名人・特待生俳句一覧

【プレバト俳句一覧】筒井真理子さんの俳句にいいね!しよう

ひまわり畑

女優の筒井真理子さんは、プレバト俳句の才能アリ5回目で特待生に!

その実力は、プレバト歴代ベスト50にも選ばれている折り紙つきです。

筒井真理子さんの最近の俳句とプレバト優秀句を、鑑賞して応援しましょう!

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筒井真理子さんの俳句一覧

中心に記憶の螺旋 黒葡萄

20210909
金秋戦Bブロック4位
お題「食欲の秋」

中心に記憶の螺旋 黒葡萄
ちゅうしんにきおくのらせん くろぶどう

添削後:
黒葡萄に種 吾に記憶の螺旋

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藤本さんがいるブロックなので、あえて抽象的な句で勝負した筒井さん。山梨出身なので庭に葡萄棚があった。種のように記憶の螺旋のDNAのようなものが自分の中にきっとあると思って詠んだ句、だそうです。

こういう句を作りたいというお気持ちがあって、まっすぐにやるというのは良いこと、と夏井先生。

たった17音の俳句の中で何ができるかが、悩みどころで、一句の3分の2が抽象的になっているため、黒葡萄をもう少し詳しく表現するため「種」という語を使って添削されました。

こうすると、筒井さんの発想が作品として立ってくるそうです。

老鶯や 墓前の莨と缶コーラ

20210527
お題「コーラ」

老鶯や 墓前の莨と缶コーラ
ろうおうや ぼぜんのたばことかんこーら

添削なし

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大学で劇団に入った時、一つ上の先輩がバイクの事故で亡くなったしまった。お墓参りに行った際に、墓前にタバコとコーラを供えた。

夏なのに聞こえてきたウグイスの声がぴったりだと思って詠んだ句、だそうです。

筒井さんはこの句で、1ランク昇格し特待生3級に。

聴覚の季語が効果的だと夏井先生の評価。墓前に供えるものの素材の句はたくさんあるが、聴覚に訴えたところが大絶賛されました。

老鶯とは、夏になって上手に鳴けるようになったウグイスのことだそうです。

海苔一帖 等間隔に刻みて春

20210218 春光戦予選
お題「ウニの軍艦巻き」
Bブロック第3位 

海苔一帖 等間隔に刻みて春
のりいちじょう とうかんかくにきざみて はる

添削後:
海苔刻む 等間隔の音や 春

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「海苔」と「春」と季重なりでも、あえて「春」といいきった筒井さん。

海苔を最後に等間隔に刻んだのを巻く。それを刻みて春ととめて強調したつもりだったそうです。

梅沢さんは、季語を2つ使わなくて良かったのでは、とコメント。

夏井先生も、少し欲張りすぎたと解説しました。

季語が2つあること、キーワードも「一帖」と「等間隔」の2つ。

夏井先生は、海苔を刻む音を言いたいのなら、一帖をあきらめて音をダメ出しで入れるといいと、思わず筒井さんも拍手してしまう添削を示されました。

玻璃越しの稲妻 湯の中の乳房

20201105
金秋戦予選Dブロック2位
お題「ポンプのノズル」

玻璃越しの稲妻 湯の中の乳房
はりごしのいなづま ゆのなかのちぶさ

添削後:
玻璃越しの稲妻 湯に白き乳房

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シャンプーソープを思い出して、昔、実家のお風呂が暗かったので、稲妻が走った時に明るくなりお湯が微量揺れた感じがしたのを、一枚の絵のように情景だけ詠んだと筒井さん。

夏井先生の解説では、玻璃越しの稲妻、でワンカット。「湯」で風呂場の窓だとわかる。

「稲妻」は秋の季語。光景の描き方はとても良い。惜しいのは梅沢さんの指摘のように「中の」。

「湯」と「乳房」で入っているとわかるので、「に」だけにして、余った音数で「白き」を加えて添削されました。

長き夜や 黄身ゆるやかに 殻を離るる

20200917
お題「たまご」

長き夜や 黄身ゆるやかに 殻を離るる
ながきよや きみゆるやかに からをはなるる

添削後:
長き夜や 黄身ゆるやかに 殻を離る

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この句で筒井さんは1ランク昇格。特待生4級に昇格されました。

スローの映像の描写が上手い、と夏井先生のコメント。

字余りという高度なテクニックを使いこなそうというのが伝わる。

「殻を」とすることで、ゆっくりと離れている描写となっている。最後の「るる」が連体形になっているので、「離るる」でなければ、2ランクアップしたいくらいだったと夏井先生。

あの人の よからぬうわさ 麦熟れ星

20200702
お題「ペットボトルのお茶」

あの人の よからぬうわさ 麦熟れ星
あのひとの よからぬうわさ むぎうれぼし

添削なし

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筒井さんが特待生に昇格を決めた句です。

好きな人の良からぬ噂を聞いたけれど、その時は人のうわさをいうのは良くないと思ったが、実はそのうわさは本当だった、という体験を詠んだ句そうです。「熟れ」と「イヤな感じ」がマッチするなと思い詠んだという筒井さん。

夏井先生は、具体的に言わないことで読み手にいろいろ想像させる、「よからぬ」というふくみのところに信じたくないという迷いの気持ちが読み取れると高評価。

麦が熟れるころ大地は湿気を帯びた暑い空気を内蔵している状態になる、心が波打つ感じ、これはいい!面白い、大人の句ですよと大絶賛でした。

季語「麦熟れ星」とは梅雨の晴れ間に見える星。俳句の季語は美しいですね。

筒井さん、おめでとうございます!

蛇口より ぬるりと河童 滴れり

20190516 
お題「学校の蛇口」

蛇口より ぬるりと河童 滴れり
じゃぐちより ぬるりとかっぱ したたれり

添削なし

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お題の学校の蛇口の写真から、芥川龍之介の「河童」を思い出したという筒井さん。

水道管から河童が出てくるのを「滴れり」と表現したそうです。

夏井先生は、筒井さんがこの句を「無季の句」と説明していれば、才能アリ、特待生としようと思っていたとのこと。

「滴る」を夏の季語とした筒井さんは、残念無念!となりました。

向日葵の 波に逆らひ 兄逝きぬ

20150730
お題「夏のひまわり畑」
プレバト歴代優秀句30作

ひまわり畑
向日葵の 波に逆らひ 兄逝きぬ
ひまわりの なみにさからい あにゆきぬ

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プレバト俳句歴代ベスト50句に選ばれた作品です。

お母さまのお兄さんが学徒出陣され亡くなられたことを、お母さまの気持ちで詠まれた句だとのこと。

筒井さんは初出場で83点という高得点で才能アリでした。

この時から、俳句の才能をみせてくださっていたとのこと。

特待生としてのご活躍も楽しみです。

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