武田鉄矢さんといえば何十年経っても金八先生のイメージが強いですね。
名人、特待生ではなかったにもかかわらずプレバト歴代優秀句30作に選ばれた武田さん。
見事、2回目の登場で特待生に昇格されました!
さすがです。
武田鉄矢さんのプレバト俳句を、鑑賞して応援しましょう!
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武田鉄矢さんの俳句一覧
モンローは真夏の夜の夢 コーク・ハイ
お題「コーラ」
モンローは真夏の夜の夢 コーク・ハイ
もんろーは まなつのよのゆめ こーくはい
添削後:モンローや 真夏の夜のコーク・ハイ
青春の頃、コーラのビンに関してちょっとした伝説があった。モンローの3サイズではないかというもの。
コーラ・ハイを飲んだ夜の夢の中に、モンローが夢の中に出てきた、短い真夏の夜の夢であったという鉄矢さん。
欲張りすぎという夏井先生の評価。発想は良いとのこと。
中八にしてまで「夢」を入れる必要があるか、という点がもったいない点。
「や」で詠嘆を表すでモンローを強調する句に添削されました。
ウニ二貫 お先にどうぞと 古女房
お題「ウニの軍艦巻き」
Bブロック第4位
ウニ二貫 お先にどうぞと 古女房
うににかん おさきにどうぞと ふるにょうぼう
添削後:
「お先にどうぞ」と女房 分けあふ海胆二貫
武田さんは、私世代では海胆は高級品という印象で〆に頼むもの。分けるつもりの2貫だが、「あなたがお先に取りなさいよ」という女房を詠んだ句。
映像ではなくストーリーを書こうとしている句だ、と夏井先生。
微笑ましい光景でこれを書きたいという作者の気持ちは良い。
ストーリーを描くために、上五を字余りにして、会話を入れた句に添削されました。
嚏して「きっと君は」へ また戻り
お題「雪の東京駅」
嚏して「きっと君は」へ また戻り
くしゃみして きっときみはへ またもどり
添削後:
クシャミして「きっと君は」へ戻る歌
武田さん世代に東京駅と言ったら、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」の曲なのだそう。
「きっと君は来ない♪」と歌っている途中で嚔が出て、また歌の始めのフレーズに戻る、という句を詠みました、と武田さん。
発想はよいが、念押しが必要、と夏井先生。
クシャミに対しての共感もさらっとかけている、あの歌だという想像はできるが、俳句として読んだ時に、「きっと君は」を会話の言葉と読む人が何割かいるはず。
と、夏井先生は「戻る歌」と添削しました。
寒き喪の列にジーンズひとりあり
お題「ジーンズ」
さむきものれつに じーんずひとりあり
添削後:
寒き喪の列ジーンズの人ひとり
この句の説明を、武田さんはこう語りました。
年齢も年齢なので急に友が亡くなることがある。葬儀の列に意地を張ってジーンズをはいている人がひとりいた。
それはかつてのバンド仲間が、逝った仲間を送っているのだったりする、という情景を詠んだとのこと。
武田さん世代にとっては、ジーンズはフォークソング時代の制服のようなものなのだそうです。
夏井先生は、非常に印象的な場面を切り取っている、俳句の骨法をおさえている人の句だと思ったと高評価。
「寒し」は冬の季語ですが、心理的な描写にも使われる。季語の使い方が上手いと褒めます。
「あり」が強すぎ「に」が少し気になると、添削こそされましたが、見事2句目で特待生に昇格されました。
あじさいや三日続けて昼は蕎麦
お題「江ノ電とあじさい」
あじさいや みっかつづけて ひるはそば
添削なし
梅雨時のあじさい、胃がもたれるので今日も蕎麦屋。蕎麦屋の庭にあじさいがあって今日もあじさいを見ながらそばを食うかという句だと武田さん。
さりげない光景を書いているだけなのに味があると夏井先生。
基本の型をきちんとおさえている。
「あじさい」という季語が効果を持っていて雨が降り続いて遠いところに食べに行くのは嫌だなというサラリーマンの人物の姿も見える。
肩の力をいれないでどうでもいいことをあじさいやという季語を信じると詩になる、詩心を持った方だと、先生大絶賛でした。
武田鉄矢さんの過去の全俳句はこちらのプロキオンさんのサイトから!
成績も含めてすべての情報がまとまっています。