春爛漫!プレバト俳句の2023年春光戦の決勝戦です。
2023年3月30日は、シード出場者と予選A、B、Cの3ブロックから勝ち上がった10人が決勝を争います。
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プレバト俳句2023年の春光戦の決勝進出者は、この方々!
永世名人 梅沢富美男さん
永世名人 フルポン村上健志さん
永世名人 千原ジュニアさん
永世名人 FUJIWARA藤本敏史さん
A1位 春風亭昇吉さん
B1位 皆藤愛子さん
C1位 勝村政信さん
C2位 森迫永依さん
A2位 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
C3位 立川志らくさん
プレバト俳句タイトル戦2023年の春光戦決勝戦、俳句のお題は?
春と秋のタイトル戦は、名人・特待生だけ出場するため、夏井先生からは毎回、とても難しいお題が出されます。
今回の春光戦のお題は春の生活が変わるイベントが題材ですが、決勝戦のお題は!
「給与明細」
というお題です。
情報量が少ない写真で、仕事の思い出に発想は飛ばせるものの、お金のエピソードは詩になりにくいという、実体験と詩的な表現両方が必要な難しいお題です。
プレバト俳句春光戦2023俳句のタイトル戦、決勝戦の結果は?
それでは、さっそく浜田さんの発表順に、順位と俳句をみていきましょう。
まず最初は第2位から!
ギャラ明細は二行 療養の春
春光戦決勝戦 第2位
お題「給与明細」
皆藤愛子さん
ギャラ明細は二行 療養の春
ぎゃらめいさいはにぎょう りょうようのはる
添削後:
療養の春や ギャラ明細二行
名人4段の皆藤愛子さんが初の2位!と下克上その1。
皆藤愛子さんが、突発性難聴で療養中だったときの、衝撃的な給与明細をもらった時の実体験を詠んだ句。
コロナ禍の時代を詠んだ句なのかなと受け止めたという夏井先生。
細部がお上手、芸能系のお仕事かなと想像はつく。その明細はたった二行だという数詞にリアリティがある点が良いと高評価。
季語を主役に押し上げるために、語順を変えて共感を作っておいて細部に切り込んでいく句に添削されました。
桜蕊降る 陸自の戦車 しづか
春光戦決勝戦 第8位
お題「給与明細」
立川志らくさん
桜蕊降る 陸自の戦車 しづか
さくらしべふる りくじのせんしゃ しずか
添削後:
戦車しづか 桜蕊降る 駐屯地
昨年の春の王者、志らくさんが8位。
「桜蕊降る」が季語。
給与をもらって一番大変な人は誰かな、と思ったときに、災害の時の自衛隊の人たちを思い浮かべて詠んだという志らくさん。
夏井先生は、テーマとのからみという点で多少損だが、作品の方向性としてはなかなかすごいものを出してきていると評価。
桜蕊降ると戦車の対比が出る。
「陸自」とまとめてしまったのがもったいないと、「駐屯地」という空間をいれて添削されました。
職を辞したる 尾崎放哉 鳥曇
春光戦決勝戦 第9位
お題「給与明細」
春風亭昇吉さん
職を辞したる 尾崎放哉 鳥曇
しょくをじしたる おざきほうさい とりぐもり
添削後:
またも職 辞せる放哉 鳥曇
尾崎放哉は、大正時代の代表的な自由律俳人。有名な「咳をしても一人」を作った人。
酒におぼれ職を転々とする波乱の人生を送ったという放哉。
そこから、人を生きていくために働かなくてはならないが、鳥が列になって飛んでいく光景から集団主義に取り残される放哉の様子を詠んだ、と昇吉さん。
夏井先生は、「職を辞したる」では1回だけ辞めた、定年まで勤めたように読めるという点と、尾崎放哉なら「放哉」だけでわかるという点から添削されました。
春光の起業 ゲーミングチェア届く
春光戦決勝戦 第7位
お題「給与明細」
Kis-My-Ft2 横尾渉さん
春光の起業 ゲーミングチェア届く
しゅんこうのきぎょう げーみんぐちぇあ とどく
添削後:
春光の起業 ゲーミングチェア導入
長時間ゲームをしても疲れにくい構造のゲーミングチェアを仕事で使う人も増えてきたという横尾さん。
春光の起業という前半に、具体的なものを取り合わせるのは良い、と夏井先生。
「届く」だと自分のところに1台だけ届くニュアンスになってしまうという点から、会社で導入されているとわかる「導入」を使って添削されました。
保護シール剥がす手応え 啄木忌
春光戦決勝戦 第4位
お題「給与明細」
フルポン 村上健志さん
保護シール剥がす手応え 啄木忌
ほごしーる はがすてごたえ たくぼくき
添削後:
保護シール剥がす 啄木忌の明細
保護シール強し 啄木忌の明細
春の季語「啄木忌」とは石川啄木の命日4月13日。
啄木の生活苦と庶民の感じと、個人情報保護の保護シールをはがすときの感触の取り合わせが良いのでは、という村上さん。
兼題写真から保護シールに目をつけるのが良く、難しい忌日の季語に挑戦している、そのチャレンジは失敗していない、と夏井先生。
ただ、兼題写真を見ていれば保護シールをはがす指先の感覚だとわかるが、字面だけみると「手応え」という語から今月の給料はけっこうあるぞという「手応え」として読んでしまうと、金銭的に苦労した石川啄木が取り合わさった時、皮肉めいた読み方にされると作者の思いと離れてしまう、と夏井先生の解説。
保護シールが何かをストレートに書いて、手の感触だとわかるよう添削されました。
我が給与 マックのバイトに負けた春
春光戦決勝戦 第10位
お題「給与明細」
勝村政信さん
我が給与 マックのバイトに負けた春
わがきゅうよ まっくのばいとにまけたはる
添削後:
マックのバイトに追いつきたし 春の我が給与
憧れのバイトの一つ、マックのバイトが、自分の給与の時給より良かったという実体験を詠んだという勝村さん。
実体験なんだろうと読んだが、テーマには合致しているが詩が無い、と夏井先生。
憧れのバイトだとわかる「追いつきたし」を使って添削されました。
本採用 朧夜の缶チューハイ
春光戦決勝戦 第6位
お題「給与明細」
森迫永依さん
本採用 朧夜の缶チューハイ
ほんさいよう おぼろよのかんちゅーはい
添削後:
本採用通知 春夜の缶チューハイ
バイトって最初は試用期間がある。本採用になった時に嬉しくて缶チューハイを買ってみたという、森迫さんの句。
やろうとしたことは良いと夏井先生。
ただ「朧夜」という季語は微妙で、もやもやしているのかと読み手が迷ってしまうと夏井先生。
本採用通知が来たことをはっきり書き、季語を喜びを感じられる「春夜」に変えて添削されました。
口座開設 朱肉拭き取る 夏近し
春光戦決勝戦 第5位
お題「給与明細」
千原ジュニアさん
口座開設 朱肉拭き取る 夏近し
こうざかいせつ しゅにくふきとる なつちかし
添削後:
口座開設 拭き取る朱肉 夏近し
吉本から銀行口座を作って来いと言われて、人生で初めて口座を作った15歳の春を詠んだ、とジュニアさん。
これからお笑いで生きていけるのかという気持ちだったと語ります。
夏井先生は、中七がリアルであるということは間違いない、と解説。
夏近しという季語ではつらつとした感じもあるし、春が終わっていくという微妙なニュアンスもあり、季語が動く、動かないという点で意見は半分に別れる。
しかし、作者の意図が大事なところで、ジュニアさんは自分としては季語は動かさない、と断言。
そこで夏井先生は、韻律がバタつく点だけを修正して添削されました。
鞦韆に退職の日の花束と
春光戦決勝戦 第3位
お題「給与明細」
梅沢富美男さん
鞦韆に退職の日の花束と
しゅうせんに たいしょくのひのはなたばと
添削後:
退職の日の花束と鞦韆に
鞦韆とは「ぶらんこ」のことで春の季語。
給与明細をもらった経験がない梅沢さんは、ご自分くらいの年齢になると定年退職が見えてくる、
ブランコに乗っているように毎日毎日会社に行っていたが、いつかは降りなきゃならない、と詠んだ句だそうです。
夏井先生は、花束との「と」が大切で、花束と自分がぽつねんとそこにいる、と解説。
上五の「に」は説明になるので要注意だが、この句ではブランコに乗っているという「に」は大切。
語順を変えて、もう一度「鞦韆に」と余韻が戻っていく句に添削されました。
給与手渡し 春宵の喫煙所
春光戦決勝戦 第1位
お題「給与明細」
FUJIWARA 藤本敏史さん
給与手渡し 春宵の喫煙所
きゅうよてわたし しゅんしょうのきつえんじょ
添削なし
秋に続いて、春のタイトル戦も制した藤本さん。
給与をもらった昔の工場の喫煙所を詠んだ、といいます。
夏井先生は、主役として「春宵」という季語が立っている。
懐がちょっと温かい、「よし!ちょっと今日は一杯やって帰るか」という句だと絶賛でした。
プレバト俳句春光戦2023の決勝戦まとめ
第1位 FUJIWARA 藤本敏史さん
第2位 皆藤愛子さん
ここまで秋のシード
第3位 梅沢富美男さん
第4位 フルポン 村上健志さん
第5位 千原ジュニアさん
第6位 森迫永依さん
第7位 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
第8位 立川志らくさん
第9位 春風亭昇吉さん
第10位 勝村政信さん
プレバト炎帝戦2023のルールは?
夏のタイトル戦ルールは、才能アリ経験者200人以上、誰でも参加可能!
お題「行きつけのお店」
俳句の募集は今日から2か月間で、優秀作品がスタジオに呼ばれるルールです。
名人・特待生以外の参加者が活躍する夏のタイトル戦、楽しみですね。
C2位 森迫永依さん
A2位 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
C3位 立川志らくさん
ご覧いただきどうもありがとうございました。