今回の炎帝戦決勝出場者は10名!
予選A~Dブロック1位通過者4名と、2位の敗者復活を勝ち上がった1名、前回春光戦の上位4名、さらに永世名人を加えたみなさんが参加します。
真夏の熱い俳句頂上決戦、炎帝戦決勝!
どんな結果になったのでしょうか!?
ファンの皆さんのお気に入りの俳句に「いいね!」がカウントされ、()内に数字が表示されるようにしています。
芸能人のみなさんを応援しましょう!
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炎帝戦決勝のお題
夏井先生からのお題は「ポイントカード」
買い物や外食などのポイントカード。身近なお題でどれだけオリジナルな句が詠めるかがポイント。
ポイントカードからどんな俳句が詠まれるでしょうか。
炎帝戦決勝の出場者
各出場者のみなさんと、予選で見事決勝進出を決めた句を再掲します。
もう一度、予選のワクワクを思い出してから決勝を鑑賞しましょう!
予選各ブロックから進出したみなさん
予選A・B お題「封筒」
Aブロック1位
名人初段 千原ジュニアさん
亡き猫に病院からの夏見舞
Bブロック1位
名人10段 村上健志さん
二枚目はベランダで読む手紙かな
予選C・D お題「アイスクリーム売り場」
Cブロック1位
名人2段 千賀健永さん
かき氷 密かに崩す銀河の夜
Dブロック1位
特待生1級 三遊亭円楽さん
氷壁崩落 白玉を掘り出す
Dブロック2位
名人3段 立川志らくさん
八月十五日 アイス溶け続け
春光戦上位4名のシードのみなさんと名誉枠の永世名人
名人10段 東国原英夫さん
夏のタイトルだけは取ったことがない東国原さん。全タイトル制覇なるでしょうか。
名人10段 藤本敏史さん
第1回炎帝戦王者のフジモンさん。前回は準優勝!得意な夏の俳句でふたたび返り咲く?
名人4段 中田喜子さん
前回初の3位。女性初の優勝を狙う中田さん。満面の笑みがみられるでしょうか?
特待生2級 岩永徹也さん
悲願の決勝進出がかなった岩永さん。前回の成績を超えたいと意気込みます。
名人10段 梅沢富美男さん
永世名人の名誉枠で参加の梅沢さん。今日も小さいお子さんファンがたくさん応援してます!
放送での発表順に順位と俳句の発表です
決勝でも浜田さんの発表順に、順位と俳句を鑑賞していきますね。
お気に入りの句にはぜひ「いいね!」を!
蛾の骸 ポイントカードで掬いけり
蛾の骸 ポイントカードで掬いけり
がのむくろ ぽいんとかーどで すくいけり
添削後:
蛾の骸掬う ポイントカードの端
蛾の死骸をティッシュで救うのが嫌なので、使っていないポイントカードで掬って捨てたという句。
日常にある死を描いたと村上さん。
目の付け所がさすが!と夏井先生。
中七を八にして「で」をいれることと「けり」にしたところが、問題。
ポイントカードの端っこのアップで終わるという添削になりました。こうしてたらダントツ1位だったと夏井先生。
ポイントでもらひし蛍 なほいきる
ポイントでもらひし蛍 なほいきる
ぽいんとで もらいしほたる なほいきる
添削後:
ポイントでもらつた蛍 なほいきる
ポイントで蛍がもらえた。疑似貨幣で生き物と交換するのは抵抗があったが、意外と長く、光らなくなってもまだ生きていた。小さい生命力に感動したという句。
上五の「で」がどうかなと思っていたという東国原さん。
この発想もとても良い、とても好きな句と夏井先生。
ご本人もわかっているように「で」を外すのは難しいと夏井先生。
その説明臭さを薄める一手がある。文語だと説明くさく感じるので、口語にすると奥行きがある句になる。
この句もちょっと触ればダントツ1位になる可能性を秘めている句だと解説。
前回優勝の東国原さんが6位という大波乱です。
消しゴムに彫刻刀の彫る花火
消しゴムに彫刻刀の彫る花火
けしごむに ちょうこくとうの ほるはなび
添削なし
プレバトのことを詠んだ句はないので、プレバトの消しゴムハンコを俳句で詠むのをやってみたとジュニアさん。
消しゴムハンコと、中止になっている花火大会を詠んだ。
彫られる花火が季語としては弱いのでは?と村上さんや東国原さんの指摘。
夏井先生も、さらに彫刻刀とあれば彫るはいらないが、意図的だと思うと解説。
作者のやろうとしていることはやれているので、直しはなしでした。
サングラス外して探すカードかな
サングラス 外して探すカードかな
さんぐらす はずしてさがす かーどかな
添削なし
ごく日常のワンシーン。老眼で明るいところでないと何も見えない。素直に平凡に見える句を作ってみたと円楽さん。
あっさりと現場を見事に的確に書いている句。サングラスは眩しいからかけるものだが、「外す」と季語の本質を逆から表現していると夏井先生の解説。
添削無しで見事3位となりました。円楽さん、おめでとうございます。
炎天のミミズ 診察券のシミ
炎天のミミズ 診察券のシミ
えんてんのみみず しんさつけんのしみ
添削なし
診察券にシミがついても一生懸命生きている。でもミミズは死んでいると生と死の比較を詠んだ句。
8音と9音の合わせて17音の破調で、句またがりの対句表現。
「炎天」も「ミミズ」も夏の季語。
干からびて死にかけているミミズ。生と死は大げさに表現しがちだがさりげなく取り合わせている。
ミミズとシミという韻も、よく勉強している。志らくさんだとわかって嬉しいと夏井先生。
敗者復活から見事下剋上!
大波乱の第2位の志らくさんです。おめでとうございます。
花は葉に彼女は妻にそして母に
花は葉に 彼女は妻にそして母に
はなははに かのじょはつまに そしてははに
添削後:
花は葉に 彼女は匂はしき妻に
桜の花が葉桜になっていく時間経過を持っている「花は葉に」が季語。
こういう季語を使ってくださっているのがいいなと思うと夏井先生。
詰め込み過ぎだと梅沢さんの指摘。
夏井先生は 「そして母に」で別に一句できると、妻にまでで添削されました。
ラジオ体操 歯抜けの判や夏深し
ラジオ体操 歯抜けの判や 夏深し
らじおたいそう はぬけのはんや なつふかし
添削後:
ラジオ体操 歯抜けの判や 秋暑し
朝暑し
小学生の頃ラジオ体操に通っていたが、朝が弱くて夏休みの後半になるとハンコが歯抜けのようだったという句。
季語「夏深し」の着地の問題だけだと夏井先生。
俳句は旧暦をつかうので秋が始まるのは8月8日ころ。季語の選び方が中途半端だったというだけだと夏井先生。
行合の空の御朱印めぐりかな
行合の空の御朱印めぐりかな
ゆきあいのそらの ごしゅいんめぐりかな
添削なし
季語がない句。御朱印ってポイントカードのようなものだなと。「行合の空」は夏の空と秋の空が交わっているのだと梅沢さん。
夏井先生は「行合の空」をどう評価するかがポイントとなると解説。
歳時記には季語としては載っていないが、そのチャレンジ精神には敬意を表したい、と夏井先生。
早桃の香 支援の客の食事券
早桃の香 支援の客の食事券
さもものか しえんのきゃくのしょくじけん
添削後:
デザートは早桃 支援の食事券
自粛期間中に飲食店のオーナーが考えた食事券を先に買って支援する方法。自粛明けに食事に来たら、桃のデザートだったという句。
「客の」はいらないと梅沢さんの指摘。
夏井先生からは、美味しくいただいた食事の最後が、桃のデザートだったとわかる句に添削されました。
初優勝か!とドキドキしました。中田さん、いつも応援しています。
ラジオ体操 おおおなもみのある空地
ラジオ体操 おおおなもみのある空地
らじおたいそう おおおなもみの あるあきち
添削なし
小学生の時の夏休みのラジオ体操を詠んだ。ラジオ体操会場は近所の空地で、おおおなもみ「ひっつきむし」があった。ラジオ体操が終わったあと投げ合って遊んだのを思い出して詠んだ句。
夏井先生は、一見どうってことない句に見えるが「おおおなもみ」がくせ者。「おなもみ」は歳時記に載っている季語。
「おおおなもみ」は自然帰化植物だが「おなもみ」は絶滅危惧種。
悪ガキが「おおおなもみ」を投げ合って、結果的に「おなもみ」を絶滅に追いやっているという時代性。
「ある空地」と突き放してみる、「ある」の空気感が結構良いものになっている、という結論だという夏井先生の解説でした。
やはり夏に強い藤本さん。3年ぶりのタイトルを獲得です。
おめでとうございました。
2020炎帝戦決勝のまとめ
大波乱の炎帝戦決勝でしたね!
炎帝戦を制したのは、3年ぶりの優勝、FUJIWARA藤本敏史さんでした。
「生きれいればいいことあるなぁ」というコメント。
これからもきっと良いことがいっぱいありますよ。藤本さん。
気になる、秋のタイトル戦シード権のボーダーラインは!
1位 藤本敏史さん
2位 立川志らくさん
3位 三遊亭円楽さん
4位 梅沢富美男さん
ここまで秋のタイトル戦シード!
5位 村上健志さん
6位 東国原英夫さん
7位 千原ジュニアさん
8位 中田喜子さん
9位 岩永徹也さん
10位 千賀健永さん
途中、ジュニアさんと中田喜子さんの「プレバトスマホCM」に驚きました!
プレバト×docomo 楽しいCMでしたね。
村上さん、東国原さん、予選からは何句も詠むので大変でしょうが、どうか、頑張ってください。
ファンは何句も見られるので嬉しいです。(ごめんなさい。)