「歯ヨガ」という言葉をきいたことがありますか?
「歯ヨガ」とはインパクトの強い言葉ですが、つい最近twitterのニュースで話題になっていました。
「歯ヨガ」は、口周りの筋肉をバランス良く動かせるよう、マッサージと体操を組み合わせたもので、口腔機能の改善を目指す。「口腔筋機能が低下する高齢者だけでなく、子どもやストレスからの歯ぎしりが気になる方にも勧めています」。#歯ヨガhttps://t.co/nKR0sTuxGt
— 時事メディカル (@jijimedical) November 29, 2020
顔ヨガは知っていましたが、「歯ヨガ」は初めて聞いた言葉。
「ヨガ」と聞いたらスルーはできません。さっそく、「歯ヨガ」について調べてみました。
わかったことは
☘ 歯ヨガは、口腔のマッサージと体操を組み合わせたもの
☘ 歯ヨガは、口腔治療の専門家の歯医者さんが考案した方法
☘ 歯ヨガで、口周りの筋肉を良く動かせるようになる
☘ 歯ヨガで、免疫力アップが期待できる
☘ 歯ヨガは、虫歯や歯ぎしりを予防できる
☘ 歯ヨガは、歯並び、滑舌、顎関節症などにも良い
☘ 歯ヨガは、小顔効果もある!
最近は、子どもの睡眠時の歯ぎしりが多いのだそう。年齢を重ねると唾液がでにくくなっていろいろ気になることも!
「歯ヨガ」で解決できそうですよ!
「歯ヨガ」とはいったい何なの?
「歯ヨガ」とは、歯医者さんが考えた、口腔筋を正しい位置に戻し動きをよくするための、マッサージと体操を集めたものです。
この方法を提唱した方は、小島歯科医院副院長の小島理恵先生。
30年におよぶ口腔治療を通して研究を重ねた方です。
「歯ヨガ」は、口の周りの筋肉(口腔筋といいます)を正しい位置にもっていくための
・マッサージ
・体操
の2種類からなっています。
口腔筋が正しい位置からずれ、正しく働かないと、虫歯 歯周病 口臭 歯並びが悪くなる、歯ぎしり …などの症状が出てくるだけでなく、体にも影響がでてくるのだそうです。
「歯ヨガ」で口腔筋を正しい位置にもどし、良く動くようにすることでこれらが防げるということになります。
さらに「歯ヨガ」のすごいところは、免疫力をアップさせることができる方法だ、というところです。
「歯ヨガ」にはどんな効果があるの?
では、もっと具体的に、歯ヨガにはどんな効果があるのか調べてみました。
大きく分けると、歯や口腔まわりへの効果と、体全体への効果があることがわかりました。
まず、口の周辺への良い効果は、
虫歯、歯周病、口臭、歯並びが悪くなることや、歯ぎしりの予防
小顔効果
などが挙げられていました。
さらに、体への良い効果は
口呼吸の予防、改善して鼻呼吸ができるようになる
アレルギー、誤嚥性肺炎、睡眠時無呼吸症候群の改善
免疫力のアップ
があるとのこと。
どうしてそのような効果があるのでしょうか。
その理由について調べてみました。
「歯ヨガ」でどうしてが免疫力アップするの?
「歯ヨガ」で口の周りの筋肉を整えると、免疫力がアップするのはなぜでしょう。
提唱者の小島先生によれば、免疫力アップに大事なのは次の2つのことだそうです。
・唾液を出すこと
抗菌作用やウィルスを流して口腔内を清潔にするため
・鼻呼吸をすること
ウィルスをシャットアウトするため
「歯ヨガ」のマッサージと体操をすると、唾液がでやすくなり、口呼吸を改善して鼻呼吸ができるようになるので、免疫力のアップにつながるのですね。
「歯ヨガ」のマッサージと体操はどんなもの?
歯ヨガは、口腔筋を正しい位置に戻し動きをよくするための、マッサージと体操からなります。
どんなマッサージと体操なのか、詳しく調べてみました。
「歯ヨガ」のマッサージとは?
「歯ヨガ」のマッサージは、筋肉のこわばりをほぐすのが目的。
口周りの筋肉をほぐすことで、歯ぎしりや、顎関節症が予防できる、とのことです。
次の順番で口周りの筋肉や腺をほぐしていきます。
・咬筋(こうきん)マッサージ
噛むときに動く頬の筋肉、咬筋をほぐすと、歯ぎしりや顎関節症に効果的。
手の指(人差し指中指薬指)をそろえ、あご先から顎が動く顎関節まで5か所、5回ずつぐるぐる回して、しっかりめの強さでマッサージしていきます。
そのあと、耳の前から鎖骨までなでて、リンパを流します。
⇒小顔効果もあります!
・唾液腺(だえきせん)マッサージ
唾液の分泌をうながし免疫力をアップしたり、歯周病や虫歯の予防効果が期待できる、唾液腺のマッサージをします。
唾液腺は、あごの下、耳の下、舌のつけ根の下に3か所あるので、3つの動きをします。
①顎下線(がくかせん)のマッサージ
あごのえらの下にある顎下腺を、親指を立て(Goodのポーズ)で押します。
アゴのえらからあご先に向けて、あごの骨に沿って内側の柔らかい部分を5秒ずつ押していきます。これを3回繰り返します。
②耳下腺(じかせん)のマッサージ
耳の下にある耳下腺のマッサージをします。
耳の前、奥歯のちょっと上に、人差し指中指の二本指でVサインしてもみます。
耳のでっぱりのある部分から、指1本分離れた位置に置いて10回くらい揉みまわします。
③舌下腺(ぜっかせん)のマッサージ
アゴの下の奥側、ちょうど舌のつけ根の下あたりの舌下腺は、あごの下の柔らかい部分。
ここに、両手の親指を並べて10秒押し当てます。
すぐに唾液が出てくるのがわかります。もし唾液が出ない場合は、少し場所をずらして試します。
「歯ヨガ」の体操とは?
マッサージで筋肉のこわばりをほぐしたら、次は体操で、口腔筋をしっかり動かします。
・頬すぼめ・ふくらませ
「頬すぼめ・ふくらませ」は、鼻呼吸を促し口周りの筋力をアップ、小顔強化も期待できる体操です。
息を吸うとき⇒頬をすぼめる
息を吐くとき⇒頬をふくらます
これを3秒ずつ5~10回繰り返します。
食べにくい人や誤嚥しやすい(むせる)人にも良い体操だそうです。
・りーえーワーク
「りーえーワーク」は舌の筋力アップ、鼻呼吸を促す、いびきの予防・改善も期待できる体操です。
口を「りー」「えー」と発音しながら大きく動かします。
「りー」のときは、口を横に開きます。
「えー」の時は、舌をまっすぐ前につき出すのがポイント。
これを10回繰り返します。
・ポッピングと舌の吸い上げ
次は「ポッピング」という、舌の位置を正常にもどし鼻呼吸を促す体操です。
睡眠時無呼吸症候群や誤嚥、いびき予防にも効果が期待されます。
舌を上あごにつけてポンと離し、音を鳴らすポッピングを10回。
次は舌を吸い上げ、舌を上あごにしっかりつけて100秒キープします。
・舌回し
「舌回し」は、唇と歯の間に舌を入れて、ゆっくり回す運動です。
左右ともに5回ずつゆっくり回していきます。。
「歯ヨガ」をもっと詳しく知りたい方は?
提唱者の小島理恵先生が出版された「歯ヨガ」の本や、メディアで取り上げられた情報がありました。
「歯ヨガ」の本は電子書籍版も出版されています
2020年5月には、「歯ヨガ」の本が出版されていました。
電子書籍Kindle版の『歯科医が教える「歯ヨガ」』は、KindleUnlimited読み放題の対象なので、1ヵ月無料体験でも読むことができます。
「歯ヨガ」を動画で詳しく学ぶには?
実際に動画で「歯ヨガ」を見てみたいなぁと思った方は、「歯ヨガ」提唱者の小島先生自身が詳しく紹介された動画がありましたので、ご紹介します。
「歯ヨガ」の提唱者小島理恵先生の「歯ヨガ」が取り上げられた動画
「歯ヨガ」免疫力アップ!小顔効果!いびき予防!
引用:YouTubeチャンネル「eo official」eo光チャンネルの情報番組「ゲツキン」木曜日の特集「キュンコレ」より
SOELUの「フェイシャルヨガ」や「リンパマッサージ」でも!
「歯ヨガ」のビデオを見ていて、「これ、どこかでやったなー」と思ったら、オンラインフィットネスSOELUのビデオレッスンでやっていました。
「歯ヨガ」の体操と同じポーズだったのは、Masumi先生の「フェイシャルヨガ part3」で頬のリフトアップに聞くポーズとして、「ほうれい線プレス」というポーズを教えてもらいました。
ほうれい線を解消して、素敵な笑顔になれるポーズです。
⇒ Masumi先生の「フェイシャルヨガ part3」を見る
もうひとつ、オンラインヨガSOELUのライブレッスンで毎週金曜の夜に行われているKANAME先生の「リンパマッサージ&小顔フェイシャル」
毎週受けていますが、こちらでは「歯ヨガ」のマッサージと同様の、小顔効果のあるフェイシャルマッサージを教えて頂けています。
⇒ 小顔フェイシャルのKANAME先生の紹介ページ
歯ヨガとは?歯科医考案の口腔筋マッサージ&体操で免疫アップ!のまとめ
「歯ヨガ」とは、たくさんの方を診てこられた歯医者さんが考案した、口腔筋を正しい位置に戻し動きをよくすることで、歯や身体の健康に良い効果がたくさんあり、免疫力もアップできるマッサージと体操でした。
こんな簡単な体操で、免疫力がアップできるならやってみる価値がありそうですね。
お風呂の中や、マスクをしているのでちょっとしたタイミングがあれば気づいた時に、やってみようと思いました!