プレバト俳句の夏のタイトル戦、炎帝戦は新ルール!
名人、特待生だけでなく、過去の才能アリ経験者224人全員がエントリー可能。
その中から夏井先生に優秀句上位10句に選ばた方だけが出場できる大会です。
名人、特待生のタイトル戦常連者も出場できない可能性!「平場」といわれる一般出演者にもタイトル戦出場のチャンスが!熱い戦いが見逃せません。
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炎帝戦2021の出場者は?
才能アリ経験者224のうち 60人がエントリーした炎帝戦。
その中から夏井先生に優秀句上位10句に選ばれた方々をご紹介します。
上位10句に選ばれた名人・特待生・才能アリ経験者の出場者は?
世界中の子どもが私を応援している、という永世名人梅沢さん。出場は当然!と言います。
永世名人 東国原英夫さん
全身全霊を傾けて作ったという東国原さんは、もし3位以内に入らなかったら、永世名人を返上を検討するとSNSで豪語。
名人10段 村上健志さん
村上さんは当然出場決定!常に僕は1位を目指している、と言い切ります。
名人10段 藤原敏史さん
昨年の炎帝戦を始め夏を過去2回も制している夏男、藤本さんも出場を決めました。
名人6段 横尾渉さん
春のタイトル戦春光戦に続き、横尾さんは春夏連覇ができるのか!?
名人6段 千原ジュニアさん
昨年秋のタイトル戦を制したジュニアさんも、順当に参加を決めました。
名人4段 千賀健永さん
Kis-My-Ft2から千賀さんも出場!今夜はホームランか!?三振か!?
名人2段 ミッツ・マングローブさん
予選落ち8度と、タイトル戦本戦になかなか縁がなかったミッツさんが登場です!
特待生3級 北山宏光さん
Kis-My-Ft2から第3の男が滑り込み!
犬山紙子さん
1度しか才能アリを取ったことがないというダークホースが参加です!
10人中、Kis-My-Ft2が3人、吉本も3人!キスマイVs吉本の戦いと、パンサー向井さんが煽っていよいよスタートです。
炎帝戦のお題「Tシャツ」
誰もが来たことがある白いTシャツ。どのような発想の句が生まれたでしょうか。
炎帝戦の結果は!
今回も、放送での浜田さんの発表の順番にご紹介します。
白靴の老女冷ゆ 生鮮売場
白靴の老女冷ゆ 生鮮売場
しろぐつのろうじょ ひゆ せいせんうりば
添削なし
Tシャツの写真から、老女の白い靴に発想を飛ばした一句。
ミッツさん自身が寒がり。スーパーに行ったときに薄着のおばあちゃんが寒いわ、寒いわといいながら野菜を選んでいた、という光景を詠んだというミッツさん。
びっくりする句。良い工夫が凝らされていると夏井先生。
白靴は夏のおしゃれをするためのものとして季語になっている。それがいきなり「老女冷ゆ」
一句のリアリティーがすごくある。老女がおしゃれをして出かけていくところがスーパーである、という現実が出てくる。
スーパーに行くとお友達に出会える、だからおしゃれをしていくという老女の現実が詠まれていると大絶賛でした。
星空の渋谷 白シャツ CEO
星空の渋谷 白シャツ CEO
ほしぞらのしぶや しろしゃつ しーいーおー
添削なし
ニュースをみていると、渋谷の社長さんたちが輝いて見えて活躍している、というのを詠んだと横尾さん。
渋谷、白シャツ、CEOと韻の踏み方がとてもおしゃれだと夏井先生。韻を踏むとリズムが生まれ口にした時に気持ちがいい。
渋谷という地名と単語でたたみかけるという手法も使えている。
「星空の」と夜をもってきて、大人のお洒落な感じが出てくる、直しはいらない!と夏井先生。
夏暁のおなら逞し ロンパース
夏暁のおなら逞し ロンパース
なつあけの おならたくまし ろんぱーす
添削後:
おなら逞し 夏暁のロンパース
長女が赤ちゃんのとき、夜泣きがひどくて、夏の朝早くに泣いて起こされてヘトヘトだったと藤本さん。おむつを替えているときに赤ちゃんの意外と大きいおならの音で、くすっと笑って元気に育ってるなと眠気もふっ飛んだそうです。
可愛いおならを書きたいという親心、ものすごく共感すると夏井先生。
ああ、おしいなと思うところは語順、と句またがりの句に添削されました。
「おなら逞し」と俗な方向にいくのだと読む人の連想をもってきて、そこから、最後、赤ちゃんだったの!というどんでん返しがあると「ロンパース」が効いてくると夏井先生。
花栗や 肌に張り付くツアーロゴ
花栗や 肌に張り付くツアーロゴ
はなぐりや はだにはりつく つあーろご
3位以内にする場合の添削:
ツアーロゴ張り付く 花栗の真昼
ライブを半野外で、リハーサルも本番もやったとき外から花栗から青い匂いがずっとしていた。なんだろうと調べたら花栗だと知ったという北山さん。
汗を使わずにじめじめした感じを張り付くと表現して詠んだ句だそうです。
夏井先生は、作者が「花栗」というのを生々しくこの季語と出会っているんだな、という感触があった。
季語体験を体にいれていくのが大事で、それが一番驚きだったと夏井先生。
この句は、「ツアーロゴ」でTシャツだとわかる。汗と書かずにロゴのところだけが肌にべたべたしている、「ツアーロゴ」の経済効率が良い句。
作者が北山さんと知って、3位以内に入れる句にするならこうなるよ、と添削されました。
白シャツは何より白く 退院す
白シャツは何より白く 退院す
しろしゃつはなによりしろく たいいんす
添削後:
白シャツの全き白や 退院す
白シャツの白はこの白 退院す
20歳の時に、急性肝炎で死にかけた。黄疸がすごくて黄疸はシャツにもつくのだ、と語るジュニアさん。
病室の壁もカーテンも白い、何より白いシャツをきて退院するぞ、という実体験を詠んだ句だそうです。
夏井先生は、季語の「白シャツ」のはつらつたる印象から、「退院」という場面に飛ぶという発想は非常に良い。
また実体験が貴重になっている手ごたえもあると高評価。
ただ「何より」が少しつかみにくいので、と添削されました。
ここまでの発表で、過去1年の勝者4人が全員消えてしまいました。
光るシャツ ひるぎの森を行くカヌー
光るシャツ ひるぎの森を行くカヌー
ひかるしゃつ ひるぎのもりをいくかぬー
添削なし
季語は「カヌー」。沖縄に旅行に行った時カヌーにのった。その時にひるぎの森があって、天気も良くてTシャツに反射する光の思い出を句にした、という千賀さん。
夏井先生は、兼題写真のTシャツを気持ちよく表現してくれている、Tシャツの躍動感をカヌーという季語で表現していていいと絶賛。
入り方も良い。光るシャツとは何だろうと思うと、「ひるぎの森」が出てくる。
「光ると「ひるぎ」は陰を踏んでいる。 Kis-My-Ft2の3人はみな韻を踏んでいたと夏井先生。
もし自分がカヌーを乗っていると表現させたかったら、「シャツ光らせ」と書けばよい。
本当に気持ちのいい句、作者は誰だろうと楽しみにしていた句だと夏井先生の大絶賛でした。
若夏や Tシャツという戦闘服
若夏や Tシャツという戦闘服
わかなつや てぃーしゃつという せんとうふく
添削後:
若夏や Tシャツ一枚の闘い
梅沢さんは、私たちの時代はTシャツ1枚でお店にも入れなかった。自分たちにはそれしか着る服がなかった、と語ります。
「若夏」は沖縄の季語。若い時はTシャツが戦闘服のようなものだったという梅沢さんの句です。
夏井先生は、何々という戦闘服、何々という勝負服という言い方もないことはないといいます。
この句では説明、理屈の匂いはするが、「若夏」という沖縄をイメージさせる季語があり、Tシャツというものがあって、戦闘というところに別の思い入れがある句だなとおもって読んだ、と解説。
梅沢さんの詠みたかったこと、自分たちの若いころに生きることと闘っていたのが、よりわかるように、と添削されました。
まだマシなTシャツを貸す 夜の雷
まだマシなTシャツを貸す 夜の雷
まだましな てぃーしゃつをかす よるのらい
添削なし
この句を詠んだ村上さんが解説します。
人が家にやってきたときにTシャツを貸すことがある。貸そうと思うのだけどろくなTシャツがない。
まだマシなシャツを貸すその一瞬に、夜の雷。青白い光と雷鳴。その二人は今何を思う、という句だそうです。
夏井先生は、上五中七のフレーズに非常にリアリティーがある。「まだマシな」という普通の言葉は自信がないと言えない(句に使えない)。
「貸す」という言葉で二人の人物がいることもわかる。「雷」から、びしょ濡れでやってきたのではないか、と思いましたと夏井先生。
また、こういう句は、下五で評価が分かれるが、この句ではなぜ貸すのかという原因、理由がわかる。
下五の「夜の雷」でここから物語が動き出す起点になり、高い評価になる、直しはいらない!と夏井先生。
村上さんのこの句の雰囲気が大好きな人(私も含め)と、苦手と感じる人とに分かれそうでした。
Tシャツの干され 西日の消防署
Tシャツの干され 西日の消防署
てぃーしゃつのほされ にしびのしょうぼうしょ
添削なし
季語は「西日」。
消防署の2階にTシャツが干されていた。消防署の職員のTシャツなのだろう、少し汚れていて1日の激務が感じられ、ご苦労様と賞賛するような西日が照らしている、という句。
本当にいい句だと思う、と夏井先生。
前半の「Tシャツの干され」は、鉄板の類想のフレーズ。
この句ではそれを共感という土台に据えている、わかってやっている。家庭の日常かと思うと、消防署の過酷な労働の現場だとわかり感動がストレートに伝わってくる。
さらに西日が照りはっている映像が、季語を主役として押し出すこともやっている、完璧ですと夏井先生、大絶賛でした。
日盛りや 母の二の腕は 静謐
日盛りや 母の二の腕は 静謐
ひざかりや ははのにのうでは せいひつ
添削なし
Tシャツの写真から、母親の二の腕に発想を飛ばした一句。
犬山さんは、20代の頃、母の介護をずっとしていたと語ります。
炎天下の中、暑いなと外から帰ってきたら、寝ている母のTシャツからの二の腕が外の世界と全く違うなと、「静謐」と詠んだそうです。
驚いた作品でした、と夏井先生は解説します。
この句は季語以外が足せば12音になる破調の調べになっている。
句ではTシャツという言葉を使っていないが、母の二の腕はTシャツから見えているに違いない、ひんやりと白く見えてくる、それが見事と先生は絶賛。
またこの句は母の年齢をどう想像するかで読み方が変わってくる。
最初は年配のお母さまかと思ったが、読んでいるうちに、子どもを突き放している母の冷たい表情や静けさなど、読めば読むほど奥行きが深くなっていく。
この一句で短編が書けるのではないかと思った。
作者が犬山さんだとわかって唖然。うっかりホームランだとしたら飛んでもなくよく飛んだ見事なホームランだ、と夏井先生。
あと1句を見てから特待生昇格できるかどうかを決めるそうです。
犬山さん、おめでとうございます。
炎帝戦2021のまとめ
初の才能アリ経験者224人の頂点を制したのは、史上最大の下剋上、段位なしから参加の犬山紙子さんでした。
おめでとうございます。
1位 犬山紙子さん
2位 東国原英夫さん
3位 村上健志さん
4位 Kis-My-Ft2 千賀健永さん
5位 ミッツ・マングローブさん
6位 梅沢富美男さん
7位 Kis-My-Ft2 北山宏光さん
8位 Kis-My-Ft2 横尾渉さん
9位 FUJIWARA 藤本敏史さん
10位 千原ジュニアさん
最後までご覧いただき、ありがとうございました。