精神科医樺沢紫苑さんの著書「精神科医が見つけた3つの幸福」では、人が幸せと感じるとき「脳の中では何が起こっているのか」から、どうしたら幸せになれるのかが、3つのステップでまとめられています。
よくある「幸福論」ではなく、うつ病患者さんなどに30年間向き合ってきた精神科医が、幸せになるには具体的に何をすればいいのかをガイドブックとしてまとめた「幸福になるための実践書」です。
結論からいうと、幸福の種類には3種類があって
「健康⇒つながり⇒お金」
この順に実現することで、幸せになることができる、ではその具体的な方法は?ということがわかりました。
次のうち一つでも当てはまる方には、ぜひおすすめしたい1冊です。
毎日が辛いという方
一生懸命に働いても幸せとはほど遠く、悩んでいる方
幸せになりたい、どうしたら幸せになれるのかと、不安感がある方
毎日もやもやとしたタイトル:精神科医が見つけた3つの幸福
最新科学から最高の人生をつくる方法
著者 :精神科医 樺沢紫苑
出版者 :飛鳥新社
出版年月:2021年3月
ISBN:9784864108232
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活字で読みたい方はKindle版や単行本がありますが、読書が苦手という方には、「聴く読書」Amazonオーディブルでいつでも聞き流すこともできます。
オーディブルは初めての方なら、30日間聴き放題で無料トライアルができます。
「精神科医が見つけた3つの幸福」をいますぐ無料で聴くことも可能。
ぜひ聴いてみてください。
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幸せになるには?「精神科医が見つけた3つの幸福」は人生で出会った本ベスト10
この本「精神科医が見つけた3つの幸福」は、私はまずオーディブルで聴きました。
人生で出会った本のベスト10に入る本です。
さっそく大学生の息子に薦めたところ、息子もすでにKindleで「精神科医が見つけた3つの幸福」を読んでいました。
最近、一人暮らしをしている就活中の息子の電話の声が変わったなぁと感じていたのですが、ずいぶん明るくなった声の原因のひとつは、この本「精神科医が見つけた3つの幸福」との出会いだったようです。
私もオーディブルで聴くだけでなく文字でも読み直したいと思い、Kindle本も購入しました。
いつでも見直して幸せを感じるための人生の指南書にしています。
次の章からは、「精神科医が見つけた3つの幸福」を読んだ(聴いた)私の読書ノートです。
ご自身で聴きたい方は、オーディブルの無料トライアルをどうぞ。
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ご自身で読む方は、単行本か電子書籍Kindleをどうぞ。
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幸せになるには?「精神科医の見つけた3つの幸福」の読書ノート
「幸せ」とはどういう状態か?
人が幸せと感じる時、脳の中ではどのような反応が起こっているか、分泌されている「脳内物質」が調べられています。
人が幸せと感じるときに分泌される100以上の脳内物質のうち、中でも主なものは次の3つ。
「ドーパミン」
お金や成功・達成の幸せ
⇒ドキドキする高揚をともなう幸福感
「セロトニン」
やすらぎ・気分の安定の幸せ
⇒爽やか、安らか、おだやかな幸福感
「オキシトシン」
愛・繋がりの幸せ
⇒愛に包まれた幸福感
このことから、著者の樺沢紫苑さんは次のように言い切ります。
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている状態で、私たちは「幸福」を感じる。
つまり、脳内で幸福物質が出た状態が幸せであり、幸福物質を出す条件というのが「幸せになる方法」である
樺沢紫苑. 精神科医が見つけた 3つの幸福 (Kindle の位置No.218-220). 株式会社 飛鳥新社. Kindle 版.
幸福とは?幸せになる方法とは?
「精神科医が見つけた3つの幸福」では、ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが、どういう条件、状態、行動、アクションで分泌されるかを詳しく説明しています。
それによって行動すれば、読者は「幸福になることができる」のです。
一般的な幸福のイメージは3つある
それでは、一般的に人が幸福に対してどのようなイメージをもっているのでしょうか。
著者の樺沢さんは、一般的な幸福のイメージを、幸福な状態の時に分泌される脳内物質によって分類し名付けました。
セロトニン、ドーパミン、オキシトシンのそれぞれのもたらす幸せ感を〇〇的幸福と、次のように名付けています。
セロトニン的幸福
健康の幸福:心と体の健康
ドーパミン的幸福
お金、成功、達成、富、名誉、地位などの幸福
オキシトシン的幸福
つながりと愛の幸福:人間関係の幸福
確かに、私たちの感じる幸福はたいていこのいずれかの幸福感です。
幸福の3つのイメージがわかりました。
幸福の優先順位とは?
これらの幸福には優先順位があるそうです。
1番目:セロトニン的幸福
2番目:オキシトシン的幸福
3番目:ドーパミン的幸福
この順番が大切で、間違えると不幸になることもあるのです。
成功>健康
⇒NG:心や身体の病気になる
⇒「ドーパミン的幸福」には「セロトニン的幸福」が必要
成功>つながり
⇒NG:家庭の問題がおこり幸せとは言えない
⇒「ドーパミン的幸福」には「オキシトシン的幸福」が必要
つながり>健康
⇒NG:自分や家族が病気では幸せとは言えない
⇒「オキシトシン的幸福」には「セロトニン的幸福」が必要
このことから、幸せには優先させるべき順番があることがわかりました。
著者樺沢さんは、この理論を「幸せの三段重理論」と名付けています。
「ドーパミン的幸福」成功・お金
「オキシトシン的幸福」つながり・愛
「セロトニン的幸福」心と体の健康
幸せを積み上げる順番は
「健康⇒つながり⇒お金」の順。
つまり、セロトニン的幸福がすべての基盤となる、ということです。
これは、著者の樺沢さんがアメリカ留学した時に知ったアメリカ人のライフスタイル、なのだそうです。
自分の大切にし、⇒心と体の健康
家族を大切にし、⇒つながり・愛
仕事を頑張る! ⇒成功・お金
ここまでが「精神科医が見つけた3つの幸福」の第1章の内容です。
第2章からは、それぞれの幸福のイメージがもっと具体的に説明されていきます。
「精神科医が見つけた3つの幸福」のまとめ
幸せ論についての本は何冊か読んだことがありますが、これほど具体的にイメージが湧く本は初めてでした。
そして、実は多くの人が3つの幸せのうち、1つあるいは2つをすでに持っていることがある、ということもわかりました。
誰もがつい求めがちになる、成功、お金といったドーパミン的幸福を先に追求してしまうことで、かえって不幸になってしまうことがわかりました。
次の段階「人とのつながりや愛情」が苦手、という方も、「成功やお金」を求めたい方も、何からどうやったらいいのかがわかります。