句を鑑賞
MCの浜田さんが、放送で発表した順番にご紹介します!
しるこ缶でジーンズ摩る 冬銀河
第3位 JO1 河野純喜さん
しるこ缶でジーンズ摩る 冬銀河
しるこかんで じーんずさする ふゆぎんが
添削後:
汁粉缶でさするジーンズ冬銀河
冬に星を見にいった時すごく寒いので、しるこ缶を買ってジーンズで摩っていた。星を見上げたら綺麗だった、という実体験を詠んだ句。
この句の査定は才能アリ!
「俳句が初めてとは思えない」と梅沢さんが絶賛。
夏井先生は、コーヒー缶などで温めるのは発想としてないことはないが、「しるこ缶」がリアルだと評価。
この人はこういう体験をしたに違いない、冬銀河で視点が広がっていくのも良いととても褒めます。
もったいないのは、「で」が散文的なこと。「摩る」という動作が軸足に残っているので、語順を変えて添削されました。
このようにすると銀河の銀と、ジーンズのインディゴブルーが対比になり、より印象に残るのだそうです。
河野さんは「あなた真剣に勉強したら行けますよ!」と夏井先生に太鼓判を押されていました。
寒き喪の 列にジーンズ ひとりあり
第2位 武田鉄矢さん
寒き喪の 列にジーンズ ひとりあり
さむきもの れつにじーんず ひとりあり
添削後:
寒き喪の列 ジーンズの人ひとり
前回も才能アリ1位。今回も才能アリとなった武田鉄矢さん。
年齢も年齢なので急に友が亡くなることがある。葬儀の列に意地を張ってジーンズをはいている人がひとりいた。
それはかつてのバンド仲間が、逝った仲間を送っているのだったりする、という情景を詠んだ武田さん。
ジーンズは武田さん世代、フォークソング時代の制服のようなものなのだそうです。
「喪」だけでお葬式と情景がわかって素晴らしいと篠田さん。
夏井先生は、非常に印象的な場面を切り取っている、と評価。
「寒し」は冬の季語ですが、心理的な描写にも使われる。季語の使い方が上手いと褒めます。
ただ、「あり」が強すぎるのと「に」が少し気になると、添削されました。
俳句の骨法をおさえている人の句だと思ったという夏井先生は、武田さんは特待生で何の問題もない、と太鼓判。
武田鉄矢さん、特待生に昇格です!
おめでとうございます。
ジーンズに追憶のシミ 夏フェスの
第4位 マキシマムザホルモン・ナヲさん
ジーンズに追憶のシミ 夏フェスの
じーんずについおくのしみ なつふぇすの
添削後:
夏フェスのジーンズ 追憶のシミよ
夏フェスが今年はコロナでできなかったので、ジーンズを出した時に、夏フェスで楽しかった時の油のシミをみてしみじみとしているという句だそうです。
「語順が惜しい」と梅沢さん。
作者の実感を書いているのは良い、と夏井先生。
もったいないのは最後が尻切れトンボになっているところ。
ひとこと「よ」で詠嘆すると、余韻が生まれる。こうしていれば才能アリの可能性もあったと夏井先生のコメントでした。
すき焼きを ベルト緩めて皆競う
第5位 山田純大さん
すき焼きを ベルト緩めて皆競う
すきやきを べるとゆるめて みなきそう
添削後:
まずベルト緩めて すき焼きに参戦
冬と言えば鍋。集まって肉が無くなるのがいやだからガーッと食べてしまう、という句。
わんぱくな小学生ような句だと篠田さん。
詩・ポエムのかけらがない、と夏井先生の厳しいお言葉。多少俳句らしいにおいはしますが、発想の根っこが凡人なので、どんなに直しても凡人以上にならない、と夏井先生のお言葉でした。
小銭鳴る 父の太もも 酉の市
第1位 ラランド サーヤさん
小銭鳴る 父の太もも 酉の市
こぜになる ちちのふともも とりのいち
添削なし
小さい時はお祭りに連れて行ってもらっていろいろなものを食べさせてもらったのを覚えていたので、それを句にしたというサーヤさん。
見事、才能アリ1位を獲得です。
夏井先生は、中七は普通なら「父のポケット」や「父のジーンズ」と書く。それを、「太もも」と書くと映像や実感、音が聞こえてくる。
読者は、なぜ太ももなのかと思うと、読んだのは子どもだった人でお父さんの太もものあたりに耳があって、その音を聞いていたのだ。
その音を酉の市の賑わいが大きく包んでいくのだとわかると夏井先生が解説してくださいました。
今週の名人・特待生さんの俳句に「いいね!」
次は、今週の名人・特待生の俳句を鑑賞しましょう。
ジーンズの聖地「KOJIMA」よ 冬の虹
特待生5級 篠田麻里子さん
ジーンズの聖地「KOJIMA」よ 冬の虹
じーんずのせいち こじまよ ふゆのにじ
添削後:
ジーンズの 聖地「KOJIMA」よ冬の虹
篠田さんは、今回のジーンズのお題で岡山県の児島地区が思い浮かんだ。ジーンズの聖地と呼ばれている児島にコロナに負けないで頑張ってほしいという思いを込めた一句だといいます。
季語「冬の虹」を選んだ是非が評価のポイント。
夏井先生の査定は、「1ランク昇格」
篠田さんは特待生4級に昇格しました。
夏井先生は、難しい2語を使って成功していると解説。
一つ目の語は「聖地」。印象が強い言葉なので17音に聖地をつかうとバランスが難しい。また、KOJIMAも固有名詞なので季語以上の力を発揮してしまうことがある。
それを一緒に入れて、お互いのバランスをとって、季語に視線を引っ張っていくことができている、感心していました。
また、「冬の虹」は 次の希望として見出している印象があるそうです。
詠嘆の「よ」を繰り返して添削のようにするとさらにいいと、夏井先生のアドバイス。「頑張っていきましょう!」と夏井先生。
最近の篠田麻里子さんの俳句一覧
2018年からの篠田麻里子さんのプレバト俳句をまとめて、それぞれの句にいいね!できるようにしました。
梅沢永世名人の「富美男のお手本披露」
永世名人50句の傑作を詠んで句集完成を目指している梅沢さん。
句集完成まであと26句です。
馬の鼻 やわらかきもの 雪催い
馬の鼻 やわらかきもの 雪催い
うまのはな やわらかきもの ゆきもよい
添削後:
雪催い 馬の鼻とはやわらかき
かつて「アイルビーバック」という馬を持っていた梅沢さん。
預けていた北海道の牧場で馬の世話をしてくださっていた方たちはみなジーンズをはいているのだそう。
牧場で馬の鼻を触ってみるととても柔らかく、それを詠んだ句だそうです。
この句の査定の結果は「ボツ」
語順が違うと直されてしまいました。
「雪催い」とは雪が降りそうだという季語。「雪催い」というと読者は空を見上げる視点を持ち、馬の鼻がとても近くにある遠近法になる。
暗い空、冷たい空気、そこに馬の鼻がでてきて、温かい息が出てくる。
「やわらかき」と連体形で止めると余韻が膨らみ、読者はもう一度空をみるのだそうです。
夏井先生の解説を聞いていると、情景がより、ありありと浮かんできますね。
最近の梅沢富美男さんの俳句一覧
2019年4月からの梅沢さんの俳句をまとめて、それぞれの句にいいね!できるようにしました。
今週のまとめ
武田鉄矢さんが見事、特待生に昇格されました。おめでとうございます。
特待生になってドキドキするといいながらも、梅沢さんを抜いていいんですかねえ、という武田さんでした。
ラランドのサーヤさんは、水彩画でも1位で特待生に選ばれていました!すごい方ですね。
応援に参加してくださったみなさん、最後まで読んでいただいた皆さんも
ありがとうございました。
どうぞまた、一緒に鑑賞しましょう。
ではでは。また。
最新の段位表はこちらの記事に掲載しています。
【プレバト俳句の段位表】名人・特待生の最新段位の情報はこちら!